郡長正の墓(福岡県みやこ町)

 

妻は会津藩士?

妻と旅していると

「前世の記憶」というものは、

間違いなくあると思ってしまいます。

恐らく妻の前世は特攻隊で、

前前世が会津藩士です。

妻が惹かれ、涙するものは全て、

「特攻隊」と「会津」関連に

集約されるのですから・・・

僕たちは、そんな会津藩の城、

福島県会津若松市にある

鶴ヶ城(会津若松城)には二度行き、

郡長正と父、萱野権兵衛の墓にも

お参りしています。

こちらが会津若松市、

天寧寺にある郡長正の墓です。

そして、その会津と

僕たちの住んでいる福岡が、

郡長正によって繋がっているのも

やはり妻が会津藩士だった

証かと思います・・・

この世には科学的に証明できないものが、

恐らくたくさんあります。

妻の心を支配する前世までの記憶も

その一つなのかも知れません。

郡長正の墓

みやこ町歴史民族博物館で、

お墓の場所を教えてもらい、

気を緩めていたら、

ちょっと迷ってしまいました(汗)

妻の指南で軌道修正し

無事お墓近くに到着です。

これがあればもう完璧(笑)

後ほどお参りする予定の

「秋月藩士墓」の案内もあります。

お墓前の駐車場、

ありがたし!

案内に従って奥へ。

墓前に到着。

まずは2つの案内板を

書き出してみます。

「郡長正の墓」

「郡長正は、

会津藩の家老萱野権兵衛長修の

次男として生まれました。

明治元年の会津戦争の敗北により、

会津藩二十八万石は、

青森県下北半島の都南藩に移されました。

長政の父長修は責任をとって自刃、

そのため萱野家は断絶し、

遺族は「郡」の姓を

名乗ることとなりました。

藩の再興を目指した斗南藩は、

長政のほか六名の若者を藩校育徳館

(現在の県立育徳館高校)に留学させました。

留学生たちは熱心に勉強に励みましたが、

その中でも長正は文武にわたって

特に優れていたといわれます。

明治四年(1871)五月一日、

長政は育徳館南寮の一室で切腹し、

十六年の短い生涯を閉じることになります。

一説によると、

ある時彼が故郷にあてた手紙の中に

寮の食事に関することが書き添えてあり、

それがたまたま他の生徒の目にふれて

問題になりました。

ついには会津武士の精神を

なじられるまでになり、

長正はその名誉を守るために

切腹に及んだとも言われています。」

「郡長正がもたらした豊津と会津の交流」

「昭和三十一年(1956)十月、

会津鶴ヶ城茶室の庭石と、

萱野家(郡長正実家)の墓石の一部が、

「郡長正ゆかりの石」として

豊津高校(現育徳館高校)に

寄贈されました。

これをきっかけに豊津と会津とは、

自治体レベルでの

相互交流を続けてきました。

とりわけ、

会津の方々の郡長正への思いは強く、

彼を慕い、個人あるは団体で、

会津から豊津まで墓参に訪れる方は

今でも後を絶ちません。

郡長正の死は確かに悲しいことでしたが、

そのことを縁とした

豊津と会津の交流の歴史を、

将来にわたって大切に育てて行くことこそ、

その死に報いる道ではないでしょうか。」

不幸な事件がきっかけで繋がった絆は、

日本各所にあります・・・

宝暦治水事件での鹿児島県と岐阜県、

天狗党の乱での水戸市と敦賀市、

戊辰戦争敗戦で会津藩が取り潰され、

復活後に斗南藩庁が置かれた

青森県陸奥市と会津若松市、

そしてここ、

みやこ町と会津若松市。

歴史とは、

なんと不思議なものでしょう・・・

参拝。

「斗南藩郡長正徳位」と刻まれています。

この時は既に、会津藩ではなく

斗南藩なんですね・・・

どなたかがお参りした直後だったようで、

火のついた線香が置かれています。

そして妻が見つけたのが・・・

赤べこ!!

会津若松の方が置かれたのでしょうか。

いや〜もう涙しかありません・・・

この赤べこを見た棒たち二人は、

同時にこちらの「赤べこ」を

思い出していました・・・

2年ほど前に参拝した

京都、金戒光明寺の會津墓地

慰霊碑前に置かれた赤べこです。

やはり会津と言えば赤べこ、

心に突き刺さりますよ・・

お墓と並んで建つのが、

戒名が刻まれた慰霊塔です。

「平成十二年五月一日

郡長正百三十回忌法要

会津 川島忠夫」

このように刻まれています。

そしてここで、

ふっと

案内文の最後の文言を見て、

またもや胸に迫るものが・・・

「この墓は、誇り高く若い魂を抱き、

遠く三百里離れた故郷会津へ

正面を向けて立っています。」

そうなんだ・・・

この先は会津・・・(涙)

このはるか彼方が郡長正の故郷、

会津なんですね・・・

郡長正の魂はずっとここから会津を

見守ってくださっているのでしょう・・・

 

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