桜城(おうじょう)館(佐賀県小城市)
歴史と文化の発信基地
桜城館は1階が図書館、
二階が、歴史資料館と
中林梧竹記念館となっています。
図書館との併設は地方都市の
小さな博物館には良く
見られるケースです。
僕たちが行った日も地元の高校生たちが
図書館を利用していましたし
図書館に行ったついでに
地元の歴史を知ることも出来るのは
なかなか良い事だと思います。
エントランス
近代的な建物に掲げられた額は
なかなか味のあるものです。
小城藩邸は江戸時代から植えられた
桜がたくさんあるお城という意味もあって、
桜城館という名前になったのだと
勝手に想像してしまいました。
入口のすぐ横には、
須賀神社(祇園社)で行われる
「山挽き祇園」の山鉾が飾ってあります。
小京都と呼ばれる町は
「全国京都会議」に加盟していて
54もの地町村があります。
これを見て今までに行った場所を思い出すと
確かにみんな小京都っぽい町でした。
小城市立歴史資料館
二階の資料館の中は撮影禁止ですから
管内展示物の写真はありませんが、
僕が一番注目したのは、
新聞やネットでも話題になった
盗難にあってアメリカで発見され
買い戻された肥前狛犬の展示でした。
この事件から小さくて持ち運びが出来る
肥前狛犬を盗難から守るために
場所の公開はしないのが良いと
されるようになったようです。
僕も既にネットで公開されている
多くのもの以外は、
場所の案内はしていません。
歴史資料館の入口付近には
小城藩邸の大きな平面図があります。
僕は小城藩邸を見学した後だったので、
この平面図をかなり楽しめました。
妻は・・・見ていないかも(笑)
パンフレット
館内は撮影禁止とは言っても、
その内容が網羅され、それ以上に
観光するにはもってこいのパンフレットが
もらえます。
この内容が濃いのです!
これさえあれば小城市の観光は完璧です。
家に帰って見ていたら
また小城市に行きたくなりました(笑)
小城市立中林梧竹記念館
小城市が中林梧竹推しというのが、
よ~くわかる施設です。
歴史博物館は入場無料ですが、
こちらは有料(200円)というのも
格付けの違いかも(笑)
そして、そのサイトも
素晴らしいものでした。
デジタルミュージアムですよ!
国会図書館デジタルコレクションのように
中林梧竹の作品が網羅され、
検索も出来るという優れものです。
そして、実際の館内は撮影禁止ですが、
撮影なんて全く不要なほどの
詳しいパンフレットが貰えます。
パンフレットには展示されている
全作品の写真が掲載され、
別紙の解説書と照らし合わせて
見られるという至れり尽くせりなのです。
これで入場料200円は安すぎるかも?(笑)
肥前さが幕末維新博覧会の
会場へ向かう途中の各所に建てられた
中林梧竹という書家を知った事で、
今回の小城市の旅の見どころは
大きく広がり、
そして思い出深いものになりました。