田倉牛神社(岡山県備前市)

 

僕には唯一無二の神社

「田倉牛神社」と書いて、

「たくらうしがみしゃ」と読み、

文字通り、御神体は「牛」です。

僕がこの神社を知ったきっかけは、

閑谷(しずたに)学校に行ってみようと

グーグル・マップを確認していた時でした。

ちなみに閑谷学校とは、

寛文十年(1670年)に

岡山藩主池田光政が創建した

日本最初の庶民の学校で、

国の特別史跡に指定され、

その講堂は国宝となっています。

そんな閑谷学校の近くに

「牛神社」という文字を見て、

「ここにいくべきだ・・・」

そう感じたのです。

感じた理由は、二つ。

一つは、僕たちの亡くなった息子が、

丑年生まれで、令和3年も

(旅したのは令和2年12月)

丑年というめぐり合わせだった事、

もう一つは、この神社の参拝方法に

感銘を受けた事です。

神社で授与していただいたパンフレット。

ここに書かれている

「備前焼の子牛を備える習慣」

ここがツボです。

結局、主役だった閑谷学校はパスし(笑)

持てる時間を田倉牛神社参拝に

費やしたのでした。

田倉牛神社へ

備前焼の産地である

備前市伊部の天津神社から

車で20分、

山あいの備前市吉永町に鎮座する

田倉牛神社の駐車場に到着。

駐車場の隅には、小さな祠があり

神様が祀られています。

何気ない光景かも知れませんが、

なんだか心が和みますね。

まずは駐車場から県道96号線を横断し、

JR山陽本線を越えます。

社頭。

いきなり燈籠の下で、

備前焼の牛に遭遇。

パンフレットにもあったように、

神額には、元々の御祭神である

「牛頭天王宮」と書かれています。

明治の神仏分離では、

主祭神が牛頭天王だった場合、

神道のスサノオノミコトに変わっていますが、

ここはそうではなく、

牛頭天王はそのまま残り、

かつ「牛」もご神体として

崇められたのかも知れません。

(あくまでも推測です)

そして、参拝の「準備」に取り掛かります。

こちらが僕の心がロックオンされた

「ご参拝のしかた」です。

1.備前焼の牛馬像一体を用意する。

2.牛馬像を、牛塚に奉納し祈願する。

3.代わりに牛塚より一体お借りする。

但し、備えたものをそのまま

持ち帰っても良い。

4.家で大切にお祀りする。

5.再度参拝の機会があれば、

新たな牛馬像とともに牛塚に奉納感謝し、

また別の一体を持ち帰り祀る。

手順通りここで、

牛馬像(牛像)を授与していただきます。

「お供え牛」たち。

僕たちが選んだお供え牛。

線香とロウソクもセットになっています。

人が不在の場合は、

初穂料の1000円は、

このポストに入れます。

僕たちは、確かに(笑)入れました。

この緩さが、地方ならではの良さでしょう。

石段。

備前焼狛犬と、牛ちゃんたち。

吽形。

牛塚へ上がるまえの石段下にも

大きな備前焼の牛が鎮座し、

多くの方の奉納があっていたので、

僕たちはここで、先程の牛ちゃんを

お供えし、ロウソクを灯して参拝しました。

火を灯したものの、

火事にならないかと心配でしたが、

先人たちの線香も火は着いたまま・・・

多分、大丈夫だったでしょう?(笑)

僕たちは、

自分たちが選んだ

牛ちゃんが気に入ったので、

「備えたものを

そのまま持ち帰っても良い。」

この言葉に甘えて持ち帰りました。

参拝後、さらに上へ。

ここがメインの牛塚です。

何十万体もあるという牛塚に参拝。

奉納され山積みされた牛馬像。

殆どは「牛」ですが(笑)

こんな光景日本でここだけでしょう!

この頂上からは、御神体の石の牛像が

僕たちを見守ってくれてます。

(神社のパンフレットより)

牛塚をバックにツーショット。

境内社

帰りはスロープを下りながら

境内社巡りです。

境内社に参拝。

さらに下ります。

備前焼の立派な牛ちゃん像と

その小さな仲間たち。

こちらの境内社にも参拝。

大仙社に参拝。

燭台に線香立て、

やはりこには牛頭天王

(仏教的な雰囲気)を

感じられます。

本殿前には奉納された

無数の牛ちゃんたちが。

参拝を終えて。

境内には誰もいなくなっています。

今日の地名

田倉牛神社の鎮座地の住所は、

「岡山県備前市吉永福満」。

吉兆の「吉」、末永いの「永」

七福神の「福」、満願成就の「満」

何だか縁起が良い文字ばかりです!

 

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