太良嶽神社(佐賀県太良町)

 

手招きされた気分

この日の旅も、予定外の出会いだった

白石町の縫ノ池湧水陽興寺

思った以上に多くの時間を費やしてしまい、

嬉しい悲鳴をあげながらも

鹿島城などは後日訪問する事にし、

この太良嶽神社もパスして最後の目的地、

竹崎城展望台へ行こうと思い

走り出した途端、

いきなり海岸側に大きな鳥居が見え、

「さあ、こっちへおいで~待ってたよ~!」

と手招きされた気になったのです・・・

思った以上に大魚神社や、

その海中鳥居のご近所でした。

これでは、太良嶽神社へ

参拝するしかありません(笑)

太良嶽神社へ

冒頭に書いた経緯によって、

吸い込まれるように海岸に鎮座する

太良嶽神社の大鳥居を車で通過し、

境内の端っこに駐車し参拝開始。

車で鳥居を通過するのは、

何回体験しても

ソワソワした気持ちになりますね。

思わず、運転しながら

頭を下げてしまいます(笑)

この時間、ここには僕たち二人だけ・・・

広場の端っこにある土俵。

見た目でも「現役」とわかる

使い込まれ方をしていて、

誰かが相撲を取っている姿が

目に浮かびます。

この地方では、相撲が盛んなのでしょう。

御社殿へ。

手水舎。

大きな一枚岩の手水鉢。

参道を進みます。

ちょっとひょうきんな狛犬。

吽形も金歯をされています(笑)

ここでの参拝は拝殿の中に

靴を履いたまま入ってするタイプ。

「太良嶽神社」の神額には、

神宮大宮司

徳川崇敬(むねよし)謹書とあり、

Wikipedia調べると、この方、

水戸徳川家の家系で、

神宮の大宮司や議員さんも

されていたようです。

拝殿の中。

木造狛犬

ここでは二対の木造狛犬が

本殿にいらっしゃる神様を

守っています。

賽銭箱の前に鎮座する木造の狛犬。

吽形。

少し前の写真では

この新し目の木造狛犬は無く、

かなり年季の入った古い狛犬が、

ここにいらっしゃいました。

実は、その狛犬こそ

ここ太良嶽神社一番の目的だったのです。

その古い木造狛犬は、

賽銭箱横に移動し

専用台座の上にいらっしゃいました。

多分、阿形。

この古さがたまらんですね!

真横からもスキがありません(笑)

こちらは吽形(多分)。

この状態になっても廃棄などせず、

大切に保存されているのは、

宮司さんや崇敬者の方々の

お気持ちがあっての事でしょう。

そして、この狛犬を見て思い出したのが、

福岡県の「鞍手町歴史民族博物館」で

出会ったこちらの狛犬です。

この木造狛犬は

江戸時代中期位のものと

推定されていますので、

太良嶽神社の狛犬も同じ時期か、

それ以前に生まれた可能性もありそうです。

御社殿周辺

木造狛犬に見入っていましたが、

迫りくる時間には勝てません(笑)

次は、周辺を散策。

右が拝殿、左が本殿。

慈母神。

忠魂碑。

神社から見える遠浅の海岸。

最後にやはりこれは必要(笑)

今日の郷愁

境内の一角にある公園。

誰もいない遊具・・・

子どもたちが多くいた昭和時代、

きっとここは賑やかな

遊び場だった事でしょう・・・

この光景を見ると

40年位前の(笑)尾崎亜美の曲、

「少年の日のメリーゴーランド」の

歌詞を重ねてしまい、

何だか郷愁を感じてしまいます。

地元出身の作家、

吉田瑞穂さんの石碑もあります。

ここに刻まれている

「しおまねきと少年」の一説、

「しおまねきは

潮のひいた磯で

大きなはさみをふりあげ

潮をまねいている」

これを読むと、神社前や海中鳥居で見た

引き潮の太良海岸での

ほのぼのとした情景が浮かんで来ますね!

 

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