菊池神社(福岡市城南区)
偶然か必然か?
菊池武時をご祭神とする
福岡市内の菊池神社を知ったのは、
随分前だった気がしますが、
近くだからいつでも行けるなんて思い、
参拝していませんでした。
今回ようやく初参拝となったのですが、
この4日前、偶然にも僕たちは、
菊池武時の息子である
菊池武光が筑後川の戦い後、
太刀を洗ったという故事から地名となった
大刀洗町を訪問していたのです。
知らずしらずのうちに、
僕たちは、いつの間にか菊池神社に
引き寄せられていたのかも知れません。
この日、菊池神社を参拝したことは、
偶然ではなく、必然だったのかと
今、思ったりしています。
菊池神社へ
都会の神社巡りで、
気になるのが「駐車場問題」です。
神社自体にあればいいのですが、
やはり都市部は、
なかなか土地が少なく、
駐車場無しの神社もあります。
そんな中、圧倒的に駐車場が多いのが、
この菊池神社でした。
駐車天国というのか(笑)
境内横、前、境内の中などなど。
ただただ、感謝ですね。
社頭。
旧社格は、縣社。
社号標には菊池氏の家紋、
「並び鷹の羽」があしらわれています。
一の鳥居。
二の鳥居。
木漏れ日の中の拝殿。
手水舎。
参拝の前に狛犬の写真を撮ろうと
近づくと・・・
ライオンですよ!
阿形は、メスのライオンで、
大正十四年(1925年)、
今から100年近く前の寄進です。
そして吽形は、オスのライオン。
それにしても驚きました・・・。
ライオンの狛犬、
いや、狛ライオンなんて、
生まれて初めて見ましたよ!
これを寄進された当時の宮司さんも
きっとびっくりされたのでは?(笑)
ご由緒。
鎌倉時代末期、倒幕を掲げた
後醍醐天皇に味方し、奮戦、
この付近で戦死した
菊池武時のお墓であり、
明治になって、神社となっています。
明治維新では後醍醐天皇の
建武の中興に貢献した人に
名誉を与えることが多くあり、
その中の一つかと思われます。
菊池精神。
こんな高尚な生き方、
僕には出来ませんが、
素晴らしい事が書かれています。
「金や物によって変節せず」
・・・特に肝に銘じます(笑)
左から、拝殿、幣殿、本殿。
反対側には御饌殿も
備わっていますね。
本殿後ろにあるのが、
菊池武時公のお墓。
天保二年(1831年)に
建てられた墓石をズームで撮影。
「菊池寂阿」という
戒名が刻まれています。
お墓の右側、玉垣の外の石碑。
漢文なので、よくわかりませんが、
「従一位」との文字が見えるので、
菊池武時公が、明治35年に
従一位を贈られた時の
ものではないかと推測出来ます。
御神木
注連縄などはありませんが、
僕が勝手に決めた御神木です(笑)
本殿の右側に石垣を廻らし
大切にされているクスノキ。
樹齢は150年前後でしょうか。
手水舎横のクスノキ。
こちらも同じく、
樹齢は150年前後のようで、
もしかすると、この二本のクスノキは、
神社が創建された明治二年ごろ
ここに植えられたものかも知れません。
ツーショットで参拝は完了です。