輪王寺・大猷院への参道(日光市)
2社1寺の共用参道
神仏分離されるまでは、
「日光山」として同じ境内だった
輪王寺・日光東照宮・日光二荒山神社。
今でもその参道は一部が「共用」です。
共用の参道。
ここを左へ行くと輪王寺の大猷院、
奥に見える石鳥居を過ぎて
東照宮の手前を左に行くと、
日光二荒山神社、
石鳥居を潜って真っ直ぐ突き当たると
日光東照宮となっています。
下新道
三仏堂などの拝観を終え、
旅一番の目的、
三代将軍、徳川家光の墓所、
大猷院へと向かいます。
参道脇の案内。
ここは東京スカイツリーと同じ高さ、
標高645mだそうです。
へ〜ここって、
そんなに高い所なんだ〜と
妙に感動(笑)
「ようこそ日光へ」
10ヶ国語もの表示があるとは、
やはり外国人に大人気の
日光ならではですね。
黒田長政が寄進した
東照宮の石鳥居が気になりますが、
ここはぐっとこらえて、
パスします(笑)
鳥居に未練を残しつつも、
大猷院へ向かう左側の参道「下新道」へ。
雨に洗われたからか、
木々と苔の緑がより鮮やかで、
心癒されます。
右に行くと日光二荒山神社の境内、
真っ直ぐ行くと大猷院です。
常行堂
ここで見えてくるのは、
常行堂の手前に建てられた、
大猷院の道案内と巨大案内板です。
「徳川三代将軍 家光公霊廟
国宝 大猷院」。
これで迷う人は多分いないはず(笑)
大猷院の案内板は、
常行堂の前に建っているのですが、
常行堂の案内に比べて、
遥かに大きく、
絵図と写真付きで、
詳しく紹介されています。
「常行堂」。
案内は以下になります。
「嘉祥元年(848)に
慈覚大師円仁によって、
比叡山延暦寺の「にない堂」に模して
建立されました。純和風の宝形造で、
隣の純唐様の法華堂との間に、
歩廊を設け接続されています。
この形式は大変珍しいもので、
現在では比叡山延暦寺と、
ここ輪王寺の二カ所が代表的です。
常行堂のご本尊は、
宝冠阿弥陀如来です。
平安時代末期の仏像で、
国の重要文化財に指定されています。
宝冠を頂き、
クジャクに乗ったお姿です。
このような形でおまつりされているのは、
大変珍しく、
全国でも唯一と言われています。」
常行堂正面。
僕たちは入る気力がなく(汗)
外観のみの拝観で参拝完了。
慈眼堂を遥拝
常行堂と向かって右隣の
法華堂を結ぶ歩廊の真ん中から
天海大僧正のお墓である
慈眼院への参道があるはずなので、
行ってみました。
常行堂とそれに繋がる歩廊。
なんと「立ち入り禁止」です・・・
他にアクセス方法が
あったのかも知れませんが、
一瞬残念感が漂ったものの
気持ちを切り替え、
僕たちはここからお墓を遥拝。
何事も引きずらないのが
旅を楽しむコツですからね!(笑)
法華堂
次に法華堂へ。
ここは中に入れないので、
ある意味気楽です(笑)
外から参拝。
金色の鰐口なんて
初めて見たかもです。
「法華堂」
案内を抜粋すると
以下になります。
「法華堂は、もともと天台宗の開祖、
伝教大師「最澄」
(767〜822)によって
「半行半坐三昧」という修行を行うため
比叡山に建てられました。
その後、弟子の慈覚大師「円仁」
(794〜864)が
常行堂を併設し歩廊で繋ぎました。
この形式を
「二ツ堂」(にないどう)と呼び、
日光山にもそれに倣って
造営されたもので、
ご本尊の普賢菩薩がまつられています。」
本家の比叡山も
行ってみたくなりますね(笑)
遂に大猷院前に到着です。
(続く)