健軍神社(熊本県熊本市)前編
市電の走る風景
九州の都市で路面電車が走っているのは、
長崎市、鹿児島市、
それと今回の訪問地、熊本市です。
道路の真ん中に電車が走っていると
車を運転するのが少し恐い気がしますが、
路面電車が走ってる都市の人は、
うまく共存しているようです。
九州でも、福岡市には地下鉄があり
スピードも速く
目的地に到達するまでの時間は
路面電車の比ではありません。
しかし、
移動中はトンネルの中ばかり(当たり前か)
それに比べて、
町の真ん中、道路のど真ん中から
周囲の景色を楽しみながらゆったりと
路面電車に乗れるなんて、
かなり贅沢なことかも知れませんね。
健軍神社へ
JR熊本駅のすぐ前には
立派な屋根付の電停があります。
この路面電車で、僕たちの目指す
健軍神社の最寄り駅へと向かいます。
電車の乗る事20分ちょっとで、
神社の参道近くの駅に到着。
少し歩くと、参道が見えてきます。
実はここ、参道の起点ではありません。
僕が、参道の起点、一の鳥居から歩くと
あと200mくらい長くなるのが
しんどいと思ったから、
この電停で降りたのです(笑)
しかしそれでも健軍神社までは
約1Kmの直線が続きます。
八丁馬場といわれ、
藩主の加藤清正が、
馬の錬成場(馬場)に使っていた
直線の道を参道として
健軍神社前の寄進したものだそうです。
その当時と同じ場所、長さや幅も
あまり変わらずそのまま残ったもので、
両脇に燈籠が数多く並び、
綺麗に植樹もされ、圧倒的な参道です。
途中からとはいえ、
約1Kmを歩き、ようやく神門に到着です。
鳥居の形が平べったいのは、
背後のご神門を隠さないように
配慮したのかもしれませんね。
オオクスとの出会い
多くの人はこのまま神門をくぐり
境内に入るのでしょうが、
巨木好きの僕たちは
神門の右手にそびえ立つ
クスノキに目が釘付けです。
わざわざこの木の為に
石垣も切ってあり神社の配慮が
素敵です。
僕の見立ては樹齢400年ほど。
江戸時代初期かその前後なので、
加藤清正がいた時から
このクスノキはこの町の人々を
見ていたのでしょう。
この巨樹を過ぎて、もう少し先には
日本の樹齢350年前後かと思われる
二本の楠が仲良く並んでいます。
ここも石垣を切ってありますね。
この二本と神門横のクスノキを撮影。
ここ、かなり交通量が多く、
撮影される方は、
十分車に気をつけてください…
と書いて、
そんなに撮影する人っているの?
なんて疑問も浮かぶ今日この頃(笑)
境内へ
巨木を堪能した僕たちは、
ようやく神門から境内へと
歩き始めました。
木の香りが漂ってきそうな、
温かみある鳥居。
御由緒書きの板は
お隣にある鳥居の材質と同じものみたいで、
ある意味、コーディネートされております。
こちらの神様は阿蘇神社からの勧請で、
本家の阿蘇神社、甲佐神社、
郡浦(こうのうら)神社とともに、
阿蘇四社と言われています。
素晴らしい神門、
造りが立派ですね!
神門前の狛犬。
平成っぽいお顔です。
こちらは吽形の狛犬。
神門の天井は、こんなにカラフル。
神門をくぐると
外界とは別世界の静寂な社叢が
広がっています。
手水舎は、かなり大きめ。
竹の柄杓と木組みの取り合わせ、
ほっこりして良いですね!
加藤清正が寄進した参道から
真っ直ぐ突き当たりの位置に
拝殿、本殿があります。
拝殿にて参拝。
左が拝殿、右奥が本殿。
本殿。
梅の花と本殿。
熊本市内で一番古い神社と言われ、
地元の方々からの崇敬も篤く、
参拝者も多い健軍神社ですが、
僕もやっと(笑)その参拝者の一人と
なれました。
そして、健軍神社には、本殿以外にも
境内社や御神木など、まだまだ見どころが
満載なので、それはまた後編で!
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