多家神社(広島県府中町)前編

 

神武天皇ゆかりの地

多家神社の鎮座地は、

神武天皇東征時に

滞在された場所とされ、

古事記では多祁理宮(たけりのみや)

日本書紀の記述では、

埃宮(えのみや)の記述として

登場しています。

社頭に建つ石碑。

このように歴史ある

多家神社のいわれは、

神社検定を受検した時、

テキストで知った事で、

その当時、

「広島ならすぐに行けるな!」

なんて思っていたら

いつしか数年が経過・・・(汗)

そして、

今回長年(笑)の思いが叶い、

ようやく参拝の運びとなったのです。

参道

本殿近くの駐車場から

石段を使い、

一旦一の鳥居まで戻り、

社頭から参拝開始。

社頭。

ここにも広い駐車場があります。

文政八年(1825)と

刻まれた台座に乗る狛犬。

吽形。

台座にはめ込まれた

狛犬の歴史を記したプレート。

代替わりしたと書かれています。

手水舎。

(現在は使用中止)

手水鉢は寛政七年

(1795)の奉納。

明治四十二年(1909)

奉納の一の鳥居。

「多家神社」と書かれた神額の裏側には、

もう一つの神額が設置されています。

「二品(にほん)熾親王謹書」

こう刻まれていますので、

表の神額の文字は、

有栖川宮熾仁親王のものでしょう。

この方、数年前に、

田原坂西南戦争資料館を訪問した時、

西南戦争の最中、佐野常民、大給恒から

博愛社(後の赤十字社)の建議を受け、

即、許可した人物だと紹介されていました。

「多家神社(埃宮)」

少し抜粋・要約すると

「主祭神:

神武天皇 安芸津彦命

相殿神:

神功皇后 応神天皇 大己貴命」

ご由緒には、

冒頭に書いた神武天皇の事が書かれ、

続いて、延喜式では、

安芸国の名神大社であること、

そして、江戸時代には、

南氏子(松崎神社)と、

北氏子(総社)に分かれ

互いに多家神社、埃宮を主張し、

論争対立が絶えなかったものを

明治に入り両社を合わせ現在の地に

広島城三の丸稲荷神社の社殿を移築し

多家神社を復興した事が書かれています。

石段で御社殿方面へ。

二の鳥居。

この手水舎は稼働中(笑)

渋くて素晴らしい舟形の手水鉢。

大小の青竹を使った

コロナ対策もお洒落ですね。

この形を見て思い出したのが、

こちらの舟です。

宮崎神宮に置かれている

神武天皇一行が東征の折、

美々津から乗った船を

西都原古墳の埴輪を原型に

復元したものです。

妻は復元ではありません(笑)

宝蔵

手水を終えると、

多家神社の歴史的建物、

「宝蔵」が見えてきます。

宝蔵。

近影。

案内。

書き出すと、

「この宝蔵は、明治7年(1874)

多家神社創建に際して移築された

広島城三の丸稲荷神社の社殿の1棟である。

校倉造と呼ばれる建築様式で、

太い材木(校木)を四方に組上げて

壁とする建築手法である。

柱はなく、壁が檜皮葺の屋根を支えており、

通気性がよく宝物の保存に適している。

一般的な校倉造では組上げる校木に

三角形に近い五角形の材を使うが、

この校倉は四角形に近い

六角形の材を用いている。

これは「信貴山縁起絵巻(国宝)」に

描かれているものと同じであるが、

現存する校倉では外に例がない。

江戸時代後期の校倉の好例である。

この宝蔵は、収蔵されている神輿や

校木形状の希少性だけではなく、

現存する数少ない

広島城の建築物としても重要である。」

このように書かれていて、

内容を読んでビックリ(笑)

松永久秀が最後を遂げた城、

奈良県の信貴山城を訪ね、

信貴山の朝護孫子寺に参拝したのは、

1年半ほど前のこと。

まさかここで、

信貴山という名前が出るとは、

思ってもみませんでした。

その信貴山縁起絵巻と

校倉造りの部分を拡大してみます。

朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)の

名前も載っていますね!

説明通りに校倉造りの校木は、

四角形に近い六角形であることを確認(笑)

ちなみに東大寺で見た

校倉造の建物は、こちらです。

よく見ると確かに

校木は、三角形に近い五角形ですね!

今まで漫然と見ていた校倉造り、

次回からは校木の形に注目しそうです(笑)

全体像を再確認。

真横からも撮影。

明治初期、広島城から

本殿、拝殿とともにここに移設され、

その後、大正時代に神社は火災にあい、

本殿、拝殿は焼失。

その後広島城は、

原爆で跡形もなくなったのに、

この宝蔵だけは、

令和四年の今もここにある・・・

やはり、「運命」としか言いようがありません。

(後編へ続く)

 

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