城山(鹿児島市)
逆を考えた効能
昔から「逆転の発想」などと
何かを反対に考えてみると
予想もしない素晴らしい結果が
生まれる例えがありますが、
今回の旅は正にその通りになりました。
山宮神社のブログでも書いたように
一泊二日の旅の一日目と二日目を
逆にしたことで、
少し割愛した訪問先はあるものの
当初の計画では行けなかった所に行け、
その上旅の最後には、予想もしなかった
サプライズまで起きるという
まさに「逆転の発想」という
言葉通りの二日間となったのです。
そして、
鹿児島城の裏の守りであった、
小高い山である城山も当初の旅計画には
全く無かった場所の一つです。
城山へ
東横インがある都市にしか
泊まりたくないほど、
最近、僕たちは東横インがお気に入りです。
超快適な部屋だし、アメニティも充実。
そんなホテルなのに、
今回の鹿児島でも
ホテル隣接の駐車場代600円を含めて、
二人で泊まって約6千円という料金。
しかも朝食はバイキングで、
食べ放題、飲み放題!
その写真は、こちら↓
鹿児島名物のさつま揚げ、
どんだけお代わりしたか(笑)
さつま芋も絶品でした。
本当に毎回この朝食バイキングも
楽しみの一つとなっています。
人の心をわしづかみにする
東横イン、素晴らしい経営ですね。
7:30東横インを出発し、
車で10分ほどの城山に向かいます。
その山に登る途中にこんな場所を
見つけました。
道の横に小さな公園が。
明治10年の西南戦争で、
西郷隆盛が籠っていた洞窟です。
政府軍が取り囲む中、
西郷どんは、この洞窟を出て、
銃弾に倒れ、自決しました。
洞窟です。
僕たちが洞窟を見ていたら
どこからともなく年配の男性が来て、
色々と説明をしてくれました。
その話によると、この洞窟は
もともとこの公園が隠れるくらい
深いものだったのが、
シラス土壌が雨に流れて、山が削れ、
こんなに浅くなってしまったそうです。
このままでは、全部流されてしまうので、
「どげんしたらよかか、思案中でごわす」
とは言われませんが(笑)
「どうやって保存するか考え中です」
とのお話でした。
妻と大きさの比較。
巨木でもないのに(笑)
城山に行く前に、
こんな歴史的な場所で、
しかもいきなり
どこからともなく現れた
専属ガイドさんまで付いてくれ、
ラッキーな幕開けの二日目に
二人して大喜びしながら
城山展望台の駐車場に到着しました。
城山にも天然記念物のクスが
生息しているのですが、
いきなり駐車場で大きなクスを発見。
展望台に向かいます。
どこに天然記念物のクスがあるのか、
良くわからないまま途中のクスを撮影。
樹齢は、400年ほどでしょうか…
巨木の場所は明記されていませんが、
この図を見ると、城山を背後の楯とした
鹿児島城の縄張が良くわかります。
そして、展望台に到着。
霞がかっていたものの
ここから見る雄大な桜島は圧巻ですね。
しかし、もっと圧巻なのはこちら…
妻どん(笑)
桜島の説明。
大正3年の大噴火で、
「島」だったものが、
陸続きになったそうです。
それでも「桜島」の名前は
変わらないのですね。
妻が展望台の前の案内板で何か発見!
「長渕剛像」!!
へ〜そんなものまであるんだ!
桜島でコンサートした時の
モニュメントみたいなものかな?
そう思いながらも
僕の心は天然記念物のクスにありました。
ここの案内にもクスは書いてありません。
展望台周辺のクス。
お地蔵さんの水を猫が
美味しそうに飲んでいますが、
この木ではなさそうです。
根っこが存在感のあるクス。
う〜んこれでもないな。
結局、展望台に上がってくる時に見た
樹齢400年くらいのものを
再度撮影し、クスの散策は終了。
現地の案内もありませんでしたが、
僕自身が「必ずクスと出逢うぞ!」
という気持ちよりも
「先を急ぎたい」という気持ちが
勝った結果なんでしょう。
いつか機会があれば、見つけられるかも
知れませんね。