八幡神社の石鳥居(山形市蔵王成澤)
国指定重要文化財
山形県には「最上三鳥居」と呼ばれる、
平安時代に建てられた鳥居があり、
元木の石鳥居(正式名称は「鳥居」)と共に
国指定重要文化財となっているのが、
「八幡神社の石鳥居」です。
どちらも「オリジナルな形」が残り、
「建立年代の推定」が出来ていることで、
指定を受けられたと考えられます。
「建立年代の確定」が出来れば、
恐らく「国宝」指定されるはずですが、
それは、
タイムマシンが出来るまで
待つしかないでしょう(笑)
駐車場
車で訪問した場合、
「八幡神社の石鳥居」の名前の通り、
成澤八幡宮の駐車場に
停めることができます。
親切な案内。
神橋を車のタイヤで踏みつけるのは、
なんかお尻がムズムズします(笑)
参拝者駐車場。
再び神橋を渡り、
参道を歩いて社頭に建つ鳥居へ。
石鳥居
遂にご対面!
お〜素晴らしい!
1000年近く前の素朴さと存在感、
もうたまりませんね!
しかも、
成澤八幡神社の一の鳥居として
定年退職する訳でもなく、
日々参拝者を見守っています。
令和になっても
活躍しているのですから
どれだけ、
現役生活が長いんでしょう(笑)
参道に建てられた案内を
書き出すと以下になります。
「国指定重要文化財
八幡神社の石鳥居」
「凝灰岩製、総高436cm、
柱は直径95.5cmの直立円柱で、
その上に一石よりなる、
島木と笠木をのせている。
和様建築のこの石鳥居は
平安時代末期の造立と推定されている。
その頃に、この東北の龍山に興隆した
仏教文化の遺物と考えられ、
同様の石鳥居が、
元木地区にものこっており、
共に重要文化財に指定されている。
この石材については、龍山の空清水から、
天仁二年(1109)に
採石したという古文書が、
この地区にのこっている。
本県のみならず、
わが国でも最古に属する、
貴重な石鳥居である。」
建立年の確定はできなくても、
古文書が残っているのが、
凄いことですね!
ここからは鳥居三昧です(笑)
大きさの比較で妻登場。
見上げて撮影。
ゴツゴツした凝灰岩の柱ドアップ。
柱の根本は、
細くなっているのですね・・・
侵食なのか、デザインなのか?
いずれにしても鳥居の重さを
支えられなくなってしまわないよう、
祈るばかりです。
上部アップ。
貫部分のアップ。
外側の「貫」は、
差し込むタイプのようです。
神社側から撮影。
後ろ姿にも全く隙がありません。
石鳥居を堪能したあとは、
鳥居を背にして、
成澤八幡神社の参拝へと向かいます。