湯殿山神社(山形県)大鳥居

 

イメージ画像

湯殿山神社は山が御神体で、

本殿などの建造物がありません。

従って、旅行サイトや、

パンフレットには、

仙人沢駐車場近くの「大鳥居」が、

湯殿山神社のイメージ画像として

多く使われています。

実はこれが、本宮編で書いた

「バスに間一髪間に合った」という

お話に繋がるのです。

僕は大鳥居の近くに本宮があるもと

思い込んでいました・・・

本当はかなり遠いのに・・・

何事もイメージだけで思い込むのは、

いけませんね(笑)

大鳥居

本宮を参拝後、

心身ともに生まれ変わった

かもしれない(笑)僕たちは

バスで仙人沢駐車場に戻り、

改めて僕の思い込みを誘ってくれた

湯殿山神社の大鳥居へ。

ここからスタート。

左前から。

鳥居前の清浄な手水鉢。

参籠所(宿泊&レストラン)と共に。

正面近影。

神額の文字は、

庄内藩酒井家十七代当主、

酒井忠明氏の謹書とあります。

この方、著名な書道家との事で、

出羽三山神社では、

神社中興の祖を祭る天宥社

神額も手がけておられました。

神社側から。

巨大な台石には

多くの寄進者名が刻まれています。

即身佛像

訪問して初めて知ったのですが、

実はここ仙人沢は、

即身佛のメッカだったのです。

即身佛についは、

以下の案内に詳しいので、

書き出してみます。

「湯殿山は出羽三山の奥の院として

明治の初めまで神佛習合の

霊山として栄え此処、仙人沢は

木食行人(一世行人)修行の

霊地でありました。

庄内地方にある即身佛六体

眞如海上人 大日坊 鶴岡市大網

鉄門海上人 注連寺 鶴岡市大網

本明海上人 本明寺 鶴岡市東岩本

鉄龍海上人 南岳寺 鶴岡市砂田町

忠海上人  海向寺 酒田市日吉町

円明海上人 海向寺 酒田市日吉町

は、皆湯殿山仙人沢に於いて五穀を断ち

十穀を断って厳しい修行を重ね

衆生済度のため挺身された

尊い方々であります。」

このように説明されています。

石玉垣で囲まれた墓所の中に、

即身佛の像(レプリカ)が

安置されています。

エントランス。

標柱。

お堂。

案内にはミイラと書かれていますが、

実際はミイラは亡くなった後に、

内臓などを出して防腐処理を行うのに対し、

即身佛は自らの意志で

難行苦行をした結果というのが、

大きな違いで、

簡単にミイラと呼ぶには、

畏れ多い気がします・・・

玉姫稲荷神社

即身佛の次は、

湯殿山神社の祓戸社的に

鎮座する玉姫稲荷神社へ。

弘法大師石像。

長年修行した人が、

湯殿山に登拝した時

弘法大師が湯殿山を参る姿を見たのが

きっかけで建立されています。

高野山奥之院へ参った後、

妻に起きた出来事を考えると

こんな現象は起きてもおかしくは

ないでしょう・・・

「飛龍大神」

勧請の由来を要約すると

「開祖蜂子皇子霊夢に顕れ

「月山参拝せよ」とのお言葉に従い、

三十有余年出羽三山参拝を続けた所

熊野三山参拝をさとされ、

那智の瀧に大己貴命が御出現、

翌朝は瀧の中に七福神を拝しました。

ここ湯殿大神の御神威を畏敬し

一族の繁栄を祈念して奉献したものです。」

このようになります。

湯殿神社の御祭神の一柱が

大己貴命という事も

ご縁の一つでしょう。

正面。

こちらは以前、

那智の滝で撮ったものですが、

なんとなく滝壁が光背となって、

飛龍大神の像が

浮き出ているようにも見えますね!

奉納された方は、もしかすると

このイメージで作られたのかも

知れません・・・

側面から見ると龍神様なんですね!

玉姫稲荷神社はこの上です。

「玉姫稲荷神社の由緒」

「玉姫稲荷神社は

此処仙人沢の霊域に於いて、

即身成佛の修行に挺身された

鉄門海上人が守り神として帰依され、

その御守護を得て

成佛されたとのいわれにより

湯殿大神に願掛けする人は、

先ず玉姫稲荷にお参りし、

その霊験におすがりし、

そのおたすけを頂いて

本願を達成するという、

習わしがありました。

初めは石柱を憑代としておりましたが

昭和六十一年神社の御神木を以て

社殿を造営し又、

信者の寄進により鳥居も建立され、

御社頭一新の整備を見ました。

玉姫のみいづかしこむまめ人が

祈る真心嘉し給へと

春岳」

このように記されています。

参道。

途中の分岐。

もうすぐ本殿。

到着。

参拝。

狐さんが噛んでいるものって、

何でしょうか?

形的に「厄」という文字の

真ん中を連想してしまいます。

それを噛み砕く・・

厄を落とす的な意味がある?

・・まさか!(笑)

こちらはちょっとクールなお狐様です。

改めて御神木で出来た御社殿を撮影。

ここまでで山形県とはお別れ(笑)

翌日の岩手県奥州市の

胆沢城訪問への中継地点、

宮城県仙台市のホテルへと向かいます。

 

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