聖福寺(那国王の教室)開山堂

桜の季節にお墓参り
聖福寺の住職から開山堂の拝観を
特別に許可され、
教室参加者全員で、
参拝することが出来たのは、
「那国王の教室」主催、K氏と、
住職の波長とがピッタリ合ったからに
他ならないと感じています・・
問答から己を知ると言われる臨済宗の禅、
この禅問答を経た結果が、
貴重な開山堂拝観だったのでしょう・・
そんな開山堂を参拝後、
僕たちは通用門に貼られていた
こちらの貼り紙が気になっていました。
江戸時代後期、
聖福寺第123代として活躍され、
多くの人に親しまれてきた、
「仙厓禅師」のお墓が
開山堂の裏にあるのです!
しかし当日、参拝時間はなく、
ちょっと心残りだったので、
それならばと、
「那国王の教室」から2週間後、
僕たちは再度聖福寺を訪問し、
この木戸から入り、
遂に(笑)仙厓さんのお墓に
お参りをしたのです!
開山堂の裏側という
特別な場所にあるお墓自体、
写真撮影することは憚られたので、
聖福寺の勅使門と桜を撮影し
この日の記念としています。
K氏のお陰で、
桜満開の聖福寺も満喫出来たこと、
ただ感謝しかありません。
庭園
仏殿正面左側に、
何か意味深な庭園があります。
この石の配置はの意味は
何でしょう・・・
○△□・・・?
僕たち参拝者に禅問答を
投げかけているのかも知れません(笑)
禅問答は分からずとも、
まずは観音様っぽい像へ。
参拝。
福岡市出身の人形作家・
アララギ派の詩人で、
後に、人間国宝となった、
「鹿児島寿蔵」の歌碑。
白山妙理大権現へ。
本堂。
お顔が新しいご本尊に参拝。
廃仏毀釈時に、
首を斬られたのかも・・
開山堂
ここからが聖福寺のクライマックス、
開山堂参拝です。
開山堂へ向かうご一行様。
開山堂の唐門。
普段はこのように閉ざされていますが、
冒頭に書いたように、
今回はK氏の神通力、
いや、禅問答の末(笑)
めでたくもオープンすることに!
唐門をくぐるご一行様。
僕たち二人も
特別感に身慄いしながら
唐門から正面の開山堂へ。
唐門の鬼瓦が、僕だけを
めっちゃ睨んでいる気がします(笑)
(撮影はP氏)
参道両脇に植えられているのは
お茶の木だそうで、
日本にお茶を紹介し、
茶祖と言われる開山、栄西さんへ
尊崇の念が込めれれています。
お寺の担当者からのご案内と
K氏の説明を聞いた後、
一人一人、
交代で靴をスリッパに履き替え、
奥の逗子に安置された
開山の栄西さんに参拝し、
右隣に安置された達磨像なども
拝観させていただいたのですが、
妻が参拝した時、
風が吹いて、逗子を覆う御幌が
手前にフワーと持ち上がったのです!
伊勢神宮の内宮に参拝した時も
このような主様の「歓迎」があったので、
きっと妻は僕に威張るに違いない(笑)
と思っていたら
やはり予想通り、
「私、歓迎されたよ!」
なんて誇らしく喜んでいました。
こんな体験に心躍らせる事ができたのも
この場を作ってくださったK氏のお陰、
改めて感謝しています!
帰路は唐門は閉まっているので、
横にある通用門へ。
開山堂参拝後、
通用門(木戸)の外側で、
K氏のお話を聞くご一行様。
左の女性が撮影しているのが、
冒頭の「仙厓さんのお墓の案内」で、
「この方も僕らと同じく
仙厓さんのお墓が気になるのかな・・
やっぱり後日、お墓参りしよう!」
この女性の行動を見て、
そんな決意をした僕なのでした(笑)
幻住庵
聖福寺開山堂の次は、
仙厓さんの終の棲家、幻住庵へ。
最後尾を歩く僕たちを、
さらなる後ろからP氏が撮影。
自分たちの後ろ姿の写真なんて、
ホント貴重なものですよ。
ありがとう、P氏!
幻住庵の山門前で、
仙厓さんの絶筆や絵画について、
K氏のお話を聞くご一行様。
石畳デザインのマンホール蓋が、
いい味出しています(笑)
山門近影。
寺紋は桜。
案内板によると、幻住庵の開山は、
無隠元晦(むいんげんかい)。
このお名前を見て正直、驚きました。
僕たちは以前、この方のお墓に
お参りしているのですから!
福岡県福智町、
墓石の刻印から、
無隠元晦禅師没後100年ほど経った時、
後花園天皇からこの開山墓の仏塔を
賜ったと推定されます。
南朝方から九州に追いやられた足利尊氏が、
身を潜め、捲土重来の機を伺った
再起の寺としての訪問でしたが、
K氏の街歩きで、
無隠元晦禅師と再会出来るとは、
ご縁とは実に不思議なものですね。
裏門(多分)で一礼して境内を出ると、
塀の横に気になる幟立て石を発見。
「大東亜戦争記念」。
側面には「博多寺中町内会」、
反対側には「昭和16年12月」の
文字があります。
開戦劈頭の勝利を祝って、
ここに奉納されたものかも知れません。
K氏の街歩きの醍醐味の一つは、
「へ〜こんなものもあるんだ〜」
というサプライズ発見ですが、
これも正しくその一つ。
戦後、GHQは見逃していたんですね(笑)
(那国王の教室・続く)