知覧城(鹿児島県知覧市)前編
縄張り
「続日本100名城
公式ガイドブック」によれば、
知覧城の縄張りについて
次のように書かれています。
「各曲輪は鹿児島特有の
シラス台地の侵食谷が
天然の空堀となり、
それぞれの曲輪が
きわめて独立性が高い。
主郭部を構成する四つの曲輪は、
「本丸」「今城」(いまんじょう)
「蔵之城」(くらんじょう)
「弓場城」(ゆんばじょう)と
名付けられていた。
これら主郭部の東・南・西を
取り巻くように東ノ栫(かこい)
南ノ栫、西ノ栫と称される
大規模な曲輪があった。」
確かに広いし、全部の曲輪が
ほぼ完全に独立していて、
攻城するには、
登って降りての繰り返しなので、
全部を巡るには、時間と体力が無く、
(気力も・・笑)
今回は、
主郭部を構成する四つの曲輪と
それに付随する
空堀などの散策をしてみました。
今城
加世田市の竹田神社から
車で約30分、
知覧城に到着です。
本丸北側の広大な駐車場。
案内板。
大きな写真と縄張り図で、
知覧城の魅力が一目瞭然です。
この縄張り図を見ると、
いかに独立性が高い城かが
よくわかりますね。
やや広めの空堀を歩いて
まずは主郭部へ。
なんと親切にも
登城用杖が用意されています。
という事は・・・
かなり急峻な崖登りが
待っているという事かな?(笑)
所々に「空堀」など、
お城用語が表示されています。
主郭部入口の案内。
先ずは、今城へ。
今城と弓場城の分かれ道。
今城の曲輪にある虎口的な出入口。
侵入者はこのように
鉄砲で撃たれてしまいます。
平坦になった曲輪。
周囲は土塁。
下を見ると崖が垂直なので、
防御側にはかなり有利なようです。
弓場城
今城との分岐まで戻り、
そこから攻城。
ここも虎口的な形ですね。
上から見るとこんな感じ。
そして、撃たれてしまいます(笑)
弓場城の曲輪。
この後、本丸・蔵之城方面へ
案内は完璧。
写真付きの案内板のお陰で、
どれだけ心強かったか!
有り難し知覧城さん(笑)
狭い登城口は、
鉄壁の防御の証。
枡形と説明があります。
これは、危険!
城側から目線。
三方向から鉄砲や矢で
狙い撃ち可能です。
登りきった所に配置された
知覧城イメージ図。
「千田嘉博氏の縄張り図に基づく」と
書かれていますね!
お城好きには有名人の千田さん、
ここでも大活躍。
また、左下の写真は、
今僕たちが登ってきた枡形を
往時状態に再現したもので、
柵までが設けられていて、
やはり攻城は大変そうですね。
(後編へ続く)