日向神話館(宮崎市)
神話を実体験
日向神話館は、
海幸彦・山幸彦の物語を
蝋人形と解説により
実体験できる施設です。
全部で12シーンがあり、
わかりやすく案内されています。
以前、僕だけが来た時、
なかなか面白かったので、
妻にも見せたいと思っていました。
実際の妻の反応は・・・
まあ、何事も、
人それぞれですからね(笑)
入館
青島神社の参拝を終え、
次なる目的日向神話館へ。
青島神社の参道脇、
手水舎の手前に
日向神話館はあります。
日向神話館正面。
受付には人がいません・・・
呼び鈴を押し、しばらくすると
人がやってきて、無事入館。
館内のご案内。
一部抜粋すると
「天照大神による瓊瓊杵尊の天孫降臨から、
海幸彦・山幸彦の物語、さらに初代天皇
神日本磐余彦尊
(かむやまといわれびこのみこと)
(神武天皇)に至るまでの
《日向神話》の世界を
12の場面で構成しています。」
このようになります。
そして、
この案内から目を左横に向けると・・・
長嶋さんが登場!(笑)
背番号が3なので、
現役時代を再現しているのでしょう。
何故ここに長嶋さんなのか?
きっと宮崎キャンプの時、
青島神社に参拝し
優勝祈願をしてきた事もあるでしょう。
また、
「ミスタージャイアンツ」、
「ミスタープロ野球」
と言われた長嶋さん、
ある意味、「神様」みたいな人ですから
ここにいても
違和感は無いはず?です(笑)
ラッキーナンバーが「3」の妻は
大喜びで握手(笑)
神話12景
ここからは本物の神話です(笑)
入口の扁額の文字は、
都城島津氏28代当主、
島津久厚氏の謹書です。
スタート。
神々の系譜。
蝋人形のお顔と
それぞれの略歴。
ここからは詳しい解説を端折って
説明としていきます。
第1景
「瓊瓊杵尊、天照大神に命じられ天降る」
天照大神の孫、瓊瓊杵尊が、
地上に降臨する前、
三種の神器を授けられる場面。
第2景
「木花開耶姫
火中の産屋で出産す」
瓊瓊杵尊の妻、木花開耶姫が
一回の契で子ができるはずない、
きっと誰かの子だと疑い、
だったら産屋に火を放ちますから
それで無事出産したら
信じてくださいと言い、
産屋が燃えているシーン。
この後、海幸彦、山幸彦などを
無事出産し潔白は証明。
結構うたぐり深い瓊瓊杵尊です(笑)
第3景
「海幸彦と山幸彦」
兄、海幸彦の釣り針を無くした
弟、山幸彦が代わりに、
新たな釣り針を差し出しても
同じものを返せと無理難題を言い、
怒りまくって許さない兄。
第4景(蝋人形の写真は撮り忘れ)
「山幸彦、塩土老翁に送られ
海神(わたつみ)の宮を目指す」
兄の無理難題に困り果て、
海辺にいた山幸彦に声をかけ、
海神の宮へ送った
塩土老翁とのシーン。
第5景
「湯津桂樹の上で」
海幸彦と豊玉姫の出会いの場面で、
海神の宮の門前に井戸があり、
そばには湯津桂樹があった。
その枝に登った山幸彦の顔が、
井戸に映ったのを豊玉姫が見て
めっちゃイケメンで、高貴な雰囲気に
腰を抜かして驚いたシーン。
ちゃんと井戸にお顔が映っています。
第6景
「海神(豊玉彦)山幸彦を
厚くもてなす」
海神は、三つの床を設けて
山幸彦を迎え入れた。
その山幸彦の所作により海神は、
天孫であることを知り、主人の礼を尽くし、
その後、山幸彦は豊玉姫を妻とし、
しばらく宮にとどまった。
第7景
「山幸彦と豊玉姫」
山幸彦が海神の宮にとどまり3年、
安楽ではあったが、望郷の念もあり
大きなため息をつく山幸彦。
それを察した豊玉姫は、
父親の海神にそれを告げる・・・
第8景
「海神(豊玉彦)、赤女(鯛)から
釣針を取り出す」
山幸彦が兄の釣針を失くした話をすると
海神が海の魚をよび、
その針が鯛の口に刺さっているのを発見。
これを山幸彦に渡し、
「これを返す時、
貧しい針、滅びる針、落ちぶれる針
と唱えなさい。言い終わったら
後ろ手に投げ棄てて与えなさい」
また、潮満瓊(しおみつたま)
潮涸瓊(しおふるたま)を授けてこう教えた。
「潮満瓊を水に漬けたなら、
潮はたちまち満ちてくる。
これで兄を溺れさせなさい。
もし、兄が悔いて頭を下げたなら、
反対に潮涸瓊を水に漬けると、
潮は自然に引くので、これで救いなさい。
このように攻め悩ませたら、
兄は自然と従うでしょう」
第9景
「山幸彦、
海神の宮を後にする」
山幸彦が海神の宮を去る時、
豊玉姫は妊娠していることを告げ、
産屋を造って待っていて下さいと言った。
その一方、海神(豊玉彦)は
最速で送り届けることのできる
一尋鰐魚をやって山幸彦を送り奉った。
第10景(蝋人形は撮り忘れ)
「山幸彦、海幸彦を
潮満瓊を使い、苦しめる」
元宮に帰った山幸彦は、
海神の教え通りに、
潮満瓊と潮涸瓊を使い
兄を平服させた。
兄は、「私が過っていた。
これからは吾が子々孫々に至るまで
恒にあなたの俳人(わざびと)、
(俳優(わざおぎ))となろう。
頼む、哀れんでください」と言った。
第11景
「豊玉姫、鵜の羽の産屋で
彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊を出産す」
鵜の羽の産屋が完成前、
豊玉姫は海辺に来て出産。
子供を産むところを見ないでと
山幸彦に言っていたのに、
その約束を破った山幸彦が見たものは、
豊玉姫が八尋大鰐になって
いる姿・・・
それを恥じた豊玉姫は、
妹の玉依姫に育児を託し、
海へと帰ってしまった。
生まれた子の名を
(ひこなぎさたけ
うがやふきあえずのみこと)といい、
後に叔母の玉依姫を妃とし、
神日本磐余彦尊
(神武天皇)が生まれる。
第11景
「神日本磐余彦尊、大和を平定し
初代天皇(神武天皇)に即位する」
神日本磐余彦尊が45歳の時、
日向を出発し、
大和へと東征の旅を始める。
途中兄を3人失うも、
八咫烏や金鶏に助けられ、
遂に畝傍山の東南の
橿原の地に帝宅(みやこ)を作り、
橿原の宮で即位され、
神日本磐余彦尊(神武天皇)となられた。
これにて物語は完了です。
おまけの写真
出口前にあったのが
七福神の宝船。
疲れが出たのか、
写真がピンボケています(汗)