十三仏板碑(福岡県古賀市)
一字一石経塚
「一字一石経塚」という
江戸時代以前に建てられた、
祖先の供養塔に興味を持ったのは、
今年(令和2年)に入ってからで、
筑後市の熊野神社に参拝したときです。
今回書いている、
十三仏板碑の石仏は、
その一字一石経塚の地下に埋められた
かなり珍しいものでした。
4年前の春の出来事だったので、
忘れかけていましたが、
僕らは貴重なものを見ていたのですね(笑)
十三仏板碑へ
小山田齋宮のすぐご近所に、
十三仏板碑はあります。
もうすぐ到着。
十三仏板碑の案内板。
線刻の石仏十三基が、
多量の小石とともに、
一字一石経塚の
地下に埋められていたと
書かれていて、
室町時代のものではないかと
推測されています。
また、別の案内もあります。
「十三の石仏は、死者の追善供養のため、
初七日から三十三回忌までの仏事に、
それぞれが割り当てられています。」
このように書かれ、初七日の不動明王から
三十三回忌の虚空蔵菩薩までが、
紹介されています。
石仏を安置している建物。
線刻の石仏。
これを地中に埋めていたとは、
室町時代の人、
凄いものを作っていなんですね!
地蔵菩薩。
板碑。
案内によると、
石仏や板碑などは、
以前、武内神社が鎮座していた
場所にある個人の宅地で見つかったそうです。
家主さんもさぞかし驚かれたでしょうね。