都萬神社(宮崎県西都市)巨木編
クスの生息地
クスノキと言えば、九州。
そのくらいに九州地方には、
日本一の巨樹である
鹿児島県姶良市の
蒲生八幡神社の大楠をはじめ、
数え切れないほどの大クスが、
生息しています。
そんな中で、宮崎県のクスは、
西都市に集中しているようで、
南方神社の上穂北のクスとならび、
ここ都萬神社には、
国指定天然記念物の
「妻のクス」をはじめ、
何本もの名もなき
大きなクスノキがあり、
この巨樹散策だけでも神社参拝の
半分の時間は必要です。
もっともこの時間、
巨樹に興味があればの話ですが(笑)
記紀の道のクス
神社の裏側からが車道になっていて、
その途中に案内板があります。
記紀の道。
ここは、
絵を見れば一目瞭然ですが、
都萬神社の御祭神である
コノハナサクヤビメ、
その夫、天孫ニニギノミコトと、
3人の子供の物語の場所です。
都萬神社の御祭神、
コノハナサクヤビメを
フューチャーした案内。
そして、
この横に大きなクスノキがそびえています。
なかなか見応えある巨木ですね!
名前が付いていないので、
「記紀の道のクス」と
勝手に命名しました(笑)
妻のクス
「記紀の道のクス」から
少し境内に入って行くと
左手に見えてくるのが、
ここでの本命(笑)
国指定天然記念物「妻のクス」です。
神社の名前は「妻」から「都萬」へ
表記が変わっても、
クスの名前は「妻」なんですね。
みやざきの巨樹百選にも
選出されています。
満身創痍で、支木がなければ
倒れてしまいそうな感じもします。
根っこは蛇がとぐろを巻いたみたい(笑)
こちらから観ると老木の姿が、
大迫力となっています。
長年、幾多の災害を受けながらも、
そして、幹が空洞となろうとも、
今もなお青々とした葉を茂らせた、
妻のクスの生命力の強さに、
パワーを貰った僕たちでした。
妻のクスの傍には、
「生産河」(しゅさんこ)という
湧水があります。
湧水は巨木の生育と
大いに関わっているはずですね。
境内社「乳神」と大クス
境内左端には、社と巨木が
仲良くいらしゃいます。
巨木を御祭神としているのかと
一瞬思ってしまいますが、
「乳神」という神様です。
神社のサイトを超要約すると、
「御祭神、木花開耶姫大神は、
母乳だけでは足りないので、
甘酒をお乳代りとして
御養育されたと伝えられる。」
このように書かれています。
甘酒で育った神様たちは、
さぞかし酒豪になった事でしょう(笑)
手水鉢は瓢箪型。
もはや乳とは無関係な世代ですが、
昔、妻の乳が沢山出た
お礼の参拝かな(笑)
隣の巨木は迫力あって素晴らしい。
近づくと、まるで象の尻みたい(笑)
今日の遊具
境内にある公園の遊具。
アリ?でしょうか。
遊具を見るたびに、
久留島武彦記念館で知った
遊具メーカー、ジャクエツの
製品なんじゃ無いかな?
と反射的に思ってしまいます。