2017/12/27

赤トンボはおばあちゃん

 

幸せな時間

昨年、僕たちが自己破産してからの日課は、

家でぼーっとしたり、

近くを旅(散歩?)したりでした。

社長として会社を経営していたころには

全く目に入らなかった景色が実に新鮮で、

財産無し、保険も没収され、

自宅も競売にかけられる運命、

還暦に近い年齢、

人から見れば何とも

言葉のかけようがないくらいの

環境にいた僕たちですが、

毎日、楽しく過ごせて

幸せだと感じる方が多かったものです。

そんな日々の中、

何度も旅したのは近所の海岸です。

自宅(競売にかけられる運命)の近くには

こんなに素敵な海岸があります。

競売で落札され家を出ることになったら

ここからも離れるので、

今のうちに行けるだけ

いっておこうとこの日も海岸へ。

赤トンボ

海岸や松林を散策して、

少し休憩していたら、

一匹の赤トンボが飛んできました。

この赤トンボ、

ずっと僕たちの近くを飛んだり、

止まったりで離れないのです。

妻は、「あっ!おばちゃんだ!」と言い、

近寄って手を伸ばしました。

よくお盆にはご先祖様が

トンボや蝶になって帰ってくる

などとは言いますが、

こんなに人なつっこい赤トンボは

きっと妻が大好きだった

おばあちゃんに違いありません。

僕がカメラを持って近寄っても

逃げないのです。

そして、僕は妻とおばあちゃんとの

ツーショット写真を撮りました。

それでも逃げない赤トンボ。

遂に妻の指先に撫でられても

気持ちよく?まどろんでいるだけ。

う〜んやっぱり

おばあちゃんは見守ってくれていたんだ!

今日の癒し

妻の行動です。

妻は、子供の心を持っているというか

子供そのものの無邪気さで、

いつも僕を癒してくれます。

トンボ一匹で、ここまで感動出来るのも

そんな妻のお陰と改めて感謝しました。

 

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