トルコ記念館(2019年夏旅)
日本では教えないトルコとの関係
日本の教科書には載っていなくても
遠く離れた国、トルコの教科書には
載っているという、明治時代、
串本町で起きた、トルコ軍艦
エルトゥールル号の遭難事故で、
串本の人々の献身的な救護で、
69名のトルコ軍人の命が
助かったというお話。
数年前、この出来事を映画化した
遭難1890を観て以来、
早く現地に行ってみたい気持ちが
ふつふつと湧いていました。
そこに、妻の一声、
「熊野古道に行きたい!」
熊野古道とエルトゥールル号の
遭難現場は目と鼻の先(笑)
という経緯もあって、
今回訪問となりました。
トルコ記念館へ
橋杭岩に感動した後、
同じ串本町内の大島まで橋で渡り
駐車場に到着。
ここの観光ポイントが、
凝縮されたマップを確認。
この通りは、
遭難した軍艦、
エルトゥールル号の名前をとって、
「エルトゥールル号通り」と
名付けられています。
歩くこと数分、
トルコ記念館が見えてきます。
トルコ記念館の案内。
建物前のオブジェ。
「平時国際活動発祥の地」記念碑。
という名前がついています。
当時、トルコ軍人の
懸命な看護をした島民たちは、
赤十字社の存在などは、
まだ知らなかったでしょう・・・
先人たちに感謝です。
入館。
入場料500円が、
JAF割引20%が使えて400円。
ちょっとラッキーですね(笑)
館内にはエルトゥールル号遭難や
様々なトルコ国関係展示品、
そして、遭難された方々の遺品も
多く展示され、
かなり充実していて、
大満足の内容となっています。
館内展示物の写真撮影は
禁止ではありませんが、
あくまでも個人で楽しむ範囲でとの
ことでしたので、
ここには掲載していません。
やはり、
「記念館」という名前ではあっても
その中身は、遭難された人々の
追悼施設ですから・・・。
鹿児島の知覧や鹿屋の
特攻基地跡の施設と同じく、
「祈りの場所」でしょう。
そんな館内から館外を撮った
一枚がこちらです。
エルトゥールル号遭難現場。
トルコ記念館は、遭難現場の
真ん前に建っていて、のぞき窓からは、
実際の現場風景が見られます。
このあと屋上へ登り同じ場所を見学。
案内板と、実際の海。
ここで嵐が吹き荒れ、
軍艦が遭難した場所だという事を
想像させてくれないほど
僕たちが見た海はどこまでも美しく、
光っていました・・・
案内板を外して撮影。
何も知らなければ、
風光明媚な観光地ですね。
屋上から樫野崎灯台を臨む。
この後、灯台で知ったことですが、
当時既に存在していた樫野崎灯台にも
崖をよじ登った10人ほどの
遭難者が救護を求めてきたそうです。
館内のトイレを
トルコ記念館のトイレは、
僕が過去見たトイレの中でも
トップクラスとも言えるほど
清潔に保たれ、充実した内容でした。
男女別、身障者表示と共に
オストメイト表示まであります。
男性用トイレ。
人工肛門、人工膀胱など
排泄物を受ける袋を
お腹の外に付けている人が、
安心して外出が出来る
多機能トイレを有するトルコ記念館、
どこまでも優しさを感じる
素晴らしい場所でした。