青井阿蘇神社(熊本県人吉市)
文化財の宝庫、人吉
以前、山口市が文化財の宝庫と
書きましたが、
今回の人吉市とその周辺も
驚くほど歴史の詰まった文化財の宝庫です。
僕たちが人吉をドライブ旅行したのは
昨年、平成28年10月10日、
すでに一年以上前のことなのですが、
今でも素晴らしい寺社建築物の印象が
鮮明に残っています。
そして、日々脳がアップデートされる
未来志向の妻は
多分この日のことは
忘れていると思いますが、
このブログを見て
少しは思い出すかもしれません(笑)
青井阿蘇神社へ
福岡から九州縦貫道を南下して
2時間半ほどで、人吉市に到着します。
僕は事前調査もせず、
全く知らなかったのですが、
この日、青井阿蘇神社の「おくんち祭り」で
お祭りの屋台も人出も大賑わいでした。
車も人もごった返している中、
僕たちは運良く神社前の駐車場を確保。
屋台が並ぶ横参道を歩き、
改めて正面から参拝に向かいます。
太鼓橋を渡って境内に向かいます。
「禊橋」(みそぎばし)と
名付けられたこの橋は、
渡るだけで、
穢れを落としてくれるのでしょうか?
いや〜それなら本当に
有り難いこってす(笑)
写真で見ていた
茅葺きの楼門が見えて来ました。
何と、
テンションが上がってしまった僕たちは
参拝前、早くも
二人の写真を撮ってしまいました(笑)
境内入り口の神社名の石碑には
「国宝」という文字が
黒背景で強調されていますね!
石碑と反対側には、
文化財があるところでは
よく見る看板もあります。
本殿、廊、幣殿、拝殿、楼門、
この全てが国宝という神社は
僕の知る限りかなり希少ですし、
その全てが400年以上も前の
建立というから
これもまた凄いことですね。
御朱印にも「国宝」と書かれていました。
まずは、茅葺きの楼門。
木の色といい、屋根の茅といい、
素敵過ぎます!
この楼門を江戸時代の人も見て、
くぐっていたと思うと
僕の心はもはや
同じ時代に行ってしまいました(笑)
手水舎の柄杓に何か刻印があるので、
良く見てみると…
お〜!
何と、青井阿蘇神社をデザイン化した絵と、
神社名、国宝の文字が
入っているでなありませんか!
しかもこの柄杓の材料と造りは
かなり立派なものです。
こんな細部にわたってのおもてなしに
僕は早くも感動しました。
そして、この狛犬にも目が離せません。
阿形の狛犬。
パッと見た時、口に軟球(野球のボール)を
咥えているのかと思いました(笑)
そして、軟球と言えば思い出すのが
こちらです。
こちらは下関の亀山神社の鳥居で、
神額の彫刻文字に入り込んで
何十年もそのままの軟球です。
そして、この鳥居はかなりの高さなのです。
この高さです…よ!(笑)
少年が野球をしていて
たまたまボールがここに
挟まったのも奇跡ですが、
それが長い年月、取れないだけでなく、
神職さんもそのままにしておくという
粋なはからいに
超感動した僕でした。
またまた、話しが横道どころか
隣町くらいにそれましたが、
青井阿蘇神社の狛犬が咥えていたのは
軟球では無く、石の玉でした(笑)
吽形の狛犬。
楼門に掲げられていた文字。
「肅然」という文字にふさわしい
佇まいです。
楼門左の随神像
楼門右の随神像。
人も狛犬も阿吽になっていますね!
楼門の裏側。
細やかな造りが素晴らしいです。
上層軒先の四隅にはめこまれた
陰陽一対の鬼面のひとつ。
こちらも鬼面です。
神社のサイトによると
これは人吉様式とよばれ
全国に類を見ないものだそうです。
こんなところまで神経が
行き届いているというか、
作者の細やかなこだわりには、
圧倒されますね!
この社殿にはいくつもの「龍」が
装飾されているそうです。
僕は、この案内を見たあと
龍のことを忘れてしまい
探していません(汗)
拝殿も茅葺きで、温かみMAXです!
おくんち祭りで境内は人だらけ(笑)
左が拝殿、真ん中が幣殿、右端が本殿です。
本殿のアップ。
青井阿蘇神社に
大きなクスがあるのは知っていましたが、
この日は人が多過ぎで、
全体を撮影する場所が無く、
近くからのショットになりました。
改めて訪問してもっと撮影出来れば
いいですね!
境内社の大神宮に参拝。
伊勢神宮の神様を祭っています。
境内社の宮地嶽神社。
最後に青井稲荷神社にも参拝。
今日の癒し
楼門の前で手水を終えたぼくたちに
声をかけてくれた
ボランティアガイドの方が教えてくれた
招霊木(おがたまのき)と
その案内版のデザインの素晴らしさに
癒されました。
こんな案内板、
いったい誰が考えたんだろう?
センス抜群ですね!
そして、一円玉のデザインは
この招霊木だそうで、
その横にそびえている
招霊木を見て僕たちは大納得!!
お〜!本当に一円玉の木だ〜(笑)