青島神社(宮崎市)後編

 

日本一近い元宮

神社に於いて、「元宮」とは、

山の頂上など、

その多くは、かなり遠方かつ

参拝のハードルが高い場所に

鎮座していますが、

青島神社の元宮は、

拝殿横から歩いて、わずか60m。

僕たちにとって、

願ったり叶ったりの距離なのです!

「日本一近い元宮」の称号は、

青島神社のものかも知れませんね。

御成道

拝殿向かって右横に新門があります。

ここが元宮へのスタート地点。

参道は「御成道」(おなりみち)と

名付けられ、案内があります。

文章を書き出すと、

「明治四十三年十月三十一日

大正天皇御皇太子の時、

西国御巡幸の際

青島に御成りになり林中に玉歩を遊ばされた

その機に整備されたのが御成道である

以降多くの皇族の御成りがあり

昭和二十六年六月五日には

昭和天皇行幸、神社に御拝遊ばされ

植物及び海産動物等の御研究に

二時間半の長時間をお過ごしになられた

神門をくぐりビロウ林の中の御成道を辿れば

まるで南の島の密林にいる心地がする。

六十メートルの奥には元宮が鎮座している」

このようになります。

ここで注目は、

昭和天皇の二時間半もの

長時間の滞在です。

生物学者でもあった昭和天皇ならではの

エピソードですね。

神門をくぐると

絵馬のトンネルが迎えてくれます。

「祈りの古道」。

昔は本物の馬を奉納していたのが、

馬は高価なので、

絵馬になった流れを説明されています。

国指定特別天然記念物である

ビロー(ビロウ)樹についての案内。

青島に何故ビローが生育したかは、

「漂着帰化植物説」と「遺存説」の

二つの説があり、

前者は、

黒潮によって漂着した

種子又は生木が、繁茂したというもの。

後者は、

第三世紀前日本に繁茂した植物が

残ったというものです。

何れにせよ、

特別天然記念物ですから

かなり貴重なものであるのは、

間違いありません。

御成道。

ここには結界を示すような

木が横たわっています。

元宮本殿

冒頭に書いたように、

元宮の近さは国宝級(笑)

歩くこと60m、

元宮が見えてきました。

道は平坦だし、

身体に優しい元宮ですね。

案内によると、

「元宮はちょうど青島の中心に位置する。

この地は悠久の昔、

古代祭祀に使われたとされる

勾玉・土器・獣骨・貝殻などが

多数出土しており、

古代祭祀跡地に

大元の社殿があった事から、

その御礼の安寧を祈り、

「元宮」が再建された。」

このようになります。

狛犬。

ちょっと猫っぽい吽形。

本殿に参拝。

願掛け神事

青島神社には、

願掛け神事が10ヵ所あるそうですが、

そのうちの3つがこの元宮にあります。

産霊紙縒(むすびこより)

叶えたい目的に合った色を選べます。

天の平瓮(あめのひらか)投げ。

所作は、

「磐座に二礼し、

天の平瓮に小声で願いをこめ、

磐座に向かて投げる」

このように書かれています。

こちらが投瓮所です。

真砂(まさご)の貝文。

案内を要約すると、

「ここ青島は、貝殻が堆積して

出来た島で、青島の別名は、

「真砂島」とも云う。

古代万葉の人は和歌の中で

「濱の真砂」と詠み、

貝に願いをこめたのである。

神社前の真砂(貝)を探し、

自分の想いと願いを込めて、

この波状岩にお供えください。」

このようになります。

参拝前に海岸で

貝を拾っておけば良かった~

残念!(笑)

再び絵馬のトンネルをくぐって、

現実世界へ(笑)

社頭付近の境内社など

最後に巡ったのが

海岸近くの境内社などです。

御祖(みおや)神社。

天の御柱巡り。

願掛け神事のやり方が

書かれています。

「男性はハートの左から、

女性はハートの右から入り、

ハートの中心で向かい合ってください。

男性・・・あなにやし えをとめを

女性・・・あなにやし えをとこを

と、おれぞれお唱えください。

これにて二人の恋愛が

成就されると言われています。

このように書かれています。

これは日本神話での国産みの前、

天の御柱を回って、

イザナギノミコト(男神)が

イザナミノミコト(女神)と

お互いのプロポーズとしてかけた言葉で、

現代語にすれば

「なんと美しい女であろうか」

「なんと美しい男でしょうか」

こんな意味になります。

そして、二人はこの直後

男女の交わりをします・・・。

だからこの通り願掛け神事をすれば、

二人は結ばれる運命なのは

間違いないでしょう(笑)

ちなみに「天の御柱」とされるのが、

兵庫県南あわじ市、沼島にある

上立神岩(かみたてがみいわ)で、

写真で見る限り、

間違いなさそうな形です(笑)

今日の発見

御成道に入ってすぐ左側、

本殿方向を見ると、

このような建物が見えます。

いきなりの校倉造にビックリ!

宝庫なのでしょうか?

用途は分かりませんが、

広島で見た

多家神社の宝蔵と同じ、

四角形に近い六角形の校倉造です。

まさか、ここで、多家神社と同じ

造りのものを見られるとは、

何かの導きだったのでしょうか?(笑)

 

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