白山神社(新潟市)前編
150周年
偶然ですが、
僕たちが参拝した令和五年は、
白山神社の境内地の一部を公園化した、
「白山公園」の設立150周年に
あたる年でした。
歴史年表のパネル。
「日本の都市公園制度は、
明治6(1873)年の
太政官布達第16号が
始まりとされています。
白山公園は、東京都の上野恩賜公園、
茨城県水戸市の偕楽園などどともに、
日本で最初の公園として開設され、
令和5年で150周年を迎えました。」
このように書かれていて、
なんとなく、
いい時に参拝できた気分です(笑)
住吉神社
新潟縣護國神社を参拝後、白山神社へ。
神社でいただいたパンフレット(抜粋)
左の全体図が、
元々の白山神社の境内地で、
冒頭に書いたように、
明治時代になり半分以上は公園化され、
現在は国指定名勝となっています。
駐車場入口。
この右側に見えているのが
境内社の住吉神社で、
ここで出会ってしまった
行きがかり上(笑)
最初に参拝することになりました。
神社なのですが、
神輿庫でもあります。
「祝 新潟開港150年 日本遺産認定」
この案内板、境内の至る所に設けられ、
ある意味、白山神社は、
「野外博物館」です(笑)
新潟開港150年は3年前のことですが、
その時から設置された案内板でしょうか?
有難い限りです。
住吉神社の案内では、
「延享五年(1748)
白山神社境内に建立。
その後、
明治時代白山公園造成で取り壊され、
白山神社本殿に合祀。
その後、大正二年(1913)再建。
住吉神社の神輿は
新潟まつり(住吉祭)に際して、
御座船に奉載して市中を巡行する神輿で
安政五年(1858)に
造られたものです。」
このように書かれています。
井伊直弼による
「安政の大獄」が起きた激動の年、
新潟では立派な神輿が
建立されていたという訳ですね(笑)
参拝後、
新潟では最大級と言われる神輿を撮影。
左は子供神輿かな?
参道
住吉神社参拝後、
表に回って参道へ。
社頭。
一の鳥居。
神額。
白山公園マップ。
「新潟総鎮守の歴史」
昔は信濃川の辺りに位置し、
境内から弥彦山まで見えていたんですね!
龍というか蛇踊りのような形で、
大切に保存された松が
気になります(笑)
二の鳥居。
この先を真っ直ぐ行くと
白山公園ですが、
僕たちは右に折れ白山神社本殿方面へ。
ここからは案内板三連発。
「幻の新潟城」
白山神社の境内地には、
戦国時代の一時期、
「新潟城」があったようで、
上杉景勝と新発田重家が
戦った記録があると書かれています。
ただし、御城印は
「幻」の新潟城なんですね(笑)
北前船の寄港もあって、
新潟は三大花街の一つだったそうです。
以下、案内の一部を抜粋です
「戦国時代から、
江戸時代にかけての新潟では、
白山島と白山城(新潟城)の中でしか
商売が許されておらず、
貨幣価値のある年貢米は、
新潟湊に直結した
白山神社境内の蔵に納められていました。
日本海航路の重要拠点であり、
物資と情報が盛んに出入りする
新潟湊を手に入れることは、
経済的にも軍事的にも
優位に立つということでした。
当時から
商売繁盛の神さまとして白山神社が、
おおいに賑わっていたのも
頷けるでしょう。」
白山神社は、物資と人の流通の
中心だったんですね。
備前焼狛犬
次は参道で一番の目玉(笑)、
備前焼狛犬です。
ここは撮り忘れていたので、
参拝後に撮影したため、
夕日が綺麗です(笑)
参道向かって右側の阿形。
備前焼狛犬として、
大型の部類で、
被害にあった形跡もなく、
ここまで保存状態が良いものは、
貴重です。
左側面。
正面から。
右側面。
台座の奉納は大正時代ですが、
狛犬自体は、
江戸時代ではないでしょうか?
参道左側の吽形。
右側面。
正面。
左側面。
三の鳥居。
社頭から三番目ですが、
案内には二の鳥居と表記されています。
「北前船で運ばれてきた鳥居と狛犬」
案内を抜粋すると以下になります。
「北前船の船主は
「海上安全」や「商売繁昌」を祈願して、
白山神社に絵馬などを奉納しました。
参道にある石の二の鳥居もその一つ。
広島から鳥居、瀬戸内から狛犬が、
錘(おもり)を兼ねて
バランスを取るために
船底に積まれて運ばれ、
海上安全を願い寄進されました。
鳥居には広島尾道の
石工の名前が刻まれています。」
奉納品が「バランス」を取る為でも
あったとは、初めて知りました!
第二次大戦でもアメリカ軍の駆逐艦が
台風で何隻もひっくり返って沈んだり、
トップヘビー(上部が重たい)の船で、
転覆した事故は枚挙に
いとまがありませんからね。
御神橋
参道左側には蓮池があります。
ここは参拝後、
改めて散策しました。
次なる鳥居。
もう四の鳥居なのか、
三の鳥居なのか
よくわかりませんので(笑)
「御神橋」
今は平らな橋ですが、
昔の太鼓橋も場所を変えて
大切に保存されています。
太鼓橋(手前)と平らな橋(参道)。
白山神社の福石・歯固め石。
なかなか前に進めない白山神社、
もうすぐ手水舎です(笑)
(続く)