松屋寺(しょうおくじ)(大分県日出町)

 

素晴らしき松屋寺の住職さん!

人と話しするのに

とても緊張する性格の僕は、

旅先で積極的に地元の人に

話しかけることはありません。

道を尋ねるのでさえとても本当に苦手です。

もちろん旅先で新たな人との出会いとかも

求めていませんし、

妻と二人で楽しい時間を過ごせたら

それが最高だと思っています。

ここまで徹底して心を閉じていても(笑)

何故が僕の意思とはうらはらに

時々僕の心の扉を

開放させてくれる人に出会います。

そして、またもや出会いました(笑)

ここ松屋寺の住職さんです。

日出藩歴代藩主の菩提寺「松屋寺」へ

日出城から徒歩で15分くらいの場所に

松屋寺(しょうおくじ)はあります。

車を日出城の観光案内所に

停めたままで歩いて行くと

その途中、美味しそうな

地元の弁当屋さんを見つけたので、

妻と二人して、

松屋寺が導いてくれた弁当屋さんだ!

仏様ありがとう!なんて大喜び。

もちろん帰りがけには、

日出名物の「城下かれい」

(二人で1万円位)の代わりに?

「おにぎり弁当」(二人で千円位)を

買って車に戻り

お昼ご飯として

美味し〜い弁当を堪能しました(笑)。

ここが松屋寺の門。

白壁に、

四本の青い線が入っているのが印象的です。

拝観料は300円。

お寺は拝観料が必要なところが多く、

神社は無料のところほとんどです。

考え方の違いなのかは謎ですが、

お金が無い僕たちに

二人で600円は大きな出費(汗)

それでも入りたい理由は2つ。

1:日出藩主、木下家の菩提寺で、

歴代藩主のお墓があること

2:日本一とも言われる

国の天然記念物に指定されている

大ソテツがあること

門を入ったら少し遠くから

境内を掃除していた

80歳前後の住職さんが

早歩きでこちらに向かって来ました。

 

「拝観料300円です」

あっ!そうだった。

料金を支払うと、

とてもフレンドリーに話しかけてきて

僕たちと一緒に境内を歩き始めたのです。

多分この方はここで一番偉い

住職さんではないかと思い始めました。

と言うのも、身体は小さいのですが、

何か人の大きさというか、懐の深さというか

そんなオーラをひしひしと感じるのです。

色々と説明してくださるので、

聞き入っていたら

何だか写真を撮る機会を逃してしまい

本堂に着くまでに

主に撮影したのはこの二枚のみ。

芭蕉の句碑

あまり興味なかったので、

芭蕉がここに来たのかどうか

覚えていません(笑)

 

釈迦如来像

何と本堂や大ソテツの写真さえも

撮る機会なく、

本堂向かって左手にある

秘宝殿に案内され、

そこで、

日出藩主木下家に伝わる歴史的な作品や

加藤清正が退治した虎の頭の骨など、

貴重なものばかりを見せてもらい

その一つ一つを

丁寧に解説をしてくれたのです。

それだけで、「あ〜ここに来て良かった!」

と二人して語り合いました。

宝物館を抜けて中庭に案内してくれました。

ここは有名な雪舟(せっしゅう)が

作った庭園らしいです

向いの建物には、

歴代藩主の位牌を祭っています。

絢爛豪華に輝いていました。

庭園奥の気になる木(笑)

ムンクの叫び?

なんだか顔に見えます。

ここから山側に行くと、

木下家のお墓があります。

この系図を見ただけで、

ここが歴史的にも凄い場所だと分かります。

少し歴史をかじったくらいの僕に

こんなに分かりやすい案内板を

用意してくれている松屋寺は素晴らしい!

廟所(お墓)に続く階段。

ここも数百年前からある階段なのでしょう…

当時の藩主のお墓は参勤交代のため、

江戸と地元に分骨されることが

多かったそうです。

入口、

向こうから差し込む光が

なんだか初代藩主木下延俊公はじめ

歴代藩主のみなさんが

僕たちの訪問を

歓迎してくれてくれているようでした!

初代藩主 延俊公の墓

延俊公の祖母であり、

豊臣秀吉の正妻「ねね」の母親

「朝日の方」のお墓。

こんなに有名な人のお墓もあるとは

驚きました!

お墓に参ってから

境内の表に戻って来ました。

ここで、ようやく本堂と大ソテツを撮影。

もともとは府内城にあったものを

移植したと書いてあります。

そのまま府内城にあったなら

ここまで長く生きられたのかどうか…

樹木の運命も紙一重ですね!

 

恒例のツーショット。

この本堂左側の少し小さい建物が

「秘宝館」です。

境内にある千手観音。

ここにも参拝

本堂から出入り口方向へ

右側にはたくさんの石で彫られた

仏像があります。

春はツツジが綺麗なのでしょうね。

その仏像に両脇を守られたように

建っているのが子安観音です。

子供を守ってくれる仏様なのでしょう。

日出藩主のお墓に行って

大きなソテツを観るだけが

目的だった僕たちですが、

日出藩主木下家の菩提寺、

松屋寺は素敵な住職さんが

懇切丁寧に案内してくれる

めっちゃ素晴らしいお寺でした!

今日の癒し

千手観音の前に置いてあった

木魚にいやされました!

お坊さんがダルマの頭を叩きまくる光景が

目に浮かび、思わず笑みが。

 

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