八重垣神社(島根県松江市)
縁結びの聖地
八重垣神社と言えば、
「鏡の池」で知られるように
女性にとっては縁結びや
恋占の聖地として有名です。
僕たちが訪問したのは平日でしたが、
女子旅や大人女子旅(笑)の方々が、
参拝していました。
僕みたいなおっさん(笑)もいましたが、
この神社には、やはり女性が似合います。
八重垣神社へ
帰りの列車の出発時刻が、
松江駅発15時22分ということもあり
この日の松江市での散策時間は
限られたものでした。
もし、時間が無くなれば、
この八重垣神社参拝はパスして
帰途につく覚悟(笑)考えでしたが、
そこは「縁結びの神様」の真骨頂、
その強力なパワーのお陰で僕たちを
ここに引き寄せてくれたのです。
境内入口。
境内の入口から振り返って
境外に見える「夫婦椿」が
最初のチェックポイントなので、
まずはそこに行ってみます。
夫婦椿
八重垣神社には「夫婦椿」と
呼ばれる椿が三本あり、
この木は、その一本目です。
二本の枝が途中で一本に結ばれた椿で、
案内によれば
「東京資生堂の花椿会は
この玉椿の名木を神聖視し、
発展されており
ここにも美容調整の御神徳があります」
このように書かれています。
資生堂のシャンプー「ツバキ」を愛用して
髪の毛に光を取り戻した妻も
この玉椿と感謝のツーショット。
妻の髪、いつも以上に光っています(笑)
御社殿へ
椿にご挨拶したあとは
御社殿へと向かいます。
一の鳥居。
木製の温かみのある鳥居、素敵です。
境内案内図。
手水舎。
随神門。
この門の左右には、
阿吽の随神様と狛犬がいます。
阿形の古い木製狛犬。
江戸時代あたりに彫られたものでしょうか?
石狛犬もいいけど、木製の狛犬からは、
何とも言えない「ほっこり感」が
にじみ出ていますね。
阿形の随神様。
しかし・・・
随神様よりもインパクト抜群なのが、
その座られている台座の絵です(笑)
ネコのお顔ですが、何故にネコなんでしょう?
吽形の木製狛犬。
吽形の随神様とネコ台座(笑)
優しくユーモアたっぷりのお迎えに
思わず笑顔になれるのは、
やはり八重垣神社の神様、
稲田姫命の優しい御心あっての
ものかも知れません。
門をくぐると左右に
古い狛犬がいます。
年代等はわかりませんが、
溶け具合(笑)からして
江戸時代は間違いないでしょう。
一説には室町時代とも
言われているようです。
吽形も溶けています。
神社の由来。
随神門傍の御神木。
拝殿。
御祭神の素盞嗚尊とその奥様の
稲田姫命に参拝。
右が拝殿、左奥が本殿。
本殿は大社造。
拝殿、本殿を真横から撮影。
境内社
本殿の左右には、
いくつかの境内社があります。
脚摩乳(あしなずち)神社(左)と
伊勢宮(右)。
脚摩乳は稲田姫命のお父様です。
左が、貴布禰神社、
右が、手摩乳(てなずち)神社。
手摩乳は稲田姫命の母です。
奥様の両親に両脇を固められた
素盞嗚尊の心中やいかに?
悪いこと出来ませんね(笑)
天照大神。
男女にまつわるエトセトラ
男女の結びの神には欠かせない
「ちょっとシモネタなもの」が
類にもれずここにもあります。
山神神社。
見ての通り、大きな男性器が
いくつも奉納されています。
男性器のそばに・・・
いいえ、山神神社(笑)のそばには、
二本目の夫婦椿があります。
こちらは老木の根っこを女性器に見立て、
その中に男性器も一緒に祭っています。
夫婦和合、安産、子宝などなどの
ご神徳をいただけるのは間違い無し!
奥の院・佐久佐女の森へ
屋敷で言えば、「離れ」みたいな
位置づけの奥の院・佐久佐女の森へと移動。
通路。
写真は御社殿向きに撮っているので、
僕が背中を向けた側に奥の院があります。
明治24年、小泉八雲も
ここに来ていて、
その時に授与された八重垣神社のお札を
イギリス・オックスフォード大学の
ピット・リヴァーズ博物館に贈ったと
書かれています。
もうすぐ奥の院入口。
垣根が見えて来ました。
三本目の夫婦椿。
色々な注意書き。
特に「鏡の池」への
落とし物が多いようです。
入ります。
以前、大杉があった場所。
この杉林に稲田姫命を隠して、
素盞嗚尊は八俣の大蛇と戦ったそうです。
枯れながらもなお生命力逞しく
根をはる老木が気になります。
鏡の池
遂に奥の院の一番奥、
鏡の池に到着。
稲田姫命がここに隠れていた時、
飲料水にしたり顔を映した池と
書かれています。
だから「鏡の池」なんですね!納得(笑)
また、社務所で授与してもらえる占いの紙を
池に浮かべて、その沈む速度や
沈んだ場所から恋占が
出来るという池でもあります。
占いのやり方。
鏡の池で女性が占いしている姿は
本当に絵になりますね。
占いの紙が早く沈めばご縁が早く、
遅く沈めば、ご縁は遅く、
また、手前で沈めば、
ご縁は近くの方とあり
遠くで沈めば、遠方の人と
結ばれるそうです。
ちなみに神社の公式サイトには、
「早く沈む」の定義は15分以内と
書かれています。
また、沈んでいる紙は近くが
圧倒的に多かったので、
やはりご縁は身近にあるのかな(笑)
池の奥にある「天鏡神社」。
御祭神はもちろん稲田姫命です。
ここで、八重垣神社の参拝は完了。
今日の注目
歯固め石。
随神門そばに置いてある歯固め用の石。
赤ちゃんの歯が強くなるようにと
願いを込めてお食い初めで使う石です。
こんな風にしっかりと準備されている
神社さんは少ないので、
思わず見入ってしまいました。