2018/10/25

大阪歴史博物館(2017年春旅)

 

人を魅了する要素

僕が大阪歴史博物館に

行きたいと思ったのは、

大阪城を見渡せることが出来るから。

ただこの一点のみ(笑)

あとの展示内容は

全く気にしていませんでした。

「そこに行く理由」

それは人によって千差万別です。

だからこそ、立地条件というのも

かなり大切になって来ます。

もし大阪歴史博物館が、

大阪城とはまったく違う場所にあったら

僕は行っていませんから(笑)

大阪歴史博物館へ

地下鉄から地上に出ると

いきなり大阪歴史博物館は見えます。

「難波宮跡」

そう、大阪歴史博物館は、

大阪城と難波宮の跡が重なる場所に

建てられているのです。

日本初の「国道」と言われる、

難波(大阪)と飛鳥(奈良)を結ぶ

竹内街道、横大路(大道)の紹介です。

613年に作られたというから今から

1400年も前なのですね。

大阪歴史博物館の近代的な

建築物の前には難波宮当時の

古代建物が復元されています。

こんな大都会の真ん中に、

こんなものがあるなんて、

不思議な光景でした。

そして、大阪歴史博物館に入る前、

もう一つの目的を果たすべく

裏の方に回ります。

「大阪府警察本部」

警察のお世話になる為では

ありません(笑)

この建物の横には、

こんなものがあるのです。

このビルを建てる時、掘り出された

大坂冬の陣の遺構の案内板です。

今、僕たちが目にする大阪城は、

徳川氏が作ったもので、

豊臣秀吉の大阪城を全て埋めてしまい

その上に新たに出来た大阪城です。

だから、秀吉の大阪城の堀などの遺構が、

今でも地中から見つかるのです。

秀吉の天下の儚さに心を馳せながら

こんな遺構を見られるのは、

やはりここに来たからこそ。

旅は色んな出会いをくれるものです。

大阪府警察本部と道路を挟んだ

目の前に大阪歴史博物館の

入口があります。

入場料は600円ですが、

大阪城の天守閣入城券とセットだと

900円なので、こちらをチョイス。

入場し、まずは、

10階までエレベーターで行きます。

そこで、いきなりこんな光景が。

大阪城全域の景色!

屏風折れの石垣の形が良くわかります。

この日は花見シーズン真っ只中、

観光客もかなり多い日でしたが、

ここからは静かな大阪城が見られて、

まるでジオラマのようですね!

ガラス越しなので、

ちょっとみにくいですが、

ズームを使って

天守(天守閣)をアップしてみました。

この天守は戦前の1931年に再建され、

戦争の空襲でも焼けず、今もこの姿です。

大都会の大阪で、焼け残るのは、

なかなか強運なお城かも知れません。

大阪城を堪能したあとは、

大阪歴史博物館のメインを見て回ります。

ただ、僕の気持ちは大阪城を見られて

すでに大満足で、

一息ついた感じでした(笑)

初めは難波宮の展示。

難波宮の建物が等身大に

再現されています。

もう御門になった気持ち(笑)

大阪城のすぐ南側に

難波宮の遺跡があります。

写真と同じ構図で、遺跡を撮影。

真ん中のステージのような場所が

太極殿(だいごくでん)と呼ばれる

中心的な建築物の跡。

この太極殿は1961年に

山根徳太郎という方が発見しています。

周囲の人から

「そんなのね〜よ〜」

「空想じゃね?」

などと嘲笑される中、

「難波宮はあります!!」と言って

何と定年後から難波宮の発掘に邁進し、

遂にこの大極殿を見つけたのです。

偉業を成し遂げる人は、

だいたい変人扱いされるのが

世の常ですから(汗)

山根徳太郎氏のお陰で、

僕はここにいるのですから

感謝しかありませんね。

そして、全線が高架橋の高速道路が

ここだけ高架が下りてきて

平面になっています。

難波宮と大阪城の遺構を守るためと

景観を崩さないようにする為に

大阪の偉い人が下した判断で、

地中に杭を打ち込まない工法など、

多方面に配慮しているのが凄いです。

東京の日本橋が高速道路高架の真下で、

景観どころかそこに日本橋があるのも

わからない位なのとは大きな違いですね。

(その教訓もあったかも?)

前期難波宮の模型。

後期難波宮の模型。

前期難波宮から70年ほど後なので、

やはり建物も大きく、立派になっていますね。

そして、こんなものも。

これは大極殿の

屋根の端っこについている

鴟尾(しび)という飾り。

お城で言えばシャチホコみたいなもの。

これを見つけたことが

山根徳太郎氏の難波宮発見の

大きなきかっけとなったようです。

これが見つかったのも

やはり情熱があったから

これが鴟尾と分かったわけで、

何も考えないでいたら、

「なんか瓦のでっかいのがあったど〜」

くらいで終りますからね。

その後は、大阪の歴史を巡ります。

江戸時代でしょうか。

昭和初期?

覚えていません(笑)

昔の八百屋。

魚屋。

電車に乗る人と駅員。

決して白塗りした

マネキンチャレンジではありません(笑)

着物体験。

最近はお城など時代物の

場所ではよくありますね。

僕たちはスルー(笑)

大阪歴史博物館、僕にとっては

大阪城見学場所として、

最高の場所でしたし、

難波宮の事も初めて知れたし、

山根徳太郎氏のように

思い込んだら命懸けで

自分を信じて邁進する大切さも学べて、

本当に素晴らしいところでした!

この後は、いよいよ大阪城へと向かいます。

 

  関連記事 - Related Posts -

 

  最新記事 - New Posts -

 

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください