大刀洗わんぱく合戦とりで(大刀洗公園)

 

公園化された古戦場

日本には、戦国時代をはじめとし、

古戦場跡を公園として

整備した例は多くあり、

僕たちも過去、

川中島古戦場や、桶狭間古戦場公園

長久手古戦場公園など

いくつも巡って来ました。

そんな公園の一つが、

福岡県大刀洗町にある

大刀洗公園です。

大刀洗たちあらい」という地名は、

室町時代前期、

北朝(足利幕府側)と、

南朝(後醍醐天皇側)の戦いでの

次のようなエピソードが、

元になっています。

「双方ともに多くの死傷者が出た、

「筑後川の戦い」の後、

勝利した南朝方の菊池武光が、

太刀の血糊を川で洗った。」

現在、大刀洗公園は、

血生臭い歴史を忘れさせるほど

のどかで、のんびりした公園ですが、

最近、古戦場を彷彿とさせる

ネーミングの遊具が出来ています。

それは、

今年(令和4年)4月に完成した、

子どもたちの遊び場、

「大刀洗わんぱく合戦とりで」です。

公園の散策

大刀洗公園は、

大刀洗川を挟んだ

両岸に渡って整備されています。

右側(青丸部分)の

菊池武光さんの銅像から

公園の散策をスタート。

大刀洗わんぱく合戦とりでは、

左側(オレンジ丸部分)です。

太刀洗川の川岸に沿って、

まずは大刀の橋へ。

刀の形に曲がっている「大刀の橋」

なかなかいいデザインですね!

但し、ここからは渡らず、

さらに大刀洗川沿いを歩き、

もう一つの橋、「陣の橋」を目指します。

対岸の風景。

下流に渡されたもう一つの橋、

「陣の橋」。

ここから対岸へ。

陣の橋から見た

大刀洗川上流の景色。

700年近く前、

菊池武光さんが、

この川で血糊べったりで、

刃こぼれだらけの刀を洗ったのか・・・

そんな想像を膨らませてしまいます。

健康広場利用案内図。

大人が健康になれそうな器具たち。

暑かったので、体験してませんが・・・

大刀洗わんぱく合戦とりで

少し行くと見えてきたのが、

「大刀洗わんぱく合戦とりで」です。

「大刀洗わんぱく合戦とりで

児童用遊具エリア」の案内図。

前からの俯瞰図だけでなく、

後ろからの図も描かれ、

各所の説明も懇切丁寧、

このきめ細やかな配慮、

素晴らしいのひとことです。

6歳~12歳用。

僕の年齢では使用出来ません(笑)

全体。

ネーミングの素晴らしさもさる事ながら、

デザインもまさしく「砦(とりで)」です。

菊池武光さんの兜でしょう!(多分)

幼児用遊具エリアの案内。

こちらも懇切丁寧で、

好感度抜群の案内です。

こちらは、3歳~6歳用。

より若い(笑)世代の人用ですね。

ますます僕の年齢から

遠ざかるばかり(汗)

全体。

こちらの兜は、

より子供チックなデザインで、

菊池武光さん幼少期の

兜を参考に・・・・

いや、そんな訳ないか(笑)

「とりで」から見た菊池武光銅像。

大人は「菊池武光銅像」で

地元の歴史を知り、

子供は、遊具の

「大刀洗わんぱく合戦とりで」で、

想い出を作り、

大人になってから

「あ~あの遊具、

菊池武光をリスペクトした

ネーミングだったんだ~」

と地元を誇らしく思い返す・・・

世代を超えて、

語らずとも感じられるいにしえの故郷。

大刀洗公園、

地元民でもない僕でさえ、

心にしみる素晴らしい公園です。

 

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