福井城(2017年福井の旅)(福井市)

 

人の運命は紙一重

1600年、関ヶ原の戦いが終わって、

世の中は徳川時代に入っていきます。

その時、福井藩主となったのが、

結城秀康(ゆうきひでやす)。

あの徳川家康の次男ですが、

長男の信康は武田氏との

内通疑惑事件で切腹させられ

死んでいるので、実質的には長男でした。

なのに、江戸幕府の二代将軍は、

弟である三男の秀忠が選ばれています。

秀忠の将軍抜擢は、

家康の慧眼だったのか、

秀康の出自の問題だったのかは

分かりませんが、

色んな理由があったにせよ

弟が天下の将軍で、

自分がただの一藩主にしか

なれなかったのは

きっと無念だったでしょうね。

ただ、家督相続がらみで

切腹させられた徳川家康の孫で

三代将軍家光の弟である

忠長などに比べれば、

幸せだったのかも知れません。

将軍家ならずとも

一般庶民でさえも

人の運命は誰でも紙一重。

人生って面白いのか、

それとも儚いのか…(笑)

福井城へ

ホテルフクイキャッスルという名の

福井城のお堀と面したホテルに

宿泊た僕たちの目的は、

早朝、福井城を攻略(笑)すること。

何故ならば福井城は県庁や警察本部など

官庁街となっていて、

早朝から開いているし、

時間に関わらず回れるものを先に回れば

営業時間が9時とかの観光地に行くのも

効率が良く時間を使えて、

沢山見ることが出来るからです。

とにかく早起きして欲張り過ぎるのが、

大問題の僕、妻は一緒に行動するのが

大変なはずです(汗)

この絵の真ん中にある屋敷のあとに

今は県庁などが建っていて、

江戸時代と同じく、平成の世も

福井の政治の中心地となっています。

福井城にはこのように

とてもカラフルで

分かり易い案内が随所に立てられています。

僕たちが泊まったホテルはこの図の

左側上部の橋があるたもとです。

そこからお城を一周しホテルに戻るのですが、

この赤線で書かれた推奨ルートも

ほぼ全部回るというもので、

盛りだくさん過ぎる

早朝の散策となりました。

改修中の御廊下橋。

藩主が渡っていたそうです。

御廊下橋に続く山里口御門も

復元中でした。

今やお城ブーム。

福井城も気合いを入れて、

魅力アップに邁進しています!

石垣と警察本部。

福井城のお堀を取り囲み道は、

桜が植えられていて、

その全ての枝振りは、このように

お堀に向かって垂れているのです。

桜の花が満開の季節には、

桜のトンネルになるのでしょう!

ここがお城の正面入口。

橋を渡ると県庁など

官庁があります。

僕たちが行った7時過ぎでも

出勤してくる公務員の方々が

かなり多く、人が写らない写真が

なかなか撮れません(汗)

冒頭に書きました、

家康の次男(実質長男)

結城秀康の像。

家康が「顔が嫌いだから会わない」

などと言ったとか…逸話があります。

僕からしたら

たれ目の愛くるしいお顔ですが(笑)

秀康公の像の前には

雁木(がんぎ)とよばれる階段があります。

お城の塀の内側には

こんな横一線の階段が作られたものが

多くありますが、

これは横並びの兵士が一挙に

階段を駆け上り、塀まで行き、

そこから敵を攻撃出来るためだ

ということを最近知りました。

天守台の案内。

天守台。

1669年の大火で焼失するまでは、

こんなに立派な天守が建っていました。

天守台への階段下にも

鳥瞰図を含めた

素晴らしい案内図があります。

絵のタッチも優しくて、

本当に素敵です。

石段を上ります。

天守台がある本丸。

ここには、福井城に改築する前の

北ノ庄城から続く、古い井戸が

名前を「福の井」といいます。

この案内を要約すると

「寛永元年(紀元2284年)

当地の名前が北ノ庄から福井に改名されたが、

その福井の由来となったのがこの福の井であると

伝えられる」

となります。かなり端折りました(笑)

紀元2284年?

まだ未来じゃないか〜?

と思ったら、

これは皇紀の表記で、

神武天皇が即位した年を元年とする

日本の紀年法で、

西暦にすると1624年になります。

ということで、この石碑は、

確実に戦前に

建てられたものであることが判明!

ラッキーなことに僕たちが訪問した

1ヶ月前に綺麗に修復されていました。

昔の写真。

さて、ここから天守台に上りますが、

その前に天守台の向かいにある

「控(ひかえ)天守台」の石垣に注目。

福井地震で、まっすぐだったものが、

斜めになってしまった石垣です。

天守台から見るとこんな感じです。

福井地震では震源地だった丸岡の

丸岡城が倒壊していますが、

ここもかなり被害が出ていたのでしょう。

天守台石垣。

天守台入口。

天守台に入って

振り返って撮影。

控天守台の石垣の斜め感が

すごくわかります。

天守の礎石。

憩いの場所にもなっています。

芝生が植えられていると

どこかの庭園にいるようですね。

天守台下のスペース。

植木も芝生も完璧に手入れされていて、

清々しくて、本当に気持ち良く、

福井県のおもてなしを

感じずにはいられません。

天守台入口でツーショット。

ここにも雁木。

最後に多聞櫓跡を通り、

瓦御門跡まで歩いてみました。

多聞櫓があった場所。

昔はこんな感じだったのですね。

お堀の外に出て撮影。

瓦御門に続くのは御本城橋。

県庁方面からの石垣。

ホテルキャスル近くから撮影。

朝早くからの福井城攻略、

大成功のうちに任務完了!(笑)

今日の癒し

お堀の石に乗って

何故か同じ方向を見つめる亀たちに

癒されました!

何か気になるものがあったのかな?(笑)

 

  関連記事 - Related Posts -

 

  最新記事 - New Posts -

 

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください