阿蘇神社(2016年初詣の旅)(熊本県阿蘇市)

 

心の声に従う

この年、初詣で僕たちが旅して3ヶ月後、

熊本では大地震が起き、

大きな被害が出てしまいました。

熊本から阿蘇に向かった線路も

ズタズタに寸断され、

今年(2017年)から

復旧に着手されたものの

いつ開通するかは未だに

未定となっています。

今思えば、この年、

この旅程で旅出来たことは

見えない力に押されたような

気がしています。

そして、

なぜこのコースで旅したのかと言えば、

「妻を阿蘇神社に連れていきたい!」

という心の声に従ったからです。

以前、僕は神前結婚式の仕事で

何度か阿蘇神社には行っていて、

神社の大きな楼門や

その周囲の門前町の素敵な雰囲気が

とても気に入っていました。

だから妻にも同じ場所を

共有して欲しかったのです。

豊肥本線の旅

豊肥(ほうひ)本線は九州の西海岸、

熊本駅から

九州山脈を横断して九州の東海岸、

大分駅まで、

山あいを走る、とても風光明媚な路線です。

そんな大自然の中をひた走る列車の旅は、

熊本駅のゼロ番ホームからの出発です。

熊本〜肥後大津までは電化され、

列車の本数も多いようですが、

阿蘇まで行く列車は1〜2時間に1本と

貴重なものなので、

これに乗り遅れては大変と

かなり早めにホームに到着しました(笑)

ディーゼル車独特のガラガラという

郷愁を感じさせてくれる

エンジン音を響かせて

僕たちの乗る列車が入線してきました。

遂に妻を阿蘇神社に連れて行ける喜びか

列車に乗るなり自撮りツーショット(笑)

沿線の風景は素晴らしかったのですが、

風景を撮った写真はこの一枚だけ。

きっと景色に見とれていたんですね!

阿蘇神社最寄り駅の「宮地」に到着。

 

 

駅には「宮地」という地名の由来も

案内されていました。

神社を作る場所を「宮床」って

いうのですね!

そしてここで、宮地駅ホームから

今来た熊本方面の線路を撮影。

線路は続くよどこまでも….

今はここから先は続いていないのですが….

早期復旧を心から願うばかりです。

宮地駅の駅舎には正月だからか、

阿蘇神社があるからかは分かりませんが、

注連縄が張られていています。

神額に書かれた感じの駅名とも相まって、

阿蘇神社参拝の露払いを

してくれているようですね。

駅から神社までは

徒歩10分ちょっとですが、

ご覧のように道路は大渋滞。

結局歩きの僕たちが車よりも早く

阿蘇神社に到着したのは事実です(笑)

阿蘇神社のすぐ前にあったポスト。

いったい何が日本一なんだろう?

解明出来ないまましっかり撮影(笑)

そして、遂に来ました、

阿蘇神社の象徴的建物の「楼門」。

参拝客で賑わう楼門前。

息を飲むほど素晴らしい楼門。

ここで、二人の写真も撮影。

拝殿にて参拝。

境内は歩くのもままならない程の

人、人、ひと〜〜(笑)

三つある本殿の一つ。

左が拝殿、右が楼門。

どちらも地震で倒壊してしまいました….

復興の費用のことを言えば、

楼門は国指定重要文化財なので、

国からお金が出ますが、

拝殿は指定されていないので、

神社がお金を準備しなければなりません。

神社全体を国指定の重要文化財に

出来ないものなのでしょうか….

阿蘇神社の公式サイトには

復興の様子が詳しく書かれ、

常に更新されています。

公開していくことが、

世間に知られるきっかけにもなり

復興が少しでも早まると信じています。

参拝後、僕たちは

神社の裏側を散策しました。

拝殿前の人の波が嘘のように、

一人もいません。

ここは僕たちだけの占有です(笑)

三つある本殿は壮観です!

右が一の神殿、真ん中奥が二の神殿、

左が三の神殿。

今はここも本殿の復興工事のため、

立入り禁止になっていて、

こんな写真は撮れません…

つくづくこの日に参拝したのは

神様から呼ばれたような気になりますね。

本殿の屋根が鏡のように反射して

鰹木(かつおぎ)が

美しく映り込んでいました。

千木は三つの本殿全部立て削ぎです。

立て削ぎは男の神様を

表している場合が多く、

阿蘇神社の主祭神で

神武天皇の孫と伝えられる

健磐龍命(たけいわたつみのみこと)は

一の神殿に鎮座しています。

本殿の裏までぐるっと一周して

また拝殿前に戻ってきました。

相変わらず参拝する人の波は

凄いものでした。

このあと拝殿向かって右側を散策。

高砂の松。

「謡曲、高砂」で有名な松とあります。

この回りを歩くと

縁結びにご利益があるそうで、

「えんむすびの松」という

別称もつけられています。

謡曲高砂と言われても

僕たち世代以上の方しか知らないでしょうし

時代とともに若者に受ける名前に

するのはいいと思います。

新年から素晴らしい楼門も見られて大満足の

阿蘇神社参拝はここで完了です。

その後、熊本大地震で阿蘇神社は

楼門はじめ多くの建物が倒壊し、傷つき、

被害は計り知れないものとなり

多くの建物周辺は

立ち入りも出来なくなってしまいました。

あとから考えると、

この日に訪問したことは一期一会が

どんなに大切なことかを教えられ、

「思い立ったが吉日」と

昔の人の格言のごとく

心に浮かんだことは即実行するのが、

人生を充実させてくれることだと学んだ

貴重な参拝となったのです。

今日の癒し

病院の駐車場を参拝者向けに

無償提供されていました!

参拝者を迎える素敵な気持ちに

めっちゃ癒され、感動した僕たちです。

 

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