2023/01/11
角島八幡宮(山口県・角島)
珍しい石碑
角島八幡宮には、
こんな石碑が建っています。
「漁權爭奪戰記念」
ん~いったいこれは何?
案内などはないので、
風化が進みはじめた
碑文を読んで、
また、ネットでも調べると、
概要は以下の通りになります。
「角島は四方海に囲まれているのに、
「漁業権」が認められず、
江戸時代を通じて
幾度となく漁業権を認めてもらうよう
幕府に許可願いを出したものの
既得権益を持つ沿岸の漁村の反対で、
遂に許可は下りず、
それでも全島民の心血を注ぎ、
ようやく漁業権を獲得できたのは、
明治時代39年だった」
こんな感じになります。
人・物・金を注ぎ込んだ、
まさに全島あげての
「争奪戦争」だったのですね。
「島」=「漁業」なんて、
僕の勝手な思い込みでした。
この石碑に出会え、
視野が広がりましたよ(笑)
参道
教会型トイレから
5分ほどで、角島八幡宮に到着。
広い駐車場。
一の鳥居。
二の鳥居。
平成九年寄進の狛犬。
整然とした境内は気持ちいい!
文政元年(1818)寄進の燈籠。
この頃も、ずっ~っと
冒頭に書いた「漁業権争奪戦」の
真っ最中だった事を考えると、
燈籠の寄進は、
漁業権獲得を願ったもの
だったかも知れません。
対になる左側の燈籠。
手水鉢。
拝殿前の狛犬。
風化して文字は全く確認できませんが、
この風貌からして、
江戸時代後期の寄進でしょう。
吽形。
御社殿
拝殿へ。
参拝。
拝殿左から本殿へ。
本殿に参拝。
右側に回って、
拝殿・幣殿・本殿を撮影。
ここで気づいたのが、
拝殿横の梵鐘です。
これは・・・
神仏習合の名残かな?
橦木はやはり桜の木ですが、
何故「桜」が多いのかは、
未だに謎です。
もう一つの石碑
「漁權爭奪戰記念」の近くには
もう一つの石碑があります。
「日露戰役殉國記念」
日露戦争は明治37年~38年、
漁業権獲得が明治39年、
日露戦争の影響も
あったのかな?
拝殿前にて恒例のツーショット。
これにて角島八幡宮参拝は完了です。
今日の注目
参道横の大きな建物に注目。
目の前の広場に人が集まって、
舞台を観覧できそうですが、
舞殿とか神楽殿的なものでしょうか?
それにしても立派な建物ですね!