佐敷城の旅(熊本県芦北町)前編
加藤清正が作った城
加藤清正と聞くと虎退治や
勇猛果敢な戦いを思い出しますが、
カトちゃんと言えば、
巨大な城郭を持つ熊本城でしょう。
そして、彼は熊本城以外にも
数々の城を手がけていて、
「築城名人」と言われています。
熊本城以外に彼が関わったお城には、
名護屋城(佐賀)、名古屋城(愛知)、
江戸城(東京)、宇土城(熊本)、
玖島城(長崎)、府内城(大分)、
その他朝鮮出兵時の
蔚山倭城(うるさんわじょう)なども含め、
全国、そしてお隣の韓国に
現在も遺跡として残るものが多数あります。
そのカトちゃん築城ラインナップの
一角に入るのが、
今回の訪問地、佐敷城です。
佐敷城へ
佐敷駅前に止まっていたタクシーに乗ると
山を登って7分ほどで、
佐敷城の駐車場に着きます。
途中の坂道を見ると、
あ〜タクシーにして良かった〜
というのが実感(笑)
坂の下からの車道が終ると
そこは駐車場になっています。
トイレや休憩所もあり快適です。
佐敷城の案内。
この案内には書いてありませんが、
Wikipediaによると、
ここは加藤清正の領国の中でも
本国の肥後北部から離れた「飛び地」で、
関ヶ原の戦いのころ西軍についた
島津と清政の本拠地熊本と
この飛び地の間の領主だった
小西行長の間で孤立してしまいました。
イメージを図にすると
(熊本城)敵の領土(佐敷城)敵
こんな感じです(笑)
あ〜敵ばかり(汗)
それでも落城しなかったのは、
やはり築城名人カトちゃんマジックと
城代だった加藤重次の踏ん張りの
成せる業だったかも知れません。
佐敷城の縄張り図(平面図)。
3Dの縄張り図もあります(笑)
ここは当時の地形がそのまま残っているので、
とても実用的な図面ですね。
駐車場からお城に向けて出発。
国指定史跡となっているので、
歴史的価値も高いものと
認められているのでしょう。
僕は写真で見たこのお城の石垣が
本当に素晴らしかったので、
実物を見るのがとても楽しみでした。
駐車場から少し歩くと、そこはもうお城です。
お城の北側、搦手(からめて)門跡。
要するにお城の裏門になります。
素晴らしい石垣や石段に萌え〜(笑)
搦手門から見た本丸の石垣。
この場所に桐紋の鬼瓦が
埋まっていたそうです。
桐紋は加藤清政の主君だった
豊臣家の家紋ですが、
やはり何か関係があるのでしょうか?
搦手門は「西門」と書かれています。
西門の全景。
往時は、櫓(やぐら)が建っていたのでしょう。
ここから海側を見ると
絶景が広がっています。
佐敷城はやはり港を抑える城でもあったことが
良くわかりますね。
ちょうどその時、動くレストラン
肥薩おれんじ鉄道の
「おれんじ食堂」が佐敷駅に到着。
この列車、
フレンチレストラン「ラ・ロシェル」
オーナーシェフ坂井宏行氏監修の
湯の児迎賓館鶴の屋のフルコース料理付で、
一人21,000円となっています。
僕たちのお昼は妻の弁当。材料費が、
一人210円なのは秘密です(笑)
それにしてもこんな贅沢な列車を
佐敷城から見下ろせるとは、
まさに殿様気分ですね!
本丸の石垣。
石垣の上の草にはのんびりと
カラスがひなたぼっこしています。
本丸石垣その2。
二の丸広場(元は館があった?)から
本丸を臨む。
三の丸から二の丸、本丸を臨む。
二の丸の石垣跡から本丸を撮影。
大手道方面から本丸を臨む。
本丸、二の丸と海。
三の丸。
神社か祠らしきものを発見。
石段から推測すると
かなり歴史がありそうです。
よく見ると加藤清正が使っていた
桔梗紋が彫られているではありませんか!
どんな神様が祀られているかは
不明ですが、しっかり参拝。
佐敷城の散策は、これから佳境に入りますが、
本日はここまで(笑)
今日の感動
三の丸の神社のお手水。
こんな山の上なのに
水道が通っているのです!
福岡県東峰村に鎮座した
岩屋神社の奥深い森の中で見つけた
水道と同じくらい感動しました(笑)