銀山地区散策(石見銀山)前編

 

思いを知る

「三大なんちゃら」と言うのは

よく聞きますが、

世界三大ガッカリ名所というのが

あるようです。

(あくまでも私見でしょうが)

その一例が、

シンガポールのマーライオン、

ベルギーの小便小僧、

デンマークの人魚姫の三つだそうですが、

僕たちは全部行ったことが無いので、

実際のことは全くわかりません。

石見銀山も世界遺産としては、

地味だの、規模が小さいだの

マイナスな評価も見かけますが、

正直、僕たちの中では、

過去の旅史上、最上位クラスの、

素晴らしい思い出になりました。

そう感じた一因は、

歴史的景観とか銀山だけでなく、

ここに住む人々の思いを

知ることが出来たからでしょう。

これもひとえに

素晴らしいガイドさん達に

巡り会えたからこそで、

本当に感謝しかありません・・・。

銀山地区

ガイドさん、僕たち二人、

関西からの女性3人組で、

散策をスタート。

まずは、案内から。

「大田市大森銀山伝統建造物群保存地区」

生活の場、大森地区と

鉱山の銀山地区。

僕たちが巡るのは、銀山地区です。

右は憧れのホテル「ゆずりは」。

サイトで見ると、

素晴らしい内容だし、

ここに泊まれば、、

石見銀山の散策は、

最高に効率がいいのですが、

予算がちょっと足りず・・・

いや大幅にかな?(笑)

渡辺家。

「国指定史跡

石見銀山代官所役人遺宅

渡辺家」

案内を抜粋すると以下になります。

「かつて代官所に勤めた

銀山附地役人坂本氏の居宅である。

主屋は文化八年(1811)の建築で、

武家屋敷の特徴を備えている。

座敷は六間取りで鍵座敷となり、

背面には土蔵が建つ。

銀山町に残る唯一の

地役人の居宅である。」

「大森さくら保育園」

びっくりです!

昔の建物かと思ったら

これが保育園なんですからね。

ガイドさんの話によると

以前は小学校に付属していたのが、

子供が増えすぎて、

新たに保育園の園舎を作ったそうなんです。

過疎地域なのかと思いきや、

実は、

子供達が激増しているんですね!

その理由は、

「群言堂」と「中村ブレイス」という

二つの優良企業が

ここ大森町に本社を

置いていることと、

子育てができる環境が

充実していること。

(ガイドさん談)

地方活性のお手本というか、

優等生なんですね、大森町は。

民家の門扉に

小笠原氏の家紋、三階菱を発見!

戦国時代の一時期、

石見銀山を支配したのは、

小笠原氏なので、

その末裔の方なんでしょうか?

妙正寺への参道。

日蓮宗なので両脇には

南無妙法蓮華経の

文字が刻まれています。

大森小学校。

凄いですよ、

明治5年の開校で、

150周年なんですからね!

そして、

観光客へも優しいお言葉が。

「校舎は教育施設のため

一般開放しておりません。

校舎外観の撮影は

していただいてかまいませんが、

校舎前のアスファルト部分からに

してくださいますよう

お願いいたします。

なお、児童の容姿撮影は

固くお断りいたします。」

ちゃんと言葉で明記し、

児童を守り、観光客にも配慮する、

この両立も、

大森町繁栄の基なのでしょう。

小学校全景。

小学校の斜向かいにある

「下河原吹屋跡」。

案内。

吹屋を簡単に言うと、

鉱石を選鉱作業によって、

不要な石の部分を除き、

銀の部分だけを集める所です。

今も残っている

鉱石を砕く時に使った

要石(かなめいし)。

ここでガイドさんが持っている

宝物(笑)を拝見。

右から鉱石、ちょっと銀になったもの、

そして左側が純銀です。

下河原吹屋跡が見渡せる展望台。

ガイドさんも妻も、

関西の3人女子も先に行く中、

僕だけ外れて、

ダッシュで展望台の上へ。

お〜見えますね!

史跡を俯瞰できる場所って、

本当に有難いな〜!

案内。

僕の足先も写っています(笑)

西本寺。

寺紋である「左離れ立葵紋」を発見。

ひと月前の滋賀県の旅で、

膳所ぜぜで、本多氏の家紋

「右離れ立葵紋」を

見たばかりなので、

めっちゃ気になります(笑)

実は、このお寺の山門、

山吹城の城門を

移築したものだったのですが、

この時は、写真も撮っていません(汗)

まあ、ガイドさん達に遅れすぎても

いけないので、

これも良しとしましょう。

・・・と自己完結後、

龍源寺間歩からの帰り道、

城門の写真を撮っていたことが判明!

なんかお城の匂いを

感じたのかも?(笑)

豊栄神社。

毛利氏を祭る神社です。

ここは帰りがけに

じっくり参拝しました。

極楽寺への参道。

ガイドツアーは、これからが本番。

(後編に続く)

 

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