マニア向きな遊歩道(福岡県宗像市)
還暦夫婦冒険物語
遊歩道と名がつくからには、
景色を見ながらのんびりと
歩けるものと理解しがちですが、
大島の遊歩道はそんな甘い考えは
通用しません(笑)
途中からはまるで、
リアルロールプレイングゲーム。
数々の難敵をなぎ倒した者だけが、
ダンジョンから抜け出せるのです(笑)
まさに「還暦夫婦冒険物語」の
一コマとなりました。
大島灯台へ
風車展望台から大島灯台まで、
地図上では正統派の遊歩道が
示されています。
実際に見た目も
こんな感じに整備された道で、
アルプスの少女やヤギたちが、
走り回っていても
おかしくない光景です(笑)
が・・・
歩いて見ると、
僕たちの「普通の靴」では、
真ん中の煉瓦色になった
ゴムのような部分が、かなり滑るのです。
何回滑りこけそうになったか
記憶にございません(笑)
そして、次なる試練?はこちら。
「レスキューポイント」!
そんなに危険な場所なんだ・・・
そして、こんな表示も、
「イノシシには注意してください」
え~そんな注意するって言っても
ここに来てしまったので、
もはや注意していませんから~(汗)
分かれ道。
「神埼灯台」の案内。
大島灯台ではないが、
神埼灯台が大島灯台の
別名と推定し、
こちらの分岐へ進みます。
(調べると大島灯台の住所が
神埼という場所でした)
相変わらず足元は滑りまくりながらも
ちょっといい感じの景色が見えて来ました。
灯台までこんな風景なら良いな・・・
そう思ったのですが、
そんな希望敵観測は、
見事にハズレました(笑)
途中の休憩所。
イノシシが怖くて座って休憩など
する気にはなれません(笑)
先を急ぎますが、
ここからがこの遊歩道最大の
マニアックな場所が出現します。
これが遊歩道なのか?(笑)
木々が立ちはだかり、
ずっとトンネル状態となっています。
それを押しのけたり、くぐったり・・・
先に進むと、今度は歩道全面に
張り巡らされた「蜘蛛の巣」を
かき分けて進まなければなりません。
その蜘蛛の巣の主である「クモ」も
かなり大きなものだったりと
全く気を抜けません(汗)
とにかく、
木の枝、蜘蛛の巣、
木の枝、蜘蛛の巣・・・
この波状攻撃を全てクリアしなければ、
ラスボス、ではなく、
目指す大島灯台には、
たどり着けないのです。
そんなハードな道だったので、
この時だけはイノシシや
足元が滑ることなどは、
頭から消えていました(笑)
そして、戦うこと10分、
ゲーム的に言えば
HP(生命力)をかなり消耗したものの
遂に蜘蛛の巣ダンジョンから
抜け出る事に成功!
トンネルを抜け出た直後、
妻の喜びのポーズ(笑)
この時、僕たちの体は
まだ一面蜘蛛の巣だらけ。
ダンジョン(笑)を抜け出した後、
遊歩道の先に見えてきたのは、
岩礁帯の海岸です。
海とは反対側を見ると
大島灯台も見えていますね!
これで元気百倍です。
海岸線へ
灯台に向かう前に、
遊歩道先の岩礁帯へ行ってみます。
素晴らしいですね!この風景。
高知県の五色の浜を思い出すな~!
その五色の浜の写真がこちらです。
デジャヴとでも言って良いくらい
似ていますよね!
「五色ノ浜の横浪メランジュ」という名で
国指定天然記念物として
お墨付きをもらっている海岸なのですが、
その海岸に引けをとらないくらい絶景なのに
無名の「大島灯台近く海岸」(笑)
話は戻って、大島の写真をもう一枚。
先ほどとは反対側を撮影したものですが、
やはりここも「横浪メランジュ」の
一種かもしれません・・・
五色の浜の案内には、
「メランジュとはフランス語で
「混在」「混合」を意味するもので、
大きさや種類の異なる岩石が無秩序に
混在している状態を言い、
1億3千年~7千万年前の地層」
このように書かれていましたので、
もしかすると
この大島の海岸も学術的に
価値あるものかも知れません。
(あくまでも素人の見た目判断)
こんなに素晴らしい場所なのに
案内板も無く、
名前も付けられず(気づかなかったかも)
観光スポットとしては
ほぼ紹介されていないのは、
ちょっと勿体無い気もしますね。
ラスボスへ(笑)
山を登りきったら大島灯台です。
ラスボスが出てきそうな雰囲気?(笑)
もうすぐこのゲーム(笑)もクリア、
大島灯台はすぐそこです!