室園神社(佐賀県唐津市)

 

何故か忘れていた

僕たちが室園神社に参拝したのは、

三年前の5月。

ようやくブログとして

日の目を見る時がやって来ました。

僕が大好きな肥前鳥居、

その最古級のものに

出会えた神社にも関わらず、

こんなに長い間忘れていたなんて・・・

全く不思議です(笑)

室園神社へ

目指す室園神社は、

佐賀県北部の山あいに位置する

唐津市厳木(きゅうらぎ)町に

鎮座しています。

神社の目標は、この看板。

唐津市厳木支所。

神社の駐車場が無かったので、

ここで声をかけてみると、

快く置かせて貰えました。

ありがとう!役場の方。

社頭には「石造肥前鳥居」の案内。

一の鳥居は、

明治二十九年(1896年)寄進。

参道を進みます。

森の入り口。

阿形の狛犬。

吽形ながら結構お口が開いた狛犬。

二の鳥居は、

寛政十一年(1799年)寄進。

神額には「蔵王宮」と書かれています。

笠木と島木が一体化され、

パーツが3つに分かれている所と、

柱が先細りなのは、

肥前鳥居と同じですが、

その他はスタンダードな

明神鳥居のデザインです。

江戸時代中期以降は、

肥前鳥居と明神鳥居が

融合して来た時期である事が、

よくわかる一基ですね。

この鳥居の後方に

注連縄が巻かれた御神木があります。

上から見た御神木と鳥居。

実はこの木の右側に見えている

燈籠のようなものが

天正十四年(1586年)建立の

六地蔵と知ったのは、

このブログを書いている最中です。

そして、その横の石碑の上部に

少し尖ったものが見えていますが、

これが、

読誦板碑(どくじゅいたび)の先端で、

天正十八年(1590年)の

奉献でした。

凄いものを色々見逃していますね(汗)

肥前鳥居一点のみを考えすぎて、

周囲に目を配っておりませんでした。

また行くしかないか?(笑)

長い石段の下には

拝殿のようなものがあります。

ここから上の本殿を

参拝する為のものでしょうか?

石造肥前鳥居の案内。

「ここ室園神社は獅子城主

鶴田越前守前(すすむ)が、

天正二年(1574年)十一月に、

城の鬼門の祭神として、

蔵王権現を奉納したことに

始まると伝えられています。」

なるほど!

だから二の鳥居には「蔵王宮」の文字が

刻まれていたのですね。

「両柱には

「願主鶴田上総介賢(かしこ)」、

「天正十八年庚寅十一月吉日」と

刻まれており この天正十八年

(1590年)の

造立銘は、県内でも最古級です」

古いのもさることながら、

400年以上経っても、

柱の文字が消えていないのが、

素晴らしいと思います。

お~見えました!

この素朴感がたまらん!

縦位置でも撮影。

案内の通り、右側の柱には、

願主鶴田上総介賢と書かれています。

先程の御神木近くにあった

読誦板碑は賢の母が

奉納していますので、

同じ年に親子で、蔵王権現への

寄進を行ったというわけですね。

左の柱。

「天正」の文字を見ると、

この鳥居が奉納される8年前、

天正十年(1582年)

6月2日に起きた

本能寺の変を思い浮かべてしまいます。

この肥前鳥居、

そんな時代からここにあるのが、

驚きですね。

そう言えば、明日は6月2日、

本能寺の変438年記念?かな(笑)

斜めから撮影。

この角度、かっこいいな。

後ろ側からも撮影。

そして、同じ古いタイプの肥前鳥居で

忘れられないのがこの一基です。

こちらは、小城市に鎮座する

内砥川八幡神社の肥前鳥居です。

室園神社のものと似ていますので、

同じ時代のものでしょうが、

こちらには建立年月などの文字は

全く見えなくなっていました。

話は室園神社に戻ります。

石段で本殿へ。

石垣が何段にもあるのは、

神仏習合時代の宿坊などの

名残かも知れません。

拝殿。

拝殿内の天上絵。

拝殿の後ろには本殿が見えています。

参拝後はるか下の

肥前鳥居を撮影。

やはりツーショットはここ(笑)

室園神社の肥前鳥居、

素晴らしかった~!

 

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