住吉神社(山口県下関市)前編
650年前寄進の本殿
「日本三大○○」という語呂合わせ、
何だか耳に響きが良いから
よく使われるようです。
ただ「自称」三大○○が多いので、
本当の「三大」なのかどうか、
確定は難しいものも多々ありますが、
恐らく異論が少ないと思われるのは、
「日本三大住吉」でしょう。
その三社とは、
大阪の住吉大社、福岡の住吉神社
そして、山口県下関の住吉神社です。
この三社に共通するものは、
檜皮葺の古い本殿があること。
そして、その中でも群を抜いて
古いのが、ここ、下関の住吉神社の本殿で、
今(令和2年)から650年前、
応安三年(1370年)、
大内弘世によって、
室町時代に寄進されたものが、
そのまま現役で残っています。
住吉神社へ
本殿造営・寄進650年を記念した
下関市美術館の特別展で、
住吉神社の新ネタ(笑)を仕入れた後は、
すぐさま「本物の住吉神社」へ直行です。
知らなかった知識を、
即実践することほど、
楽しいものはありませんからね。
社頭。
年間祭典案内も檜皮葺!
神社の俯瞰図。
参道左側の厳島社。
先にこちらへ行ってみます。
趣のあるシンプルな石橋。
横からも撮影。
一本の石が長いのに、
強度がよく保たれているものですね。
僕が乗っても折れませんでした(笑)
天保十年(1839年)寄進の鳥居。
コンパクトなサイズで、
厳島社のために作られた
特別感を醸し出しています。
鳥居の右側で見つけたのが、
御社殿風のデザインを施された灯籠で、
安政三年(1856年)の寄進です。
妻と大きさを比較すると
思った以上に大きいのが分かります。
本殿に参拝。
参道に戻り、
神橋を渡って・・みません(笑)
何だか滑りそうだったので。
国宝「本殿」造営・寄進六百五十年
記念事業の案内。
手水鉢。
ご神紋は、「水巴」。
鬼瓦のお口から水が流れています。
石段で御社殿へ。
国登録有形文化財の楼門。
楼門から拝殿が見えています。
随神像は鎌倉時代の作。
吽形。
綺麗に修復(多分)されているので、
鎌倉時代とは思えない保存状況です。
楼門の天井には恵方盤。
明治34年、
1700年祭記念と書かれています。
拝殿は天文八年(1539年)
毛利元就の寄進です。
参拝。
拝殿から本殿へ。
本殿向かって左側から撮影。
大内弘世が寄進した本殿は、
千鳥破風が5つもあって、
規模が大きく、荘厳な造りに圧倒されます。
右側から撮影。
「第四殿、第五殿相の間板戸」
特別展では復元されたものが
展示され、それを見た直後だから
これに気がついたのです。
「第三殿、第四殿相の間板戸」
こんなものまでが目に入って来るなんて、
やはり特別展、行って良かった!
本殿バックに顔出しパネルで撮影。
御朱印は今だから
授与される特別なもの。
楼門の下、御社殿を背景にツーショット。
今日の注目
手水鉢の手前に建てられていた
デジタルの案内板に注目です。
これは凄い!
タッチパネルで、何でも見られます。
日々進化し、
パワーアップする住吉神社、さすがです!
側面には身長計があります。
その目盛りはの主体は「寸尺」で
記されているのが、昔っぽくていいですね。