北条氏政・氏照の墓所(小田原市)

 

お墓に人を集める秘策

北条氏政・氏照の墓所は、

恋人同士で

行きたくなるほどのお墓です(笑)

その理由は「幸せの鈴」と名付けられた

無料で配布される「鈴」の存在です。

詳しくは後述しますが、

「ここに、お墓がありますので、

是非お参りにいらしてください!」

そんな事を

何百回唱えてもまず人は行きませんが、

お墓が幸せになれるパワスポならば

行ってみたいと思う人もいるはず。

とにかく多くの人に知ってもらえば、

いつしか「本心でお参り」する人も

来るやもしれませんからね!

駅前おしゃれ横丁

小田原駅東口を出ると

そこは「駅前おしゃれ横丁」という

商店街となっていて、

北条氏政・氏照のお墓は、

その一角に位置し、

駅からは徒歩3分ほどの好立地です。

小田原駅東口。

駅を背にして歩き、

セブンイレブンを右折。

車進入禁止の標識には、

「ようこそ!おしゃれ横丁へ」

の文字が。

赤い進入禁止マークを見て、

一瞬止まった足が、

この一言で、再起動するから

まるで魔法の言葉ですね!

商店街の方々の優しい思いやりに

ちょっと感動してしまいます。

北条氏政・氏照の墓所

あっという間に墓所に到着。

これは立派ですね!

小田原城の天守石垣を

モチーフにしたのでしょうか?

これならば

氏政さん、氏照さんも

さぞかし居心地が良い事でしょう!

「北条氏政・氏照の墓所」

案内を書き出すと

以下になります。

「北条氏政は、北条氏四代の領主、

氏照は、氏政の弟で、

八王子城など五つの支城の城主でした。

天正十八年(1590)

豊臣秀吉の小田原攻めにより

小田原城が落城すると、

五代領主氏直は高野山に追放され、

父氏政とその弟氏照は城下の

田村安斎邸(現南町)で自刃しました。

両人の遺体は、

当時この地にあった北条氏の氏寺、

伝心庵に埋葬されました。

(現在、永久寺所有)

その後放置されていた墓所は、

稲葉氏が城主の時(1633~1685)

北条氏追福のため整備されました。

大正十二年(1923)の

関東大震災では

墓所が埋没する被害を受けましたが、

翌年地元の有志により復元されました。」

墓所内へ。

ここからも分かるように、

無数の「鈴」が掛けられています。

これこそが、冒頭に書いた

「お墓に人を集める秘策」です。

「幸せの鈴」

案内を書き出すと、

以下になります。

「箱の中の「鈴」に、

民を思う領主の優しい心が、

きっと宿っています。

ここに眠る北条氏政、氏照は、

長引く秀吉との攻防戦の中、

戦禍にまみえる領民を思い、

開城を決意されたと伝えられています。

願い事をかけて「鈴」を持ち帰り、

掛けた願いが叶ったら、

「幸せの鈴」を結びに来て下さい。

「幸せの鈴」がいっぱいになれば、

ここに眠る領主への

なによりの供養となることでしょう。」

神社の絵馬が無料で貰える

みたいなシステムとでもいうのか、

なかなか良く考えられています。

現在、「箱の中」に鈴は置いてなく、

おしゃれ横丁のお店が、

配布場所となっています。

(ブログを書いていて知った事です)

心無い人が、

箱の中の鈴を全部持ち去ってしまうという

悲しい出来事が、

鈴配布のシステムを

変えた理由のようですが・・・

願いが叶った人たちの鈴。

過去、多くの墓所を参拝しましたが、

こんな方法で

集客(笑)しているお墓は

初めてかも知れません。

空の上の氏政・氏照さんたちも

この鈴を見て、

「ワシの領民達は元気で幸せに

暮らしておるの~!」

な~んて安心しているでしょう。

という事は、

鈴で供養するという目的は、

案内の通り果たされていますね!

関東大震災後の復興記念碑。

墓所。

大切にされている感が満載です。

お墓の位置などの案内。

右側の大きい五輪塔が氏政婦人、

真ん中が氏政、

左が氏照のお墓。

合掌・・・・

メリーカップ

お参り後、

墓所の前に置かれた

大きなコーヒーカップへ。

まさかお墓の前で

こんな写真が撮れるとは!!

いや~

おしゃれ横丁さん、

僕たちを飽きさせませんよ!(笑)

実はこのカップ、

ただのカップでは無かったのです・・・

「この「メリーカップ」は

小田原城址公園内の「こども遊園地」に

1970年から設置されていたものを

2017年の廃止に伴い、

おしゃれ横丁商店会で譲り受け、

管理しているものです。

2018年3月」

このような

案内があります。

僕たちにとっては

楽しいだけのイベントでも

小さい頃「こども遊園地」で遊んだ

小田原市民の方々にとって、

このメリーカップは

思い出がいっぱい詰まった

宝物でしょう・・・

こんな事をしてくれるなんて、

どこまでも素敵な

おしゃれ横丁ですよ!

僕たちにとって、

深く心に刻まれる墓参となり、

商店街の方々には、

心から感謝しています。

今日のマンホール蓋

歩いていて見つけたマンホール蓋。

富士山もさりげなく登場して

なかなか素敵なデザインですね!

 

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