2018/12/02
佐賀城(佐賀県佐賀市)前編
史跡としての城
佐賀城を訪問したのは、
2017年11月。
隣県にあるお城でありながら
僕は、生まれて60年近く
一度も行った事がありませんでした。
そんな佐賀城に行くきっかけは、
攻城団というサイトとの出会いです。
お城にはあまり興味が無かった僕を、
石垣一つ残っていれば
お城を楽しめる体質に改善(笑)
してくれたのは、攻城団で
多くの魅力ある「城跡」を知ったからです。
平成に入り(もう終わるが)城跡や
城が、文化財として見直され、
また観光客誘致の目玉になる事もあいまって、
発掘調査、復元整備が多く行われ、
今、お城巡りは
旬の時期を迎えているといっても
過言ではないでしょう。
佐賀城へ
今回の度は車。
節約のため、高速道路は使わず、
福岡の自宅から佐賀城まで、
一般道での移動です。
碁盤の目のような町並みの佐賀市内。
県外から来た者にとっては、
走りやすく、安心して散策出来ます。
佐賀城前の駐車場は無料。
町中のお城の駐車場が無料なんて、
有り難い限りですね!
僕たちが訪問する半年ほど前に
再建された鍋島正直公の銅像が
観光客を迎えてくれます。
台座は、鍋島正直公の命で
建設された築地反射炉を
モチーフとしてデザインされています。
Wikipediaによると
金属回収令によって
戦時中失われたものを再建しようと
募金活動をした結果、
目標の1億円をはるかに上回る
1億4千万円が集まったそうです。
今でも佐賀市民に尊敬され
愛され続けている証ですね!
正直、僕はこの時、鍋島正直公が
どんなに凄い殿様だったか、
知りませんでした・・・
この旅から1年近く後に行った、
ようやく明治維新への
大きな力となった人だと知り
鍋島正直公の偉大さに
敬服したのでした。
鍋島正直公についての案内。
この時は、お城巡りに心がはやり、
文章を殆ど読んでいなく(汗)、
功績も何も知らずじまいだった僕ですが、
幕末維新博で「体験」した後に
これを改めて読み直すと、
あ~そうだったな~!
なんて共感してしまいます。
やはり「目で学ぶ」のではなく
「体でまみれる」ことこそ
本当に身につく知識や学びになる
良い例と言えるでしょう(笑)
「鍋島正直公銅像再建の記」
英語バージョン。
鍋島正直公には悪いけど、
そこそこに写真を撮ったら、
お城巡りに出発です。
幅80mあるという南堀。
南堀から見た本丸方面。
復元された西隅櫓台。
珍しい亀甲積みの石垣は、
佐賀城のシンボルになるかも?
西隅櫓台から続く復元石垣。
以前、城内には小学校があったようです。
江戸時代の石垣通りに復元すると
緊急自動車が通れないので、
調査よりも大きな間口で石垣を
復元した後、
その石垣の跡を線で示したと
書かれています。
それが、こちら。
門の右側に色が違うスペースがあります。
ここまでが、石垣だったというわけですね。
門を入って右手。
お城の白壁裏につきものの
雁木と呼ばれる階段が
があるのかと思ったら
庭園っぽい山になっています。
石垣を潜る水路。
飲水を城内に入れるものと
案内には書いてあります。
城内から見た西隅櫓台。
櫓台に登る途中に、
何やら案内が。
「記石」(きせき)
1743年の修理を記録した石で、
責任者の名前が彫られています。
記石は、顕彰的な意味合いもあるかも
知れませんね。
西隅櫓台の上から見た本丸。
この後に行く、天守台や本丸御殿が
よく見えますので、江戸時代は、
ここから外と中の見張りも
しっかり出来た事でしょう。
佐賀城、見どころが多くて
続きは後編へ。