當嶋八幡宮(山口県山陽小野田市)

 

水門の守護神 

當嶋(とうしま)八幡宮の

すぐ前には、

江戸時代に干拓事業で造られ、

平成元年まで300年以上現役だった

高泊開作浜五挺唐樋たかとまりかいさくごちょうからひ」という

国史跡になっている水門があります。

神社と水門の位置関係がわかる絵図。

八幡宮という名前から

御祭神が、

仲哀天皇、神功皇后、応神天皇の

三柱であることは推定できますが、

境内で御由緒などは見当たらず、

僕は勝手に、

「高泊開作浜五挺唐樋の守護神」と

決めつけました(笑)

なんと言っても、

神社下の岩盤を切り開いて作った水門を

300年以上もすぐ傍で

見守ってくれる神様ですからね!

参道

高泊開作浜五挺唐樋を見学後、

水門の上を通って参道へ。

社頭。

一の鳥居。

ちょっと渋い神額。

木漏れ日のお出迎え。

二の鳥居。

左右の柱に刻まれた文字、

左側には「舩頭」とあるので、

船頭さんたち寄進の鳥居かと思ったら、

全く違っていて、

これは古事記の序文、

「元明天皇」の一文だと分かりました。

「徳被 馬蹄之所極

化照舩頭之所逮」

意味を超々訳すると

「元明天皇さんはめっちゃ偉い!」

こんな感じでしょうか。

古事記が完成し、

元明天皇に献上されたことなどは、

神社検定のテキストに

書かれていましたが、

こんな原文は初めて知りました。

女帝である元明天皇は、

上記の古事記の完成に加えて、

日本最初の貨幣、

和同開珎の鋳造をおこなうなど、

歴史に残る偉業を残していますので、

やはり「めっちゃ偉い」で

OKかと思います(笑)

山口県っぽい可愛らしい狛犬。

吽形。

江戸時代後期の寄進でしょうか。

手水舎。

手水鉢。

燈籠や狛犬が整然と並んだ参道。

古い狛犬。

風化しつつも

迫力は伝わってきます。

吽形。

参道右側の猿田彦大神(右側)に参拝。

御社殿

石像物を楽しんだあとは拝殿へ。

参拝。

拝殿左から本殿へ。

本殿に参拝。

本殿後ろから。

拝殿前にてツーショット完了。

神輿庫

當嶋八幡宮で見たかったのが、

レトロモダンな神輿庫です。

拝殿の左側に建つ神輿庫。

レンガと石州瓦、

色もコーディネートされ、

めっちゃ相性いいですね!

レンガの積み方は、

長いレンガだけの段と

短いのだけの段に分けて積む、

イギリス積み」。

屋根の先端の二段までもが、

しっかりイギリス積みです。

大正七年十月、個人からの奉納です。

切妻屋根の入り口側から撮影。

眺望

レンガの神輿庫を堪能した後は、

高台にある境内からの風景を見ることに。

海側。

左端の下にかろうじて

柵が見えてるのが、

高泊開作浜五挺唐樋(水門)です。

干拓された池(陸地)側の風景。

ここまでで、

當嶋八幡宮の参拝は完了です。

 

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