月輪寺(山口市・徳地)後編
気力
鎌倉時代初期に建てられた
月輪寺の薬師堂に参拝した後は、
達成感で満たされてしまい、
少し気力が萎え(笑)
境内に鎮座する観音堂や、
駐車場を挟んでお隣に建つ
月輪寺(がちりんじ)本堂への参拝は
「おまけ的」になった感は否めません(汗)
まあ、僕達の旅ではよくある事なので、
それで良しとしましょう(笑)
薬師堂周辺
こちらは境内の案内図です。
右側の森の中に薬師堂が描かれ、
周囲の建物などの紹介が、
絵図によって
わかりやすく紹介されています。
ただ、この案内図が描かれた後に、
境内のアップデートもあったようで、
あるものが無い(見つからない)
無いものがある(笑)という
現象も体験出来、
お寺の新たな歴史を
知ることも出来ました。
薬師堂の右後方に見えるのは、
お堂の用に見えますが、
なんと、
防火水槽を擁する消防庫なんです。
消防庫の手前に建つのが、開山堂。
その名の通り
お寺を開山した人を祀るお堂ですが、
祀られているのは、
元々の清凉寺を建てた、
聖徳太子なのか、
それとも月輪寺として再興した、
重源上人さんでしょうか。
まあ、どちらも偉い方なので、
敬意をもって参拝すれば、
問題ないかな?(笑)
子安観音堂と石祠。
延命観音。
天保十二年(1841)奉納の
西国三十三所巡りの石碑。
ここから奥に向かって、
三十三番まで石仏があるのですが、
冒頭に書いたように
僕達は気力がなくなってきたので、
ここで、薬師堂周辺の散策は終了し
次の目的、本堂へ。
月輪寺・本堂
本来ならば、お寺の「メイン」は
こちらの本堂なので、
先に参拝するのが
正式なのかも知れません。
薬師堂が有名過ぎて(笑)
後になってしまいましたが、
仏様は寛大な心で
「いいんだよ~」と
言ってくれたはずです(笑)
石段で本堂へ。
本堂にて参拝。
ここには、
二つの文化財が紹介されています。
室町時代、応安七年(1374)に
鋳造された鰐口。
本堂前には吊り下げてありませんので、
大切に保管されているのでしょう。
平安末期~鎌倉時代に
作られた銅造経筒。
案内の最後に、
「寺伝によると、
この経筒は月輪寺から
1500メートルほど先の
長者ヶ原から出土し、
寺に納められたと伝え、
当時の風習を知る上で
貴重なものである。」
このように書かれています。
そんな遠くにあったものが、
よく見つかったものですね!
本堂参拝後は、
薬師堂周辺にも
多くいらっしゃったお地蔵様の
集大成的な存在として建つ
福徳地蔵へ。
両脇に飾られた「花きゃべつ」が、
正月気分を演出(笑)
これにて、月輪寺参拝は完了です。