宮城縣護國神社(仙台市)
資格
Wikipediaによると
宮城縣護國神社の御祭神の中に、
戊辰戦争で亡くなった
仙台藩側の人々は
含まれていません。
昨年参拝した新潟縣護國神社でも
戊辰戦争関連では、
亡くなった官軍の人達だけが
祭られていましたし、
基本、護國神社というのは、
「政府側として命を捧げた人」のみが、
御祭神としての資格を有するようです。
戊辰戦争で「賊軍」とされた地域に旅すると
いつもこの事実を知り、
妙な違和感を感じてしまいます・・・
神社さん自体で何も出来ない事は、
重々承知していますが、
はからずも「賊軍」とされてしまい、
多くの苦難を経験された方々がいてこそ
日本の歴史がここまで紡がれたのも、
間違いのないこと・・・
伊達政宗公が築城した
仙台城跡に鎮座する護國神社に行っても
戊辰戦争で亡くなった
御先祖様にはお参りできない・・
やはり
ちょっと悲しい気がします・・
横参道
宮城縣護國神社の参道は
社殿に並行した横参道なので、
参道入口は南北2箇所で、
それぞれに鳥居が建っています。
南側入口の鳥居。
本殿の北側、
仙台城詰ノ門に建てられた鳥居。
御社殿
神社があるのは、
仙台城の本丸跡付近です。
社頭。
手水舎。
青竹から流れる手水。
おみくじ結び処。
二の鳥居(多分)。
御由緒など。
案内を要約すると
以下になります。
「明治三十七年、仙台城本丸址に
招魂社として創建され、
昭和十四年護國神社となり、
昭和二十年七月
仙台大空襲により全焼したが、
戦後現在の姿に復興した。」
拝殿にて参拝。
ここからは見えませんが、
奥の本殿について、
先ほどの案内には
以下のように書かれています。
「後本殿は、伊勢神宮の外宮
「風宮」の旧御正殿で、昭和二十八年の
第五十九回神宮式年遷宮に際し、
神宮の特別の思召しを以って
昭和三十年東北に初めてさずけられた
極めて尊い御殿である。」
式年遷宮で神宮より下賜された社殿は
全国の神社にありますが、
護國神社の御本殿としては、
珍しい気がします。
参拝後、書き置きの御朱印を
授与いただきました。
御朱印と共にいただいた参拝記念。
裏面には御由緒などが書かれています。
拝殿前にてツーショット完了。
浦安宮
本殿参拝後は、別宮浦安宮へ。
ここからスタート。
浦安宮参道右横の「鎮魂の泉」。
浦安宮車等。
別宮浦安宮鎮座由来。
ここから参拝。
左殿(向かって右)は、
護國神社本殿が神宮の風宮を頒賜され、
それによって繁栄できたことへの
感謝として建立されていて、
御祭神は神宮の風宮の御祭神と同じ、
風の神様である、
級長津比古命(しなつひこのみこと)
級長戸辺命(しなとべのみこと)も
祭られています。
ちなみに元寇の際、風宮で祈祷が行われ、
それによって神風が吹いたとされ、
以降、国難からの守護神としても
崇敬されるようになりましたので、
護國神社に相応しい
神様ではないでしょうか。
また、
右殿(向かって左)の御祭神は、
伊達政宗公と白水稲荷大神と
記されています。
参拝後、社頭にあった
神輿を見学し、
護國神社の参拝は完了です。