延岡城(宮崎県延岡市)

 

千人殺し

聞いただけで何やら恐ろしい響き、

千人殺しとは延岡城最大規模の

石垣のことです。

この名前を知ったのはつい最近で、

何でそんなよび名かと言えば、

石垣の石を一つ抜くと

全部が崩れて、一挙に千人の兵士を

殺せるからだそうですが、

そうなったら味方にも

犠牲者が出てしまうじゃないかという

詮索は無用かも?(笑)

とにかく延岡城名物の

千人殺しを見たくて

延岡城は今回の旅で、

はずせないコースとなったのです。

延岡城へ

日向から延岡へ北上し、

車で走ること約30分、

延岡城に到着。

駐車場から城への入口には、

冠木門が設置されて、

今から城に向かう僕たちの

雰囲気を盛り上げてくれます。

冠木門の先には、

「歴代延岡城城主の碑」。

何やら高級そうな石に

江戸時代にこの地を治めた

歴代城主の家名が刻まれていて、

初めてここを訪れた人は、

長々とした案内を読むよりも

延岡の昔や、

これから見学する城跡の

イメージが浮かんできて、

素晴らしいアイディアですよ!

そして、僕の注目はもちろん

二代、有馬氏。

有馬氏最後の城主、有馬永純は、

ここで粗相をやらかしてしまい(笑)

暖か〜い南国宮崎の延岡から

雪深い福井県の丸岡藩に転封となり

その子孫は明治維新まで

丸岡藩を治めているし、

永純の子からは外様ではなく

譜代大名としての待遇も受けて、

なかなか世渡り上手な有馬氏です。

そして、その有馬の殿様の居城、

丸岡城に行った時に、

「日向神楽」の文字を見て、

有馬永純が伝えた宮崎の文化が

今も福井県で根付いているのに

驚嘆したものです。

そして、

その有馬永純が居たであろう

丸岡城の天守は現存天守として、

今もそのまま残っているのが

また凄いのです!

延岡城が丸岡城の話しに変わりそう(汗)

自然石に彫り込まれた

城山公園の文字。

かなりの巨石ですが、

ここまで運ぶのは大変だったかも(笑)

これ、なかなか風情があって、

僕は気に入りました。

そして、その前には

延岡周辺観光マップも

設置されています。

なかなか秀逸ですよ!

このマップ。

5番を見て、

あ〜ここにニニギノミコトの

陵墓参考地もあったんだった〜

なんて、今頃気付いた僕(汗)

陵墓比定地(宮内庁が確定したお墓)は

鹿児島県の可愛(えの)山稜ですが、

ここも可愛岳(えのだけ)という

地名になっていますね!

本題に戻って

このマップを見ると延岡城は

大瀬川と五ヶ瀬川の

二つの川に挟まれており、

この川が外堀のような役目を

負っていたのだとわかります。

マップ一つで楽しいことがいっぱい(笑)

整備された道。

左手には石垣が出現し

早くもテンションは上がります。

三の丸。

ここではモンキアゲハが乱舞していて、

きっと妻のおばあちゃんが

歓迎してくれていたんでしょう!

石御門跡。

門の石垣。

ここからさらに上っていくと、

三重櫓の櫓台跡にこんな案内があります。

お城とは無関係な方ですが、

太平洋横断飛行の責任者に選ばれ、

志半ばで、事故で亡くなった

延岡出身のパイロット、

後藤勇吉について書かれていて、

ここにはその石碑が建っています。

きっとまだお城の歴史的、

観光的価値が分かって無い時代に

建てられた石碑でしょう…

今なら貴重な三重櫓の櫓台の跡は、

昔のままに残すか、

模擬櫓が建っているかも知れません。

時代によって価値観は変わる、

そんな思いをここで受けました。

ただ、延岡出身の凄いパイロット

後藤勇吉を知れたのはこの石碑のお陰です。

その櫓台の石垣の一部。

天守台の広場。

明暦2年(1656年)延岡藩主、

有馬康純が今山八幡宮に

寄進した鐘の複製(二代目)。

初代のものは別に保管されています。

天守台からの景色。

海まで見渡せ、敵を見張るのも

やり易かったかも?

天守台の櫓跡っぽい石垣。

本丸への二階門櫓跡。

礎石が残っていますね!

二階門櫓跡に残る石垣。

見応え十分な石垣。

本丸から「千人殺し」と名のつく

延岡城最大の石垣へ向います。

このあたりを動画でも撮影。

人がいないので、

撮影にはもってこいです(笑)

こちらが千人殺しと呼ばれる石垣。

妻との比較写真。

石垣の高さが実感出来ますね!

千人殺しの説明。

石垣真下から上を臨む。

迫力あり過ぎ!

動画も撮影。

ツーショットはやはり

千人殺しをバックに(笑)

その千人殺しの前には

藤棚がありました!

今年は藤棚を見る機会がなく、

もう見られないかと思っていたのが、

こんな所で出逢えるとは!!

少し満開過ぎてはいましたが、

十分に見応えある藤の花に

藤棚を愛情を注いで育てていた

妻のおばあちゃんを思い出して、

ほっこりと心癒された僕たちです。

千人殺し前下に復元された城門。

門の外から撮影。

攻め手は例えこの門を突破しても

いきなり高石垣の千人殺しが

正面に立ちはだかり、

ちょと戦意をくじかれるかも(笑)

城門横の石垣。

石垣を持ってきた家の

マークが入った石が多いのも

ここの特徴です。

う〜んやっぱり

千人殺しは迫力あるな〜!

もちろん

桜の木が生い茂っているので、

創造力が必要ですが(笑)

今日の気づき

駐車券を無料にする機械。

無人の事務所前にはこんなものが

設置されていました。

もちおろん僕たちもこれで

駐車料は無料ですよ(笑)

 

  関連記事 - Related Posts -

 

  最新記事 - New Posts -

 

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください