濃密な一夜(尾道のホテルにて)

 

何に価値があるのか?

尾道にはホテルは沢山あります。

観光客の多さから言えば当たり前ですね。

そんな中でも僕たちが選んだのは、

全部屋オーシャンビューで

各部屋から尾道の風景が見渡せるホテル。

と言えば、高級ホテルを

思い浮かべるかも知れませんが、

二人で素泊まり7,500円の

リーズナブルなホテルです(笑)

僕たちの価値観に

ドンピシャな最高のホテルでした。

人によって幸せの価値や

基準が全く違うように、

ホテルを選ぶのも同じ。

僕たちにはとっても幸せなホテル(笑)

でしたよ!

バスの旅

蘇和稲荷神社の参拝を終えた僕たちは、

神社前の尾道駅から新尾道駅へ

20分ほどバスの旅を楽しみました。

宿泊するのに何でまた新尾道に戻るのか?

その目的は二つありました。

新尾道駅にて

新尾道駅に着いてすぐに向かったのは

駅中の売店。

ここで、「たこめし弁当」を入手しなければ

今夜の晩ご飯が食べられないのです(笑)

人気の弁当なので、夕方のこの時間まで

残っているか心臓が止まるほど

心配でしたが、杞憂(きゆう)でした!

弁当箱は、縁起が良い末広がりの八角形。

これをホテルの部屋で

食すのが夜のお楽しみ第一弾(笑)

たこめし弁当を無事購入した僕たちは

ちょっと新尾道駅を散策してみました。

【散策で見つけたものその1】

新尾道駅の待合室にあった

地元の高校生の作品「浄土寺本堂」

見たばかりの浄土寺でしたが、

これを見て早くも思い出?が蘇る

素晴らしい作品ですね!

【散策で見つけたものその2】

新幹線新尾道駅建設の経緯の碑

ここ新尾道駅は

山陽新幹線が博多まで開通したときは

ただの新幹線の線路でした。

要するに駅は存在していなかったのです。

その駅が出来なかった無念さを晴らそうと

新幹線駅を作る運動が起き、

地元出身の議員さんの奮闘と、

地元住民の情熱が実って、

遂に「新尾道駅」が完成した

経緯が綴ってありました。

従来線の特急列車も停車していた尾道駅が

新幹線のルートから外れ、

新尾道駅も出来ないとなったとき、

街全体がどんなに沈んだ気分だったのかは

きっと尾道市民にしかわからないでしょう…

しかし、この碑があったからこそ、

僕も尾道の方々の気持ちを

知る事が出来たのです。

この碑文を読んでいて思わず、

風の中のすばる〜♪砂のなか〜のぎんが〜♪

と、中島みゆきの「地上の星」が

頭の中に流れてきました….

この新幹線駅誘致プロジェクトだけで、

ドキュメント番組が一本出来そうです(笑)

ホテルへ

たこめし弁当を無事入手し、

浄土寺の模型に癒され、

新尾道駅建設の碑に感動した僕たちは、

駅前のレンタカー屋さんに

「車」を借りに行きました。

明日早朝からサイクリストの聖地

しまなみ海道を

サイクリストではない僕たちが

走るための車です(笑)

新幹線の切符とのセット割引で、

24時間でなんと3,200円!!

これは免責保険込みの

コンパクトカーの料金なのです。

お金が無い僕たちには

めっちゃ優しいな〜(笑)

その後、新尾道駅から10分ほどで、

「ビユウホテルセイザン」に到着。

このホテル、

千光寺公園のすぐ近くに建っていて、

今夜の寝床であり、

尾道屈指のビュースポットでもあり、

そして廃墟スポットでもある

素晴らしい宿なんです!

まずは、ビュースポットから。

部屋の窓からはこんな景色が見えます。

夜景が素晴らしいのです!

これは尾道大橋方面を撮影しています。

尾道駅もこんなに素敵です。

ずっとこの夜景を見ていても

飽きないくらいですが…

お腹が減って来たので早速いただきました!

「たこめし弁当」

味付けもいいしタコも柔らかいし

美味しくて大満足!

これを食べて僕たちの頭は

「たこめし」だらけになってしまい、

それが翌日も続いてしまったのです(笑)

素晴らしい夜景を見て、

たこめしでお腹いっぱいになったら

あとは寝るだけ(笑)

しかし、明日の日の出を見るため

目覚ましはしっかりと

セットしましたよ(笑)

日の出前の尾道水道、尾道大橋、

瀬戸内海の島々。

尾道駅方面の日の出前。

もうすぐです。

かなり明るくなってきました。

お〜!太陽が〜〜!

こんな光景が見られるとは

何とラッキーな僕たちでしょう!

朝陽を浴びて最高の気分です!

日が昇りました。

夕陽もいいけど朝陽もまた格別ですね!

尾道水道の光る水面に

船のシルエットが写されてとても幻想的で、

まるで映画のワンシーンのよう!

夜景、たこめし、朝陽と

僕たちが濃密な一夜を過ごした部屋。

ちょっとシーツが乱れています(笑)

ホテルの玄関にはタイの簡易タクシーである

「トゥクトゥク」が停めてあり、

タイ料理が「売り」のホテルらしい

演出ですね。

以前、僕はタイ出張で

タクシーよりもかなり安い

トゥクトゥクに乗りまくったことを

思い出しました!

尾道城

僕たちの泊まったホテルの隣には、

先日の蘇和稲荷神社のブログでも書いた

「尾道城」があります。

確かにお城です(笑)

Wikipediaによると

1964年に建てられた施設で、

今から30年ほど前には

閉鎖されたそうです。

それ以降は「放置プレイ」(笑)で

廃墟認定?

という流れなんでしょうか。

城門には、「全国城の博物館尾道城」と

書いてありますが、

僕が大注目したのは、下の方でした。

門柱の根元を見てください。

黒地にSとNの文字を入れて、

この赤い門を大きな「磁石」と

見立てているのです!!

落書きはいけないし犯罪行為で

肯定出来はしないですが、

今すでに存在するものを見ての感想として、

ユーモアのセンスは

抜群ではないでしょうか。

そして、この尾道城のハイライトはこちら!

建設から50年以上も

一人で尾道城を敵から守っている門番。

僕たちには目もくれず

一心不乱に直立不動の姿勢で

立っておられます。

この方がいるから閉鎖後30年ほど経っても

尾道城は落城しないのですね!

たった一泊しただけのホテルでしたが、

見どころ満載で

まさに濃密過ぎる一夜

だったといえますね(笑)

 

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