2018/07/24
下石動(しもいしなり)天満宮(佐賀県吉野ヶ里町)前編
大切にされている神社
多くの神社を巡っていると
その神社が地域の人々に
どれだけ愛されているかが、
ご社殿や、境内を散策するだけで、
何となくわかるようになりました。
偉そうに言うようですが、
きっと僕以外の人も同じような
気持ちになるでしょう。
今回訪問した、下石動天満宮も
古い物を大切に保存してあり
境内も綺麗で、
地域の方々からの崇敬が高く、
愛されているんだな〜っと
感じる素晴らしい神社でした。
下石動天満宮へ
鳥栖から、吉野ヶ里町まで
車で30分くらいで到着。
駐車場を見つけられなかったので、
路肩の広いスペースに駐車しました。
きっと100年以上前なら
カーブミラーも電柱も、冊も、
全部なくて、
素晴らしい景色だったのでしょう。
文明の利器と景観は、どうしても
共存は難しいようですね。
護岸工事が施され、
現代風の川岸ですが、
石橋(心境)は昔のまま
架かっています。
石橋の建立は、
江戸時代でしょうか?
今もなお現役なのは、
凄いことです。
天満宮ですから
御祭神は菅原道真公です。
案内によると、
その菅原道真の末裔が、
戦国時代後半の16世紀、
ここに社殿を建立したのが、
この神社の創建です。
室町時代の木造神像が四体あると
案内には書いてありますが、
本殿の中は見ることが出来ませんので、
写真なり、イラストなりが
あれば、もっと分かり易いかも知れません。
境内入って2番目の石橋。
「ごうかくばし」の愛称が
付けられています。
僕もこれを渡ったので、
合格間違い無しですね!
…て何に合格?(笑)
「ごうかくばし」を渡って、
次の石段へ…
両側には石垣もあって、
昔の面影も
しっかり残っているようです。
1660年代に建立されたという、
肥前鳥居。
初期型に近いものですね。
裏側から見ると、
「ご参拝ありがとうございました」
という立て札が。
なんか、神主さんの温かさを感じます。
そして、この神社のシンボルでもある
大きなクスノキ。
大きさもさることながら
枝振りがカッコいいのです!
大きさの比較。
一応、注連縄の下なので、
ここまでなら行ってもセーフ(笑)
鐘楼とクスノキ。
いや〜これは絵になりますよ!
ちょっと江戸時代に
タイムスリップした感じ。
その後、拝殿に向かいます。
江戸時代の手水鉢でしょう。
亀の上に乗った燈籠。
口を大きく開けていて、
阿形の亀ですね!
こちらは吽形の亀が支える燈籠。
社殿へ向かう最後の石段の両脇に
大きなイチョウの木がそびえています…
いや右側は主幹が無くなって、
そびえてはいません(笑)
それでも青々とした葉っぱを付けて
逞しく生き続けています。
そして、僕が注目したのがこちら!
何とも昭和レトロな絵ではありませんか!
お下げ髪の女の子、
きっと昭和20年代生まれです(笑)
また、ここには、
こんな狛犬もいます。
珍しいお顔ですね!
寛政3年(1791年)生まれ
というから御年200歳以上(笑)
なかなか可愛らしい狛犬です。
こちらは吽形。
天満宮、菅原道真と言えば、
もちろん牛は定番。
シンプルなデザインから推測すると
江戸時代の中期〜末期に
造られたもののようです。
拝殿にたどり着くまでに、
石橋(神橋)、肥前鳥居、
御神木の大きなクスノキ、
阿吽の亀が担いだ燈籠、
江戸時代中期建立の狛犬と
見どころが多過ぎです(笑)
ようやく拝殿に到着。
この拝殿自体も凝った造りの彫刻など
素晴らしいものが満載なので、
それは、また後編にて書いていきます。