鎮懐石八幡宮(福岡県糸島市)

 

鎮懐石という名の石

神社のサイトによると

古事記、日本書紀など

いくつもの書物に出てくる鎮懐石は、

戦いの為、神功皇后が御子の出産を

遅らせるために腰に付けたという石です。

その石の名前が、

そのまま神社名になっているのは、

正直、とてもわかり易くて

素敵な名前だと感じました。

企業のネーミングとしても

「良い会社名は何を売る会社か

一目瞭然の名前である」

という言い方もあるように

ここ鎮懐石八幡宮という名前は、

まさに何を祭っているか

一目瞭然の神様です。

また、こちらは、

大人気の御朱印を

授与していただくために

各地から多くの方々が

参拝されているようです。

鎮懐石八幡宮へ

高嶽神社から車で10分ほどで、

鎮懐石八幡宮に到着です。

社務所には、親切な貼り紙があり、

今日の御朱印受付は14時からと

書かれていました。

社叢。

御由緒。

石橋

エントランスには、

形の良い石橋が架けられています。

なかなか男前ですね!

江戸時代のものでしょうか・・・

何気なく通り過ぎそうになりながら

見つけたのが、この造りです。

ここ1箇所の継ぎ目だけが直線でなく、

わざわざ石を曲げてあるのです。

単なるデザインという考え方も

あるでしょうが、

「完璧なものは災いをもたらす」

という考え方とも受け取れます。

長さ5mもの一本石を使った階段の

55段中1段だけに

わざわざ継ぎ目を設けた

尾道の御袖天満宮の石段と

同じ発想が源かも知れませんね。

万葉歌碑

ここには、

九州最古の万葉歌碑があります。

鎮懐石八幡宮のサイトによると

万葉集では、

「令和」の元なった大伴旅人の歌の

その前に書かれているのが、

この万葉歌碑に刻まれた

山上憶良が鎮懐石を

詠んだ歌だそうです。

歌碑の案内。

安政六年(1859年)建立の歌碑。

先程書いたように

この万葉歌碑は令和との関連もあり、

最近また参拝者が増えているようです。

鎮懐石碑

鎮懐石について書かれた石碑。

御由緒によると、

今から200年ほど昔、

文化十一年(1814年)の建立で、

文は亀井南冥(かめいなんめい)の高弟、

苓州江上源伯(れいしゅう えがみげんぱく)

書は福岡藩の藩医であった

米山上村樗(べいざん かみむらちょ)

によると書かれています。

舌を噛みそうな名前ばかりです(汗)

亀井南冥といえば、

江戸時代、志賀島の金印発見の折、

後漢書東夷伝を引用して

すぐさま説明したエピソードを

思い出します。

ちなみに国宝になった「金印」は、

福岡市博物館にて無料で

だれでも見られるというのを

知ったのは、つい2年ほど前です。

船繋石

昔、船を繋いでいた石。

石柱の囲いを作り、

しめ縄も張って

大切にされていますので、

船繋石自体の写真掲載は

控えておきます。

御社殿へ

境内入ったところで、

いくつもの文化財に出くわし

足止めを食った(笑)僕たちですが、

ようやく御社殿へと向かいます。

ここからは石段を登ります。

分かれ道にあった案内。

左は急な石段で、這いつくばって

登っている写真が掲載されていて、

その姿を見ただけで、

こちらを選びたくなります(笑)

ここからスタート。

途中にある狂歌碑。

写真の通り、

最後の階段はかなり急ですね!

這いつくばって何とか登る妻(笑)

そして、登ったあとは、

こんな素敵な景色が待っています。

天気が良く、黄砂も無かったお蔭で、

手すりに付けられた案内の島が

全部見えるではないですか!

双眼鏡を片手に景色を楽しむ妻。

ここは、福岡県、佐賀県、長崎県、

この三県の島々が同時に見られる

貴重な展望スポットです。

また、夕陽スポットでもあり、

鎮懐石八幡宮のサイトには、

絶景夕陽の写真がふんだんに

掲載されているので、

サイトを見るだけでも

ご利益ありそうですよ!

ズームすると長崎県の壱岐島も

よりくっきりと見えますね。

境内社

本来ならば、本社に参拝後、

境内社を参拝するのが、

正統だそうですが、

今回は何となく流れが、

境内社→本社となってしまいました。

まあ、これも神様から呼ばれた

順番と考えれば、いいのかも(笑)

地域守護の塞神様、

安産守護の陰陽石と書かれています。

確かに立派な「陰」と「陽」の石が

しっかりと祭られております。

ここからさらに奥へ。

金比羅宮。

本殿へ

ようやく本殿境内地に到着。

拝殿が見えてきました。

とその時、妻がひとこと

「蚊取り線香!」

参道脇の側溝に置かれた

蚊取り線香です。

宮司さんの参拝者に対する

細やかな気遣いに感激しました。

舟形の手水鉢。

拝殿。

参拝。

そして、ここでも

感動的なものとの出会いが・・・

な、何と、

拝殿には「虫よけスプレー」までが、

完備されているではありませんか!

「お使いください」の文字まで書かれ、

これぞ「お・も・て・な・し」ですね。

もちろん(笑)ここにも

蚊取り線香完備です。

ご利益云々よりも

こんな光景に出くわした事自体に

ここへ来た意味の大きさを感じ

それこそが大きなご利益でした。

拝殿と奥の本殿。

本殿は真新しい檜の匂いがします。

願い石。

「神殿の天井で、

御神威を受けながら

嵐や台風の災害から

鎮め守ってきた石です」

と案内があり

「石にふれて神気霊気を

お受けください」のお言葉に

甘えました。

きっと妻には神気霊気が宿って、

この先よりハッピーになれるはずです!

ここでツーショット完了。

御朱印

こちらの御朱印は、

宮司さん自らが、筆を持ち、

一人一人、丁寧に書いてくださる

本当に有難いものです。

御朱印希望者が多い日には

三時間待ちにもなるとか。

たまたま参拝した時間がちょうど良く、

僕たちは、とてもラッキーなことに

14時~受付の一番最初で、

待ち時間は20分。

いかに丁寧な御朱印かが

分かるというものです。

親切にこんな時間までが

書かれた札を渡していただけます。

出来上がりまでは、参道を通り、

境外に出てみました。

参道途中で見つけた「御船繋石」。

ここにもあったのですね。

海岸に出てみたら

すでに水着で泳いでいる人もいます。

癒やされまくり・・・

線路を超えてまた神社へ戻り

御朱印を授与していただきます。

遂にいただきました!

素晴らしい~!

ここに参拝する前に行った

箱島神社のも含め、

二社の御朱印です。

鎮懐石八幡宮に参拝して

本当に良かったと思うのは、

人をもてなす事は、

さりげない(ここが大切)細やかな

配慮の上に成り立つものであり

また、どんなに忙しくても人任せにせず

神様と人との橋渡し役代表である

宮司さんが自ら書く御朱印だからこそ

感動を与えるものだという事は、

一般の家庭生活や

会社運営にも通じる、

普遍の真理という事を改めて心に

刻むことが出来たことです。

ただただ感謝・・・。

 

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