2021/11/22

妻山神社(佐賀県白石町)

 

地方鉄道の繁栄

地方都市の旅は、

車があれば思い通りの時間に

好きな行程で楽しめます。

逆に言えば、車を使わず

公共機関だけに頼れば、

行ける見どころも半減どころか

ほぼ無理な場所も多々あるでしょう。

という訳で、

鉄道という手段を選び、なおかつ

レンタカーがあれば、最強です。

JRには大昔(笑)から

「レール&レンタカー」という

100Km以上鉄道を使い、

現地で駅レンタカーを使うと

色々お得というプランもありますが、

今やその価格よりも

安く済ませる方法が多々存在しています。

何か変えた方が、

より鉄道の集客に繋がるような

気がしてなりません。

鉄道好きな僕からすると

「駅と直結」した駅レンタカーの

利便性は捨てがたいものだと

常々思っているし、

出来れば使いたい・・・

でも料金が・・・(汗)

という事で、

今回の旅も「たびらい」のアプリで

予約した日産レンタカー

免責補償料込の

3500円と相成りました(笑)

妻山神社へ

佐賀駅の反射炉に感動し、

見入ってしまったので、

予定よりも少し遅れて

日産レンタカーに到着。

本日の相棒は日産デイズ。

今年発売の最新型で、

自動運転装置付というハイテク車ですが、

自動運転の機能を使う場合は、

お店で20分のビデオを見て、

レクチャーを受けなければならないそう。

僕たちは高速も使わないし、

時間も勿体無いし、

その前に使うのは怖いので、パス。

そして、

佐賀駅から走ること50分で、

白石町の妻山神社です。

一の鳥居横の案内。

古い肥前鳥居が存在する神社でも

何も説明もない事が多い中、

御由緒書きと共に鳥居を

ここまで詳しく紹介しているなんて、

何という素晴らしい神社でしょうか。

肥前鳥居が好きな人にとっては、

有り難いというか「神」ですね(笑)

一の鳥居は、明暦四年(1658年)

鍋島茂俊の建立。

貫(ぬき)は作り直されていますが、

よく保存されています。

鳥居の左横には妻山宮の社号標。

反対側にあるのは、「妻山城趾」碑。

ここは妻山城の跡でもあります。

南北朝時代、足利尊氏に対抗した

南朝方(後醍醐天皇方)だった

白石氏の居城という事もあり

「勤皇遺蹟」と書かれていますね。

戦前の日本の思想教育を

良く表している石碑です。

石段は古そうですが、

両脇に綺麗な側溝があるのは、

後世のものでしょうか。

佐賀県で良く見る

燈籠狛犬。

吽形。

天保九年(1838年)の寄進。

見えてきました、二の鳥居。

慶長十三年(1608年)、

須古信明一族の武運長久を願い

建立されたもの(案内による)

さすが、一の鳥居よりも

50年古いだけあって、

肥前鳥居の黎明期(戦国末期)に

近い素朴な雰囲気です。

壊れやすい「貫」部分も

オリジナルで残っているようです。

他の神社の肥前鳥居も

江戸時代前期までのものの方が、

その後のものよりも、

貫の耐久性は良い気がします・・・

何故かはわかりませんが。

神額の文字は「妻山大明神」。

神仏習合の時代らしい名前です。

二の鳥居をくぐると

宮司さんの家があり、

その塀に流鏑馬の絵が描かれています。

標的裏の畳もあり、

間違いなく流鏑馬ロードですね(笑)

ここは、お城時代の

三郭(三の丸)と推測。

流鏑馬の的。

下に外れると大変な事に(笑)

楼門へ。

振り返って見ると、

馬の蹄跡が一面にあるではないですか!

少し前に流鏑馬があった証拠(笑)

この蹄の跡をみていたら

馬が走っている姿が目に浮かびます。

流鏑馬の「余韻」に浸れたのは、

ちょっとラッキーでした。

楼門へ。

左右には随神様が

いらっしゃるようですね。

右側の随神様に参拝。

左側にも同じく参拝。

楼門前の古い燈籠。

元禄九年(1696年)寄進。

300年以上前の人々も

この燈籠を見ていたんですね・・・

楼門から見た拝殿。

手前の広場はお城時代、

二郭(二の丸)だったのかと

思われます。

楼門裏側。

石段で拝殿へ。

もうすぐ御社殿。

ここが、お城時代の主郭(本丸)かな?

拝殿にて参拝。

まずはツーショット。

振り返って楼門方向を眺めると

少し霞んで見える楼門と

秋の木漏れ日が江戸時代の

雰囲気を演出してくれて、

何ともノスタルジックな光景です。

左から拝殿、幣殿、本殿。

ここには広いスペースがあるので、

お城の本丸館などが

建てられていた場所かも知れません。

本殿アップ。

境内社など

本殿裏の境内社で

妻が見つけたのがこちら。

何と、この社号標、

令和元年五月吉日建立と

書かれています。

新品ですね(笑)

「馬洗」(もうらい)は、

妻山神社の住所ですので、

田中天満宮は、

このあたりの氏神様でもあるのでしょう。

参拝。

境内社群の左側に、

見たいと思っていた、

肥前狛犬を発見。

吽形。

少し風化していますが、

凛々しいお顔立ちは健在です。

阿形の左足は取れてしまっていますが、

それでも社を守る強い気持ちが

感じられますね。

稲荷大明神の前には、

カラスがぶら下げられています。

何の意味なんでしょうか?

そう言えば、

熊本県の五木阿蘇神社でも

カラスを吊るしていましたね・・・

その写真がこちら。

ここでは幣殿の左右にこのカラスが、

吊り下げられていたのです。

カラス・・・気になります!

こちらは大託間天満宮。

稲荷神社っぽいけど

何も書かれていません。

本殿裏の山。

山への入口に鳥居があります。

「栗岡豊前坊」

という事は、江戸時代までは、

この山に修行僧たちが

いたのでしょう。

今は何も残っていないようなので、

ここで散策は完了。

その後、車に戻ると・・・

妻の大好きなカメムシが来ていました。

ツーショットで大喜び。

何故カメムシが大好きなのかと言えば、

それはここには書けない深~い

事情があるからです(笑)

今日のベストショット

僕が勝手に決めた一枚(笑)

肥前鳥居とバルーン。

この時期だから撮れるワンショット。

過去と現代のコラボかな?

 

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