青木天満宮(福岡県久留米市)
文化財的な価値を紹介
全国の神社には、
数えられないほどの
江戸時代以前に寄進された
鳥居や狛犬、橋、常夜燈(灯籠)など
様々な石造物が存在しています。
しかし、
その殆どは、建立年など
概略の説明等もなく、
一般の参拝客が目に止めることも
あまりないようです。
日本人が紡いできた素晴らしい文化を
このまま埋もれさせるのは、
本当に勿体ない事だと
いつも感じています。
そんな中、今回参拝した
青木天満宮では、
案内板などがあったり、
無かったとしても
神社の公式サイトには
写真とともに鳥居や狛犬などが
寄進された年なども
紹介されていていたりと
本当に有り難い限りでした。
青木天満宮へ
厳島神社から車で10分ほどで、
青木天満宮に到着。
いきなり目に入って来るのは、
池に張り出たクスノキの巨木。
社頭。
朝降り続いていた雨のお陰もあり
参道も清められ、
清々しい気持ちになれます。
御由緒。
池の向こう側から見たクスノキ。
樹齢は300年前後でしょうか。
一の鳥居。
寛政二年(1790年)の寄進。
随神門へ。
こちらのクスノキは、
樹齢200年くらいかな?
随神門と、手前の「うめきとうろう」。
案内には下記のように
書かれています。
「天明五年に奉納された石灯篭。
飢饉、病疫等の大きな不幸が訪れる時、
うめくという。
平成三年大型台風来襲の折にも
うめき声をあげた」
縁(えにし)の橋。
案内には、
「寛政二年に奉納された
石橋の縁を残したもの」
このように書かれていて、
縁結び、縁切りの橋とされています。
古いものを一部でも
こうやって残している
青木天満宮さんのお考えに
心から賛同します。
随神門。
温かみ満載の神額。
阿形の随神様。
阿形の木造狛犬。
吽形の随神様。
吽形の木造狛犬。
足元のお面の迫力に、
悪者は即退散しそう(笑)
門から見た拝殿。
左手前に少し見えているのは、
社務所で、
ここで御朱印をいただきました。
ラッキーな事に、
月次祭(つきなみさい)の日だけに
授与される御朱印をGET!
随神門先の狛犬。
寛政二年寄進というから
先程見た「一の鳥居」や
「縁の橋」と同じ年ですね。
吽形。
狛犬の先に配置された
参道右側の大型の常夜燈。
対になった参道左側の常夜燈。
何と、この常夜燈も
寛政二年の寄進ですよ!
鳥居、石橋、狛犬、常夜燈と
青木天満宮にとって
寛政二年という年は、
神社が増々繁栄された年のようですね。
寝そべってくぐる小さな鳥居は、
淡嶋神社でしょうか?
弁天様のお姿が見えていますね。
神社の案内。
拝殿にて参拝。
右が拝殿、左奥が本殿。
本殿の真裏に置いてある神額。
右の神額は、
社頭の御由緒書きに
「古くは老松宮とも呼ばれ・・・」
と書かれていた、
その老松宮時代のものでしょう。
記念のツーショット。
境内社
まずは、太郎麿社。
幟があると境内社名も
わかり易いですね。
ここには、玉垂宮(高良社)
太郎麿社、若宮社の
三柱の神様がいらっしゃいます。
幟になっている真ん中の太郎麿社は、
耳や鼻の神様と書かれています。
萬壽稲荷社。
参拝。
名前は分かりませんが
石段を上った先、
御社殿脇の狛犬の顔が、
気になります(笑)
屋上に鎮座する
陶器製の狛犬を撮影。
吽形。
今日の花
天満宮と言えば「梅」。
満開に近い梅の花。
癒やされますね。