御手洗天満宮(呉市御手洗)

 

菅原道真の足跡

京都から九州の太宰府に左遷された

菅原道真の足跡は、

以前参拝した

尾道市の御袖天満宮など

中国・九州地方の各地で見かけます。

そして、ここ御手洗でも、

町の名前の由来になった

菅原道真の伝承があったのです。

社頭

幕末、倒幕のため、

薩摩、長州、広島の三藩で

御手洗条約が結ばれた

旧金子家住宅の目の前に

御手洗天満宮は鎮座しています。

おもてなし心満載の案内板。

名所ごとにあるこの案内は、

漢字にふり仮名を付けた文章と共に、

俯瞰したイラストを駆使して

一目瞭然に理解出来、

これだと「見落とし」はありませんね。

・・・と書きながら見落としもあるのが、

僕らの旅ですが(汗)

境内入口。

そして、この向かいにあるのが、

レモン畑です。

「みかん」ではなく「レモン」ですよ!

たわわに実ったレモンを

実際に見たのは、

人生はじめてかも知れません。

さすが、瀬戸内レモンの産地です。

参道。

菅公之碑

境内入ってすぐ右側に見える

巨大な石造物が、

菅原道真を顕彰する菅公之碑です。

大正六年(1917年)ご社殿を

新しく建て替えた時に建立されと

案内に書かれています。

石の迫る来るかのような形相と

碑文に書かれた

「我たのむ 人をむなしくなすならば

天が下にて 名をやなさん

という歌の内容が

あまりにもマッチしていて、

建立した方の思いも

伝わって来るようです。

(歌の解釈は様々でしょうが)

石碑の前の石碑(笑)

中村春吉碑

御手洗天満宮で、

一番気になっていたのが、

明治時代、自転車で、

しかも無銭で、世界一周をした

御手洗生まれの、

中村春吉の偉業を称える石碑です。

中村春吉碑と自転車。

タイミング良い事に、

自転車好きな方が、ここに

愛車を置き、参拝していました。

中村春吉さん、

それにしても凄い人ですよ!

自転車と言っても、現代とは違い、

サイクリング用ではなく、

見た目、昔の重たい自転車で、

世界一周なんですから。

石碑の裏側。

こちらは昭和27年に建てられた

中村春吉の偉業を伝える石碑。

戦後建てられたものなのに、

戦前みたいな文章なのが、

なかなか雰囲気良いですね。

筆塚・硯の手水

社頭の案内板にあった、

手水舎です。

左の筆(筆塚)と右の硯(手水鉢)が、

一対になって配置されています。

筆(筆塚)のアップ。

硯(手水鉢)のアップ。

四隅は狛犬が支えています。

別角度から、筆と硯。

今まで数多くの筆塚を見て来ましたが、

筆と硯という構図には、

初めてお目にかかりました。

学問の神様である、

菅原道真公を祭る神社にふさわしい、

一流のユーモアに心から拍手です!

拝殿へ

短い参道なのに、

見所が凝縮されていて、

やっとこさ、拝殿に近づきました。

阿形の狛犬。

吽形。

拝殿。

参拝。

菅公の井戸

拝殿右後ろ、本殿横にあるのが、

「菅公の井戸」と呼ばれている

古い井戸です。

井戸全景。

案内には、

「伝承によれば、

平安前期、菅原道真公が

九州の大宰府に流される時、

この井戸に寄って手を洗われた事から

御手洗と名付けられた」

また、

「書道の神様の菅原道真にちなんで、

正月、この井戸水で書初めを行えば、

書が上達するという伝承もある」

と書かれています。

先程の案内と同じ内容の木製版。

誰でも汲めるようですね。

「つるべは覆いの上に伏せてください」

そう書かれていたので、

先人が上向きに置いていた

つるべ(バケツ)を、

とりあえず伏せておきました(笑)

バケツを伏せただけで、

水を汲んでもいなく

飲んでもいないズボラな僕たち、

菅原道真さんゴメンちゃい(笑)

本殿と可能門

御手洗天満宮の見所は、

さらにあります。

覆屋が付けられた、

素晴らしい檜皮葺の御本殿です。

檜皮葺はメンテナンスの難しさや、

技術者不足から、

銅板葺きなどに変えられている

神社が多い中、

昔ながらの檜皮葺のままで、

綺麗な状態を保っているのには

感動を覚えます。

本殿の真下には、

石垣に囲まれた通路があります。

「可能門」と呼ばれ、

願い事を一つしながらここを

くぐると願いが叶う・・

かなう・・

かのう・・

可能(笑)というわけです。

御神体の真下から

願掛けをするなんて、

かなり珍しいものですね。

女神様だったら

「何で下から覗くの!」て怒られそう(笑)

僕たちもくぐって参拝。

拝殿前に戻りツーショット。

これで、参拝は完了です。

今日の木

拝殿前の「いぶき」。

拝殿前から、社頭に向かって撮影。

来た時には気づかなかった

両脇の「いぶき」が樹勢もあって素敵ですね。

 

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