能古島・能古博物館(展示室)

 

能古博物館とは・・

K氏主催の教室、

「黒田官兵衛孝高の水軍」の

会場となった能古博物館、

島の小規模な博物館と思っていたら

それは大きな間違いで、

とにかく中味が充実しています!

亀井南冥さんや

弁才船をはじめとした

資料や多くの船関係の展示、

野外には、登り窯や孔子廟、

万葉歌碑などが目白押し。

桜の季節は、館庭で花見をしながら

弁当を食べて昼寝したくなる程ですよ(笑)

ロケーションがまた素晴らしい!

こんな風景を堪能できるなんて、

パンフレットに記された、

「海の見える丘博物館」の

真骨頂でしょう!

第一展示室(金印)

13時からのK氏の教室まで、

弁当食べた後の

腹ごなしには全くならないものの(笑)

展示室を巡ることに。

エントランスの「虎幸丸」。

千石船の基地として栄えた能古島。

最盛時50隻を超えた千石船を

櫓(ろ)こぎ木造船として

縮小再現した船です。

第一展示室へ。

金印の鑑定者として知る人ぞ知る、

亀井南冥をフューチャーしていて、

多くの資料と展示で

楽しませていただきましたが、

撮影O Kで、

膨大な数を撮りまくりましたが、

中身が濃すぎるので、

二つだけ書いてみます。

一つ目はやはり「金印」です。

こちらは7年ほど前、

福岡市博物館で撮影した

本物の金印で、

大きさは10円玉位なので、

思った以上にちっちゃいのです。

「発見当時、

金印を鋳潰して武具の飾りにするなんて

噂もあり、これを聞いた南冥は驚き、

15両で、さらに数10日待ってもらえば、

100両で譲り受けると望んだそうです」

このような解説があります。

価値が分かる人がいて、

ホント良かった!

南冥さんの金印弁(部分)。

志賀島の地図。

地名は今とほぼ同じかな?

北側の勝馬(かつま)神社は、

現在の志賀海神社の中津宮ですね。

勝馬神社のままだったら

競馬ファンの聖地になっていたかも?(笑)

最後に金印の詳細図を確認。

第一展示室(孫娘)

次に気になるのが、

知る人はほぼいないであろう

南冥さんの孫娘の事(笑)

僕たちは四年ほど前、

兵庫県の柏原かいばら八幡宮で、

南冥さんの孫娘の書と出会っていたので、

もしかしたら

ここに何か関係する資料があるかも?

な〜んて密かに期待していたら

家系図がありました(笑)

その名を探すと・・

あった〜少栞さん!

儒学者だけあって

単に「女子」ではなく

ちゃんとお名前が載っています。

こちらがその発見現場、

柏原八幡宮拝殿前の狛犬です。

台石の「奉献」の文字、

達筆のような気が・・(笑)

狛犬には、

「作者は丹波佐吉(村上照信)、

台石の文字は筑前国の

女儒学者亀井小琴(少栞)の文字です。」

こんな案内が付けられています。

幕府の方針に反した事で、

晩年は不遇だった南冥さんも、

この事を知って、

元気が貰えたかも知れません・・。

丹波佐吉の最高傑作とも言える

この狛犬の台石の文字を飾るのに

何故に丹波国から遥か遠い

筑前国の亀井少栞さんに依頼したのか?

書家としての名声が届いていたのか?

などなど、その経緯の一端でも

ここで分かればと思っていましたが、

それはまたのお楽しみという事に(笑)

第二展示室(弁才船)

次は第二展示室へ。

注目は真ん中の船です。

壱千石積み弁才船。原寸1/8

後方から。

弁才船とは江戸時代後期位から

運用された船で、

それまでの風がない時には

人力で櫂を漕いでいた船とは違い、

風力のみで運行される

画期的な船でした・・・

な〜んて知ったかぶりができるのは、

4ヶ月前、

こんな所に行ったからです(笑)

青森県野辺地町、常夜燈公園にて。

平成30年までは海に浮かび、

その後陸揚げされた復元弁才船で、

こちらも千石積みなので、

能古博物館の船を単純に8倍すると

この大きさになるんですね!

第二展示室(安宅丸あたけまる

最後は、

妻の大好きな徳川家光が、

放蕩三昧・・ではなく、

幕府権威を高めたかも知れない

超豪華軍船「安宅丸」です。

こりゃ〜凄いぞ、能古博物館!

安宅丸の模型まであるなんて!

僕も妻も大興奮。

「海に浮かぶ日光東照宮」

このフレーズに二人して

吹き出してしまいました(笑)

展示観覧はここまでで、

この後、

遂にK氏の教室の始まりです!

(続く)

 

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