朝護孫子寺(奈良県平群町)前編
寅の年、寅の月、寅の日、寅の刻
朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)は、
Wikipediaによると、
「敏達天皇11年(582年)に
寅の年、寅の月、寅の日、寅の刻に
四天王の一つである毘沙門天を
聖徳太子が感得し、
後にその加護によって物部守屋に
勝利したことから、用明天皇2年(587年)
7月3日に聖徳太子は
自ら刻んだ毘沙門天を本尊として
当寺を創建し、
「信ずべき貴ぶべき山(信貴山)」と
名付けたとする。
また寺の至る所に張り子の虎が
置かれているのは、その逸話に由来している。」
このように書かれています。
「寅の年、寅の月、寅の日、寅の刻」
よくぞ揃ったものですね!
お寺の俯瞰図
朝護孫子寺はとにかく広い。
広すぎる(笑)
こんなマップをいただかなければ、
きっと迷ってしまったでしょう(笑)
開運橋
参道から南側の大門池にかかる橋は
昭和6年12月の竣工。
「上路カンチレバー橋」という形式で作られ
この形式として現存する最も古い橋で、
登録有形文化に指定されています。
冒頭に書いたようにここは虎の聖地、
ここでも、虎がお迎えしてくれます。
また、
「開運橋」とは、名前を聞いただけでも
既にご利益がありそうな橋ですが、
さらなる開運スポットとして、
注目されるのがこちらです。
バンジージャンプ!
まさか、こんなところにあるとは!
開運橋から大門池に向かって
飛び込めば、さらなる運が開けるかも?
橋を渡って参道に合流。
参道
ここから本堂、そして、
山頂の空鉢護法堂まで、
各所に多くの見所があります。
案内図。
このお寺、
鳥居と灯籠の多さは、
日本一クラスです。
レトロな休息所。
開山堂。
石段を登って行く気力がなく、
ここから参拝。
世界一福寅。
大きさの比較のために妻も参加。
高麗門。
千手の公孫樹(イチョウ)
高麗門をすぎると、
参道の右側に大きな
イチョウが見えてきます。
ここは一旦参道を右に外れ、
イチョウの木へ。
これか・・・
そんなに大きくないような・・・
案内を要約すると、
「木の枝ぶりが千手観音の手に似て、
又銀杏の形が仏の合掌される形に
似ているところから
千手の公孫樹、仏手白果と
名づけられた。」
「中国産の品種で、
日本では、高千穂の
岩戸神社境内にあるものと
二本だけの極めて珍しい巨木。」
このように書かれています。
近くからだと全貌がわからないので、
遠景ならばと撮影してみました。
素晴らしい!
これがまさに千手観音ですね!
先程「これか・・・」
な~んて言ってゴメンナサイ(汗)
そして、「高千穂の岩戸神社」の公孫樹にも
僕たちは訪問していたのでした。
宮崎県、天岩戸神社のイチョウ。
こっちらも立派な巨木です。
聖徳太子御像
次はこのお寺の
開基と伝えられる聖徳太子像です。
参道はず~っと
鳥居プラス灯籠というのが凄い。
馬の乗った聖徳太子像は珍しいかな?
かやの木稲荷大明神
聖徳太子像のすぐ前に鎮座するのが、
かやの木稲荷大明神です。
参拝。
横から見ると、
巨大なかやの木がそびえています。
山頂へ
さらに上へ。
目指すは、頂上の
空鉢護法堂というか、
信貴山城の主郭ですが、
既に僕たちは、
お寺巡り気分となっていますね。
成福院。
不動明王・三宝荒神。
お地蔵様。
鐘楼。
多宝塔。
もうすぐ頂上。
空鉢護法堂の手前にいらっしゃる
地蔵菩薩さんにご挨拶。
空鉢護法堂
歩くこと40分、
ついに雄嶽の山頂であり
信貴山城主郭の空鉢護法堂に到着。
まずは、ここからの絶景を堪能。
この景色の反対側にあるのが、
空鉢護法堂です。
参拝。
守護は「龍王」様。
拝殿には龍ではなく、蛇が三匹。
お堂の左右には狛犬。
吽形。
中に入って参拝。
お寺ですが、本殿的な建物もあります。
境内社
お寺なので、境内社という言い方は、
少し違うのかも知れませんが、
空鉢護法堂の周囲には、
「境内社」然としたものが沢山あります。
「空龍大神」。
「天龍」。
「白瀧大神」。
「八重姫大神」。
「空鉢護法」。
ここは再度言いますがお寺です。
しかし、
神社の雰囲気が満載ですね。
昔は神仏習合の地だったのかな?
(後編に続く)