龍城神社(愛知県岡崎市)
幕府への気遣い
龍城(たつき)神社の歴史を
Wikipediaで調べると
以下のように書かれています。
「1624年~1643年(寛永年間)
徳川家康を祭神として
東照宮を岡崎城天守に祀る。
1766年(明和3年)
岡崎藩主本多忠粛により
東照宮は岡崎城三の丸に遷座。
本丸には本多忠勝を祭神
とする映世神社が創建される。
1876年(明治9年)
東照宮を岡崎城本丸に遷座、
映世神社と合祀して龍城神社に改称する。」
大名への「改易」(取り潰し)も多かった、
江戸時代初期には、
幕府のご意向を恐れ、
そして、気遣いも必要だったものが、
江戸時代も150年経つと、
自分のご先祖を優先しても
お咎めは無いかな?
なんて思いがあったのかもと
考えてしまいます。
御祭神や、社殿の場所などの歴史を
当時の政治情勢と重ねてみると、
楽しいものがありますね。
龍城神社へ
岡崎城の本丸に鎮座する
龍城神社の参道は、
基本、岡崎城の散策コースと同じです。
岡崎城の竹千代通りから
神橋を渡って城内へ。
本丸に入ってすぐ左に見えるのが、
「忠義護邦家碑」という、
戦没者慰霊の場所。
龍城神社のお隣は岡崎城。
手水鉢には三つ葉葵紋。
これを見ると
つい、水戸黄門の印籠を
思い出してしまいます。
50歳以上ならば、
同じ事を思う人も多いかも(笑)
神馬。
一の鳥居(多分)。
狛犬は勇壮なものではなく、
癒やし系の可愛らしいお顔です。
吽形。
拝殿へ。
参拝。
賽銭箱の横には、
「徳川家康公三百五十年祭記念」の文字。
公園に建てられた徳川家康公の銅像と
同じ年の奉納ですね。
龍神様だらけ
やはりここは龍の神社、
至るところに龍神様がいらっしゃいます。
拝殿天井の彫刻。
祈願絵馬。
奉納された石の彫刻。
達筆で優しい御朱印の文字も
やはり龍神様。
龍神様が大好きな妻、
御朱印帳を持つ顔が、
いつもよりも嬉しそうかな?(笑)
今日の注目
拝殿右側面で見つけた
円筒形の手水舎。
わざわざ拝殿基礎部分の
石を削ってまでして、
ここに置かれている意味は何でしょうか?
1964年に再建された時、
この場所には、既にこの手水鉢があって、
絶対に動かせない理由が
あったのかも知れません。
何とも、魅力的な手水鉢を
妄想を掻き立てながら眺めていた時、
その横で、思わず「ニヤリ」とするものを発見。
徳川家の家紋、「三つ葉葵」の葵の葉っぱ。
特別な石の上に乗せて育てているなんて、
さすが徳川家康公を祭る神社です。