高知縣護國神社(2019年高知の旅)
龍馬との距離感がゼロに
全国の戦没者を祭る
靖国神社が鎮座する東京都と
護國神社の建設途中、
空襲で焼け、終戦を迎え、
その結果完成出来なかった
神奈川県を除いて、
一つの県には、一社以上の
戦没者を祭る護國神社があります。
僕たちは、いつか全ての護國神社に
参拝したいと思い、
旅先に護國神社があれば
優先的に旅程に組んでいます。
そして、今回の高知縣護國神社も
そんな神社の一つで、
いつものように現在の平和の世の中を
命を賭して作ってくださった
戦没者の方々に
感謝と哀悼の意を捧げるのが
一番の目的でした。
ところが・・・
高知縣護國神社のサイトを見ると、
「龍馬命の木刀 要予約」
とバナーが貼ってあるのです。
これを見た僕は
一瞬、戦没者の方々を
忘れそうになりました(汗)
少し興奮しながらクリックすると
そこには、
高知縣護國神社の御祭神の一柱でもある
坂本龍馬が若い頃、剣術練磨の際に
使用していた「本物」の木刀があり、
予約すれば見られると
書かれているではないですか!
こんな凄いものを見られるなんて、
予約するしか無いと思い、
電話をしてみると、僕たちが行く日は、
神社さんの都合もよく、予約が出来たのです。
僅か1ヶ月ほど前、
いろは丸事件の舞台である
広島県福山市の鞆の浦の
いろは丸展示館を訪問した際、
沈没したいろは丸から
引き上げられた積荷の中にあった
「石炭」を手に入れた僕たちは、
かなり龍馬に近づいた
気分になっていたばかりなのに、
今度は、距離感がゼロに近づくほどの
木刀を見られるのです!
人は、何かを欲した時、
そのことを考え続ける事によって、
関連した様々なものに出会えたり
願いが叶ったりすることは、
今までの人生経験でも
体験してきたことではありますが、
今回は、本当にサプライズな出来事で、
やはり英霊の皆様からの導きもあったものと
高知縣護國神社さんとの出会いに
心から感謝しつつ参拝しました。
参拝へ
龍馬の生まれたまち記念館から
車で20分ほど走ると、海が見えて来ます。
以前は「大島岬神社」という名前だった
高知縣護國神社は、「法師ケ鼻」という
海に面した場所に鎮座しています。
神社の石垣下にある石碑。
神社の海に面した部分は、
お城の石垣のようになっています。
正面入口。
境内の入口にそびえる海軍之塔。
海援隊と坂本龍馬の事も
書かれています。
やはり高知県は、
坂本龍馬中心の県ですね(笑)
境内見取り図。
境内へ
護國神社らしく
多くの慰霊碑が建っています。
本殿へ向かう石垣前の慰霊碑。
予科練之碑など。
その中で僕が注目したのが、
「軍艦香椎顕彰之碑」です。
僕が子供のころ住んでいた
福岡市東区の
香椎宮という神社にも同じく、
軍艦香椎顕彰之碑があるので、
注目してしまいました。
香椎宮の顕彰碑によると
軍艦香椎の艦内神社には
香椎宮の御分身を祭っていたそうで、
ここで「香椎」の文字を見るなんて、
僕は何かのご縁を感じてしまいました。
船が沈んだ時の艦長さんは、
高知県南国市出身の方です。
その松村翠艦長はじめ千人以上が
戦死され、生き残ったのは、
僅か十七名でした・・・
合掌。
階段前の狛犬。
吽形。
ここから上がります。
手水舎が見えて来ました。
清潔な手水鉢は
気持ちいいですね。
ここを上り切ると
御社殿の敷地になります。
階段左に「開拓神社」が、
鎮座していたので、
こちらを先に参拝します。
満蒙開拓団を祭る神社です。
そして、階段を上ると
そこには護國神社定番の風景が・・・
多くの護国神社が、
このような広々とした
空間を持つ理由の一つは、
戦中はここには大勢の出征兵士が並び
ご祈願をする為だった事を
奈良縣護國神社の古い写真で
知ってからというもの
護國神社のこの広々とした御社殿前は、
やはり心に突き刺さります・・・
参拝。
そして、すぐに
坂本龍馬の木刀見学の
申込みに社務所へと向かいます。
龍馬の木刀(本物)
高知の旅で、
一番印象に残ったのは、
やはり龍馬が使った本物の木刀です。
電話で予約していたことを
社務所の女性に告げると、
名前や住所を記入する用紙を
持ってこられました。
その後、
部屋の中へと案内され少し待つと
宮司さんが箱を抱えて来られました。
箱から木刀を出して、
詳しい説明をしてくれました。
宮司さんの話と木刀を見て、
妻は涙していました・・・
色んな思いが重なったのでしょう・・・
その後、宮司さんが
「写真を撮っていいですよ」と言ってくれ
畏れ多いと思いながらも
数枚撮らせていただきました。
その後、さらに、
「木刀を持ってみませんか?」
そう言われ
一瞬、びっくりしましたが、
宮司さんに感謝しつつ僕も妻も
体験したのです・・・
龍馬の木刀は思った以上に
長くて重いのに驚きました。
本殿に向かって構えて
祈るといいですよと
宮司さんからのアドバイスをいただき
妻はそうしていました。
こちらの方向は本殿ではなく、
僕に向けて構えて目をつぶっただけです(笑)
坂本龍馬が握った木刀を
僕たちも握るという
これ以上無い
龍馬の手汗までを感じた
高知縣護國神社での出来事は、
生涯忘れることはないでしょう。
御朱印
木刀を拝見、体験後、
宮司さん自らが
書いてくださった御朱印です。
素敵な文字です。
改めて参拝
木刀の余韻も冷めないうちに
改めて本殿に参拝しました。
素晴らしいご縁をいただき感謝です。
本殿にもご挨拶。
最後にツーショット。
御英霊の皆様、
坂本龍馬命はじめ、
幕末の志士たち、
そして、宮司さん、
本当にありがとうございました!