2021/01/16
備中松山城(岡山県高梁市)前編
勝てば官軍
備中松山城が位置する高梁市、
(たかはしし)は、日本の地名でも、
読み方が難しい部類に入るでしょう。
この高梁市、
明治初期までは備中松山藩でしたが、
戊辰戦争で幕府側についた事で、
新政府軍側についた伊予松山藩との
混同を避けるという名目の元、
「高梁藩」と改名した(させられた)
ようです。
(Wikipediaによる)
もしも新政府側についていたら
岡山県松山市だったかも知れません。
こんな経緯を知ると、
やはり勝てば官軍ということわざが
ついつい頭をよぎってしまいますね(笑)
鞴(ふいご)峠
山上の備中松山城天守へ行くには、
土日などの休日は、麓の城見橋駐車場から
上方の鞴峠駐車場まではシャトルバスで、
僕たちが訪問した平日は、
鞴峠駐車場まで自家用車で行き、
そこから徒歩で登ります。
城見橋駐車場から、
鞴峠駐車場までの道幅は、
車一台分くらいという狭いものですが、
上り口と下り口では係の方が
双方無線でやりとりして、
常に「一方通行」となるように、
車を誘導してくれるので安心です。
鞴峠駐車場の案内板。
12月というのにアカタテハ(蝶)が、
「城見駐車場」の右にとまっています。
妻のおばあちゃんが、来たのでしょうか・・・
ここから登山開始。
あと600m。
石垣が見えてくると、
やはりテンションは上がります(笑)
中太鼓の丸(上太鼓の丸)跡の案内。
櫓台石垣。
石垣の残り具合が素晴らしい!
櫓跡へ。
ここからは、高梁市の町並みが、
一望出来ます。
さらに上へ。
10分ほどすると、
備中松山城で一番見たかった
巨大な岩盤・石垣が姿を現します。
お~!
素晴らしい高低差(笑)
2016年の大河ドラマ「真田丸」の
オープニングに使われたことでも
有名な場所です。
縦位置でも撮影。
岩盤を利用した石垣というのが、
なかなか珍しい光景で、
迫力満点ですね。
動画でも撮影。
石垣・岩盤から左に目を移すと、
そこが大手門の石垣で、
これもまた、規模も大きく高さもあり
見応え十分です。
桝形虎口。
大手門内からも石垣を撮影。
この壮観さ、
どれだけ見ても飽きません(笑)
三の丸。
黒門へ。
黒門。
四の平櫓跡。
二の丸の石垣。
城内で最も古い石垣という事ですから
おそらく、この石垣は、
江戸時代のものでしょう。
鉄門跡(二の櫓門跡)
ここを入ると、二の丸です。
遂に見えてきました、天守が!
二の丸にある復古図と沿革。
やはり俯瞰した復古図があると
文章だけよりもはるかに頭に入るし、
親近感もわきます。
そして、もう一つあるのが英語版です。
日本語と全く同じ規模というのが、
なかなか珍しく、
また素晴らしいですね!
もし僕が英語圏からの訪問者ならば、
きっと松山城愛が高まったはず?(笑)
ここから本丸へ。
(後編に続く)